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李心潔(リー・シンチエ)/ 愛像大海[Disc2]

2007年09月18日 23時33分53秒 | 台湾のあれこれ
 一昨日、レビュウした李心潔の「愛像大海」のボーナス・ディスクである。収録曲は3曲で、うち1曲はタイトル曲のリミックスで、残り2曲は一応本編未収録の曲ということになる(おそらく旧作のリミックスだとだろう)。このくらいの量ならDisc.1の方に余裕で収録できるとは思うのだが、あえて別ディスクにして、その間に見開きのミニ写真集はさみこみ、更にはCDジャケとは別のカバーにくるんで、やたらと分厚いパッケージとして豪華な佇まいで売るというのが台湾流なのだろう。前にも書いたけれど、このあたりの初版限定豪華ヴァージョンというのは本当に楽しいし、ちょっぴりうれしい。もちろん日本にもこの手の限定パッケージはないでもないが、ミニ写真集はボーナス・ディスクはいわずもがな、シャンプーをつけたり、トランクにしてしまったり、システム手帳付きとかショップで観ているだけでもわくわくしたものだ。

 さて、アルバム「愛像大海」の本編は、台湾ニュー・ウィブ以降のテクノ&ギター・サウンドをベースにしつつも、バラードあり、アコスティック・サウンドありで、とてもポップでカラフルな仕上がりだったけれども、こちらのボーナス・ディスクはうって変わって全編ダークでモノトーンなデトロイト・テクノ風なサウンドで、李心潔自身のボーカルはもうほとんど素材に遠景に追いやられているという感じである。前回ちょっと引き合いだした中谷美紀も2枚目のアルバムのボーナスディスクでは、中谷美紀のナの字もでてこない鬱蒼としたアンビエント・テクノだったけれど、あれほどではないにしても(一応、原曲のリミックスという体裁は保っている)、ここでも坂本プロデュースのアイデアを借りたのかもしれない。ともあれ、モノクロで顔を隠したジャケが素直に納得できる仕上がりであり、台湾ニューウェイブの後の2000年頃、突如勃興した台湾テクノのすごさを改めて思いださせたりもする内容でもある。

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