勧誘ばかりだけれど 電話が掛かってくるだけまだましなのかも。
午(ひる)さがり
春うらら
可もなく 不可もなく
むすめ 十七
ジリリーン ジリリーン
「もしもし」
「あっ、お母さまでいらっしゃいますか?」
ーーはあ、誰のお母さまでしょうーー
「お子様の成績で
お困りの事はないでしょうか?」
春うらら
可もなく 不可もなく
息子は はたち
ジリリーン ジリリーン
「もしもし」
「あっ、奥様でいらっしゃいますか?」
ーーはあ、誰の奥様でしょうーー
「ご主人様の税金対策に・・・」
顔が要らない
名前もない
誰々の と呼ばれる
私は一体 誰?
ジリリーン ジリリーン ジリリーン ジリリーン・・・
春うらら
一生懸命の 空まわり。
失くしてしまった 名前の軽さ
何だか哀しい主婦、 友達に電話をして本人が出なかった時 名前を言って呼び出してもらうようにしました。
私の中の大革命、 一番初めが『愛子さん』でした。
私たちの時代にも 『愛子さん』があったのですねぇ。
最初なので 『愛』と口にするのは ちょっと恥ずかしかったです。
風呼r でした
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