二月は早いものですね 十八世 中村勘三郎さんの十三回忌になります。
夜の部は 『猿若江戸の初櫓』
勘太郎くん初の主役でしたが 体調不良のため7・8両日は父の勘九郎さんが代役を務められました。
9日から復帰。 大事に至らず良かったですね。
福助さんが福富屋女房のふく役で 後ろに介添え付でしたが短い科白もあり 2,3歩歩かれました。
猿若座は後の中村座だそうです。
二幕目は ご存じいがみの権太の 『義経千本桜 より すし屋』
芝翫さんの権太は いがみのまんま。 内に秘めた平家に対する思いや 老親への孝行心のみじんも感じられない。 なりゆきでこうなっちゃった~ ,父親に殺されて当たり前~ と 思わせる。 今まで見てきた権太には 哀れを感じていたんだけど。 もしかして憎々しいまんまの こっちが正解?
最後は 勘九郎・長三郎父息子の 『連獅子』
長三郎くん大健闘。
小さな体で大迫力で父に挑みかかる。
勘九郎さんは谷に堕としたものの 子を案ずる父の気持ちが良く出ていたと思います。
勘九郎さんのクールな美しさに見とれました。
ご存じ中村屋の定式幕で お出迎え。
2月10日 観
by 風呼