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臺灣之歌

2007年12月12日 00時37分40秒 | 台湾のあれこれ
 今回の訪台で驚いたのは、以前ならそこらに掃いて捨てるほどあったCD/VCDショップが激減していたことだった。なにしろカセットテープやVCDが駆逐されたというのは分かるが、CDやDVDなどは商品メディアとしてはまだまだ商品になるだろうに、どうしたことだろうか。やはりこれは台北で海賊盤を一切見かけなくなったことと無縁ではないような気もする。そのあたりの業者はその手の商品は、もはや国内は諦めて海賊盤天国中国本土に出荷しはじめたというところなのかもしれない。とはいえ、海賊盤といっても、当時から本国や欧米のアーティストのそれはほとんどみかけたことはなく、もっぱら日本のアーティストに限られていたのだが....。

 さて、このアルバム(VCD)は士林夜市の裏通りにあるエロDVDなどが置いている極めて怪しげな店で購入してきたものである。とはいえ、多分これは海賊盤ではない。HYSというマイナー・レーベルからでている代物で、タイトルから分かるとおり台湾演歌のスタンダード(50~80年代)を集めたアルバムである。ご覧の通りの戦前の台湾を撮影したとおぼしきノスタルジックなジャケに惹かれて、まとめて6枚ほど購入してみた。こちらの期待としては50年代頃の台湾の街角に鳴ってたであろう、いにしえの台湾演歌の音と映像が拝めたらうれしいな....というものだった。が、なにしろ、一枚20元、日本円にして80円というタダみたいな値段だから、過剰な期待は禁物である(なにしろプラケースなし、二つ折りのジャケ写真に無造作にCDがはいっているというお寒いパッケージなのだから推して知るべしである-笑)。

 さて、これらのアルバム帰国して、早速DVDプレイヤーでかけてみたのだが、やはり内容は予想とおりのものだった。外国の小綺麗なリゾート地だの街の風景をバックにいささか露出過剰な水着を着たモデルさんからうろうろしているを撮りっぱなした映像にカラオケ用の歌詞字幕がつくというものだった。もちろん音楽もいささかチープな打ち込み主体のオケをバック、名も知れない歌手がスタンダードをカバーするというスタイルで、映像、音楽のアレンジともノスタルジーのノの字もない代物であった。そういえば、7年前に訪台した時もVCDではないが、この手のCDを購入してきて、ちょいと聴きかじってそのまま放置してある気がするし、ひょっとしたらその前はその手のカセットテープなんかも購入しているかもしれない。懲りないヤツである。

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