風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

お米をいただく

2021年11月10日 | 出版
某日、郵便局員が台車に重そうな荷を載せてやってきた。それをヨイショッと社内の隅に降ろしていかれる。なんやろねと見れば、お米の紙袋だ。それも新米30キロ。びっくりした。1俵が60キロというから半俵ということになる。贈り主の某氏に、まずはお礼のメールを入れておいた。「突然のことで、まずは驚きました」と。そしてまた、小生一人で食べてくれという意味ではないことも理解している。後日、社内で某会議をした際に、集まった仲間で分けてくれということだ。
実は長らく、社内での昼飯で、お米を炊くのをやめていた。理由は簡単で、近くにあった某スーパーが建て換え工事に入ってしまったからである(そのまま閉店するのかな)。近くにできた別のスーパーに行くと、ろくな魚が置かれていない。時間のないところをわざわざ自炊して、うまくもない魚を食っても味気がなさすぎる。それで米食から離れていた。そのため社内で自炊するときは、カレーに凝ったり、そばを茹でたりしていたのである。
そして某会議後、数人におコメを持ち帰ってもらっても、いまだ20キロ近く社内に残っている。ほこりをかぶったまま社内に転がっていた炊飯ジャーをきれいにし、とりあえずそのお米を炊いてみることにした。ところが、そういうときに限って、今度は計量カップが見当たらないのだ。小生の記憶ではジャーのなかに放り込んでおいたはずだったのに、どこにも見当たらない。人間の記憶なんていい加減なものである。
しょうがないので、180ccくらいはありそうな湯飲みを計量カップの代わりとし、昼食用に1合を炊くことにする。セットしてからおかずの買いものに出かけた。歩きながら、今後の昼食計画をあれこれ考えてみる。味噌汁は、とりあえずはインスタントでがまんすることにしよう。一度ダメにしてしまったぬか漬けは再開したいところだ。焼ジャケを毎日食いたいところではあるけれど、網で焼くと後片づけが大変だ。チンで焼魚ができるシリコン製のやつがあったから、今度買ってこようかなあ。なんてね。
毎日毎日、一人分の味噌汁を作るのは面倒くさいことこのうえない。その手間を省くため、永久鍋なるものをいつも夢想してしまう。小さな土鍋にコンブでもひいて、最初は湯豆腐でもやってみる。そして豆腐は食べても、汁は残しておく。それを数日続ける。汁が減ってきたら、水を足しておけばいい。それに飽きてきたら、具材を換えて、魚でもなんでも好きなものを入れ、それをまた数日続ける。そうすれば、出汁は自然と具材から汁にしみ出ていく(はず)。もう11月である。食べ残した汁も、1日1回火を通しておけば、そうそう簡単にはダメにならないことだろう。しかし、そろそろ限界かなと思ったら、キムチの素やらキムチそのものをぶち込んでキムチチゲにしてしまう。そして最後は豆腐チゲにして食べ終える。となると、どこが永久なんだという話にはなってしまうのだけれど、ひと月くらいはその手で汁物をずっと食べられそうかなというコンタンだ。
それはともかく、近くのスーパーで、インスタントの味噌汁と納豆パックとうまそうではないマグロの赤身の刺身を買ってきた。すでにお米は炊きあがっている。ならば早速昼飯にしましょうと、おぎのやの釜飯のお釜兼茶碗にご飯をよそう。そしてご飯だけを食べてみたら、これがうまい、うまい。さすがは某県産コシヒカリ。噛んでいると甘みは濃いのにアッサリしている。そこに納豆やら刺身をおかずにしたら、1合じゃ足りないかなあというのが第一印象であった。
そのため翌日、1.5合を炊いてみることにした。小生の日常では毎朝1.5合を炊き、だいたい1合を小生が食べ、0.5合を妻が食すという感じかな。さすがに歳なので、若いころのようなバカ食いはできない。したがって、昼飯に1.5合を食してみるというのは、ひとつのトライではある。そして前日と同じようなおかずメニューで1.5合を食べてみたら、あっさり食べ終えてしまう。そのうえ、1.5合も食べ終えたというのに、腹はまだコメをほしがっていやがる。恐るべし、某県産コシヒカリ。一度に何合食べたら満足できるのだろうか。
そのゆえに考える。今後の昼食路線をどうするのかを。まず、腹が減っては戦ができないというテーゼは正しいとしても、腹が満ちすぎると眠くなってしまうというマイナス効果もある。実際、このコシヒカリはついつい食べすぎてしまうので、食べ終えてからしばらくすると、ものすごく眠くなる。当然ながらそのまま午睡タイムに突入するわけであるのだから、今後、それを仕事のリズムに取り入れていけないものだろうか、とはイメージする。
しかし、お昼時に電話をしてくる人たちがジャンジャカいるのは、現実だ。それに対し寝ぼけまなこをこすって、いちいち生真面目に応対するのも面倒くさい。そもそも、睡眠を邪魔されたくない。ならば、小生が惰眠をむさぼっている間は、電話回線のコードを引き抜いておくのもありだなあと、名案が思いついた。

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