自分の小遣いで 初めて買った辞書。
過去への伝言
黄ばんでシミだらけの
英和辞典の中に
16才の私がいる
調べた単語の
ひとつひとつに 赤い
アンダーラインを引いている
ページをめくると
赤い印のところは繰り返し
読むので復習になる
からだけでなく
遠い未来に
この夥しい線を見て
勇気づけられる時がくる
と 思いながら。
ありがとう
数十年の時空を超えて
貴女のメッセージ、
今 確かに受け取りました
私は 大丈夫
座って伸びをすると
ざらざらのコンクリートの天井で
指の節を擦りむいた、
二段ベッドの上段で
絶望と隣り合わせの夢ばかり見ていた
この頃よりも
手に届くところに
夢も希望も置いているから
少しづつ高い処に
置くようにしているから と
ノーマークの単語にこれから引く
紫のアンダーラインに
現況を託す
愛しい辞書の函を手作りしました。
今は色褪せた 貼った布は 私の中では 鮮やかなピンクのままです。
風呼r でした
にほんブログ村へ">にhref="http://www.blogmura.com/">