ピカソ・マニマニア

ピカソの91年を 詩にしました。
カテゴリーのピカソを クリックして下さると 嬉しいです。

『令嬢ジュリー』  毬谷友子さん 於・赤坂レッドシアター

2010-12-01 23:50:48 | 観劇


赤坂レッドシアターは 赤坂見附駅のすぐ傍にあります。

私の中では 赤坂見附は乗換駅で 滅多に改札を出ることはありませんでした。

六本木、赤坂が観光地化して 大人の雰囲気の洒落た街が思い浮かばなくなっていたのですが 久々に降りた見付けは まだそんな雰囲気が残っています。


赤坂レッドシアターでの観劇は 私は初めてです。

赤坂グランベリホテル地下 176座席の小奇麗な劇場です。



『令嬢ジュリー』は スウェーデンのストリンドベリという作家によって 1888年に書かれました。

進歩的な平民出身の母親に育てられた伯爵家の令嬢ジュリーが 伯爵家の下男と深い仲になり 破滅していく たった一夜の出来事です。

毬谷友子のジュリー、谷田歩の下男ジャン の二人芝居。

私は毬谷友子さんを見に行ったのですが 相手役の谷田歩さんを全く知らなかったのでちょっと不安だったのです。 

嬉しい誤算、この俳優さんが とても良かった。

始めはひたすら下僕として ジュリーとは距離を置くのですが 関係ができてから がらっと変わり粗野になる。

背も高く、彫りの深い顔立ちは 夏至祭りの夜に 酔っていたとはいえ令嬢が下僕を誘惑してしまう説得力があります。


俳優座公演では 栗原小巻さんがこのジュリー役をされています。

令嬢が堕ちて行く変貌を見せるので 適役だとは思いますが 男の言うままになる栗原小巻さんが想像出来ない。

これは見なければならない。 新劇は余り好きではないのですが。


毬谷友子さんは 始めから少し乱れている感じです。

ジャンを誘う設定なので これでいいのでしょう。


休憩なしの 1時間半、 最初から緊迫感のある いい舞台でした。


谷田歩さんは 昨年末の 「フロスト/ニクソン」の舞台で 北大路欣也さんの相手役をされたそうです。



       風呼r  でした    



          ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ピカソの未公開の絵 | トップ | もう一人の大正天皇の皇女(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

観劇」カテゴリの最新記事