風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

広告作成リトライ

2006年07月11日 | 出版
今日は返品の合間をぬって、朝日新聞に載せるための広告作りをする。サイズは2段1/10。これは天地69×左右37ミリと非常に小さい広告だ。今回紹介するのは、『うたうぬりえ帖』と『うたうぬりえ盤』。前回作った読売新聞の3/8広告よりもずっと小さいサイズなので、書籍名をドンっと載せてインパクトを出さないと読者の目に留まらない。かかる広告費用はなんとン円!こんな小っちゃいのに、びっくりするお値段。
マタンゴは製作を一度経験しているわけだから、素人ヅラしてまた一から教えてもらうことはできない。とりあえず記憶を辿りながら製作に挑む。P舎のFくんが最近作った広告原稿を参考にさせてもらい、原稿用紙を埋めていく。
ある程度できあがったところで、おそるおそる風塵社が居候しているP舎の大大社長にご講評をお願いした。
わたしの作った原稿を見た大大社長は、「こんな小さい広告なんだから、目いっぱい文字を大きくして隙間を埋めないともったいない」とひと言。たしかに「一文字で何円」の世界なので、このお言葉には説得力があるのでした。
今回のような2段1/10広告という小さいサイズの場合だと、ごちゃごちゃと細かく文字を踊らせても読みにくくなってしまうので、文字サイズや空白にいつも以上に気を遣うのだ。『うたうぬりえ帖』は文字数が多いので、目立たせるために級数を上げる(文字を大きくすること)と一行で収まらなくなってしまう。このことが特に頭を
悩ませた。
そこで、どうしたらいいかオヤジに質問する。すると、オヤジはM字開脚をしながら説明を始めるのだった。なんて淫らな格好なのでしょう。極力股間を見ないようにしながら説明を聞く。規定の枠内に収めるのには、変形文字を使うといい、ということだった。
変形文字には、「長体」「平体」「斜体」がある。「長体」とは上下に伸ばし細くした文字のことで、「平体」とは長体と反対で偏平にした文字のこと。「斜体」はご存知の通り、左右のいずれかに傾けた文字のことをいう。ちなみに、普通の文字のことを「正体」(せいたい、と読む)というらしい。
その後、大大社長にまた教えを聞き、なんとか清書するところまでいきました。オヤジは我関せずとばかりに、別の作業に没頭、どうもデザインのことには首を突っ込みたくないらしい。

現在、新宿の紀伊國屋南店さん6階「大人の塗り絵フェア」で、『うたうぬりえ盤』(上海マリーさんの監修)のCDを流していただいております!担当さん、本当にありがとうございます。CDプレイヤーの横には『うたうぬりえ帖』上・中・下巻を平積みにしていただいていますので、是非手に取っていただき、あきやまみみこさんの絵とともに、情景を思い描いていただけたら、と思います!ちなみにマタンゴは日曜日に売り場の前で思わず涙ぐみました。やはり自社の書籍が目立っているのを見ると感動します。

画像は、マタンゴ作「2段1/10広告」です。字が下手。


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