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『 籠鶴瓶花街酔醒 (かごつるべさとのえいざめ)』   於・歌舞伎座

2024-02-16 00:17:49 | 観劇

猿若祭二月歌舞伎の昼の部は まず鶴松さんのお光で「野崎村」
奉公先を追われ失意で戻ってきた 兄にあたる養子の久松と祝言を挙げる直前に奉公先の主人の娘お染に横取りされる、久松の未来を思って出家して身をひくいじらしさを切々と演じられました。
堂々と久松を奪っていくお染役は 児太郎さん。 金持ちの傲慢さが満々。
金も力もなかりけり の久松に 七之助さん。

     


次は狂言から「釣女」
女に縁のない大名と太郎冠者、大名が縁結びの戎神社で見た夢のとおり釣り竿
で美しい上臈を釣り上げると 負けじと太郎冠者も真似るが 掛かったのは醜女(しこめ)。
太郎冠者と醜女の掛け合いが面白い。
太郎冠者に獅童さん、醜女に 芝翫さん。(まったく誰だかわからない)


最後に 待ってました「籠鶴瓶花街酔醒」
最初に舞台上に花魁道中が三組も登場する、華やかさが大好きです。
三組目の花魁八つ橋が花道でふっと笑う、それを自分に向かってだと勘違いをする次郎左衛門の悲劇の序幕です。
次郎左衛門に 勘九郎さん、花魁八つ橋に 七之助さん。
後年、次郎左衛門は大金持ちになり八つ橋の元に通いつめ 身請け話にまでなります。それを知った八つ橋の情夫は八つ橋に愛想尽かしをさせます。 満座の中で恥をかかされた次郎左衛門。
情夫はこの人しかいないでしょう 仁左衛門さん。
恥をかかされた次郎左衛門を必死で慰める花魁、九重に 児太郎さん、いい味を出されていました。


どれも見ごたえがありました。



   



     2月14日 観
             by  風呼


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