ピカソ・マニマニア

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映画『愛しきソナ』 北朝鮮事情 於・ポレポレ東中野

2011-04-08 20:51:17 | 映画


父は韓国の済州島生まれ 母は大阪生まれの在日二世、 自身は大阪生まれの大阪育ちの ヤン ヨンヒさんの 家族を撮った ドキュメンタリー映画です。

両親は 在日朝鮮人の人権運動に参加、 祖国として北朝鮮を選び 朝鮮総連の幹部となった。


1971,2年 北朝鮮は”地上の楽園”と呼ばれ 帰国事業を盛んに行った。

ヤンさんの 兄3人も(18、16、14才) 差別される日本から 両親の意向で 北朝鮮に渡る。

それぞれ結婚をし 甥が5人 最後に次兄に女の子が生まれ ソナと名づけられたその子に 3人の兄があり早くに別れて暮したヤンさんは 自分を重ねて見ます。

このドキュメンタリーは 幾度かの訪朝での 彼女との交流を 撮ったものです。




 アボジの決断


アボジ
私の手が見える?

指は なん本?

ああ 一本
二本 ・・・


三本でしょう?


アボジ
目を開けているのが
辛いの?


そうさ
見たくないのさ
現実を


クラシックとコーヒーを
愛した長男は
鬱病を患い逆縁に
 -ああ かの地へやったのは私だー


理想郷と信じ
祖国と決めた北は
日本からの仕送りがなければ
息子たちの生活が成り立たない


目を開けていて
何も見えていなかった


今さら
目を閉じても
何かが見えるわけではないが




せっせと北朝鮮に送る物資を 荷造りする母 多分沢山のお金を持って 兄弟たちに会いに行く ヤンさん。

劇場では 20年前と同じ 金日正を讃える子供達の歌舞が演じられ 自身も朝鮮学校で演じさせられた ヤンさんの 胸を締め付ける。

水道は一日2時間だけ ガスも電気も制限つき それでも明るく生きている兄嫁たち。
(今の東日本の事情と 似通っていて)

兄達が 何の職業で生活しているのかも 明かされません。

お金には困っていないと思われる ヤンさんのご両親の収入源も 定かには描かれていない。

無邪気に何でも語っていた姪も 13才にもなると カメラを切ってくれと オフレコの会話をするようになる。


最後の父親の訪朝時に 義姉がギターを弾きながら歌う オモニを慕う歌の なんと
澄み切って清らかな声。


2005年に 北朝鮮の日常を撮った 長編ドキュメンタリー 『ディア・ピョンヤン』 を発表したヤンさんは 三年後 北朝鮮への入国を拒否されています。


大好きなヤン叔母さんから アメリカの匂いを感じたソナさんは 祖父と伯父が亡くなる一年前の2008年に 金日正大学の英文科に入学します。


      風呼r  でした     

       
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春の嵐

2011-04-08 08:32:07 | 詩作


ああ 気付いたら 桜が満開。




 春の嵐


上り坂を立ち漕ぎ

キャップが飛んだので
自転車を止めた

帽子を拾った

止めた自転車が倒れ
小振りのトマトが
二つ転がった


大丈夫ですか

大丈夫です

親切にも
散らばった荷物を
一緒に拾ってくれたひと


今日は
水があった
牛乳があった
トイペもあったで

買い物は
重くかさばるものばかり


有難うございます

お気をつけて


強風になんか
負けるものか


いつだって
簡単にはやってこない 






春の嵐は 北の冷たい空気と 南の暖かい空気の温度差が大きい為に 起こるそうです。

春一番に吹く風よ 君は思春期 なんだね。
  

     風呼r でした    



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