これもほとんど初めて聴くアルバム、リチャード・ライトといえば「エコーズ」や「狂気」におけるサウンド面での貢献はいわずもながなだったし、私はもともと初期のピンク・フロイドの「追想」とか「サマー68」といった彼の歌う作品が好きだったこともあり、発表当時(1978年)はそれなりの注目していたはずなのだが、私が居たコミュニティででの評価は散々だった。いわく「気の抜けたビール」だの「やる気がないんじゃないの」といったもので、とにかくこの作品の「覇気のなさ」のようなものに、皆一様にがっかりしてしまったようであった。 当時のフロイドは、既に「狂気」や「おせっかい」のような音楽的陣容は終わっていたのだが、まだまだそうしたフロイド・サウンドを求めていたファンは世の中にはまだまだ沢山いて(私もそのひとり)、本作はそうした期待を一身に集めてしまったところに、そもそもの不幸があった気が-今にして思えば-しないでもない。そんな訳で、私はこの作品にはほとんど関わることがないまま、30年が過ぎてしまったという訳である。
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