風塵社的業務日誌

日本で下から258番目に大きな出版社の日常業務案内(風塵社非公認ブログ)

いささか反省

2009年09月04日 | 出版
昨夜も当然、「救援」紙の制作作業。ここのところ、「遅くまで」と少々偉そうに述べていたが、よくよく考えてみれば、22:00、23:00まで仕事をしている会社なんてのは、世の中に腐るほどあるわけで、いかにも小生は苦労していますよと書くことは、労働に対する冒涜のような気もしてきた。
そのうえまことにもって迷惑なことに、小生の姿はすき好んで苦労しているようにも、はたからは見えるらしい。本人の主観では決してそんなことはなく、早く安逸な生活を送りたいものだと熱望しているのであるが、ところがしかし、その突破口がなかなか見えず、穴に首を突っ込んでいるだけである。一点突破、全面展開で大もうけして、早くきれいな体になりたいものだ。このままでは、すねの傷だけで死に至ってしまう。
直近の弊社の決算のときにも、支払いがたまりにたまり、お世話になりっぱなしの税理士の先生に、「いやあ、お金がなくて、今年もなかなか払えそうにないんですよ」と謝罪すると(弊社がいかにお金がないかは、当然ご理解されている)、「そのうち、花が開きますよ」と励まされてしまった。その帰り道、「いまの励ましって、税理士としてどうよ?」と疑念を抱かざるをえなかったが、そういったかたがたのご支援の賜物でまだ生きているというのは、多分、奇跡的な姿なのだろう。
となれば、少々遅くまで仕事をしたからといって、偉そうに述べる筋合いでもないな、とついつい反省。ついでに、精神的なオナニーに過ぎないことは重々承知しているが、そういう奇跡的な環境を作り上げている小生の能力をほめておこう。
ということで、本日もお仕事をがんばらないといけないという覚悟だけを、昨晩、寝る前に持つ。ところが、今朝6:00に目覚ましで起きたものの、眠気の方が覚悟よりも先に立つ。最近、ヘンな検閲が入っているような気がするので、あえて述べておくと、小生は愛妻のコーヒーを飲まないと目が覚めない体質になってしまった。
ということで、目覚ましで起き上がり、意識朦朧としながら妻をたたき起こそうと必死の努力をする。ところがこいつは、まるで起きそうにない。お金もなく、納期にも追われ必死の旦那ちゃんをさておき、太平楽のバカ妻からは、緊張感のかけらをまったく感じることはない(と、意識朦朧の中で考える)。
ようやく、7:00前に起床。妻は、そそくさと労働に向かわれる。よかった、よかった。プロレタリアート諸君、せっせと、ルンペンブルジョアジーのために働きたまえ。そこで小生は得意の料理を始めることにする。なにが得意かって、冷蔵庫のあまりものと、冷や飯で作るチャーハンが得意に決まっている。冷蔵庫の中にあった野菜を適当にザクザク切って、あとは卵とシーチキンを適当にぶち込んでチャーハンを作り、お昼用に弁当箱に詰め、残りを朝食として食す。我ながら、うまいと、再びオナニー的に自分をほめておこう。
9:00前に家を出る。本日は、久しぶりに陽が出ている。しかし、9月の日差しとはまったく思えない陽気だ。テクテク池袋まで歩き、会社へと向かう。9:30過ぎに会社に着くと、すでにP舎大大社長がご出社あそばされている。「早いですねえ」とあいさつすると、「もう9:30だろ」と、何事もないような返事をされるが、まあ、そういうことではないだろう。本日は、P舎の最終面接日なので、その準備で忙しいのだろう。
こちらは関係ないので、「救援」紙の作業に入る。11:00過ぎ、作業をしながら、突然、こんなことをしている場合ではなかったことに気がついた。そうだ。敬老の日が近いのだ。『うたうぬりえ帖』の書店さん向け案内を、早々にファクスしないといけないのだった。そこで、某サイトから、ファクス番号をコピペすることにする。しかし、こんなことをやっていると目が痛くなってくる。半分ほどコピペしたらいやになり、昼飯&囲碁に逃げる。
この数日の忙しさにかまけて、まったく気がついていなかったけれど、昨日から名人戦が始まっているのだ。昨年と同じ顔ぶれで、張栩名人に今年も井山・20歳・裕太八段が挑戦している。名人もすごい(現在5冠だっけ?)けれど、井山8段のすごさも際立っている。そこでasahi.comを見るが、進行がリアルにはわからなくて、少々イライラしてしまう。
飯を食べ終えてから、ひとつひとつをコピペせず、全部を一度コピペし、そこからいらないものを削除した方が早いということに気がつく。そういえば、いつもそういうやり方でHPの情報を加工してきたつもりであったが、どこでどういう魔がさしたのか、なんで最初からまじめにコピペをしたのだろう。
そこで、P舎にボチボチと最終面接のかたがたが集まってくる。こちらには関係のない話なので、「救援」の作業を再開することにする。ところが、データの届いていないものが多く、なかなか終わりが見えてこない。
15:00、センターSさんに電話を入れ、どういう状況なのかご説明をいただく。毎度のごとく遅れている原稿が3つあり、これが大きいとのこと。そこで小生は、毎度のごとく優しく、「早くしていただけると助かります」と伝えておく。
などとするうちに、こっちも酒を飲むことになり、張栩名人が1局目を半目勝ちで押さえた。ヒャー、さすがは名人、強いなあと感じ入った次第である。


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