ヨス・ヴァン・ビースト・トリオの2作目です。93年に作られた第1作を気に入った澤野工房が日本からオファーを出してされただけあって、ほぼ第1作のムードを踏襲した仕上がりといえますが、さすがに第1作から8年もたって制作されただけあって、歌い回しにコクが深まったこと、そして音質の良さのせいもあってか、より芳醇な印象が強まったといえるかもしれません。
ヨス・ヴァン・ビーストの良さというのは、オーソドックスでリラックスした4ビート・ジャズをベースにヨーロッパ的な温度の低さ+洗練されたタッチでスタンダード作品を料理するところにあると思いますが、本作でも前奏とコーダをたっぶりといった「Misty」のムーディーさ(コーダで「テンダリー」を始めいくつかのスタンダードのフレーズが出てくるあたりもいい感じ)、ボクの大好きな「All the things you are」をボサ・ノヴァ調でアレンジするセンスといったところは、まずは期待を裏切らない仕上がりですし、2曲ほど収録されたオリジナル作品もこれまで書いてきた彼の資質がそのまま曲に反映したという感じのセンスの良い都会的ムードに彩られた好作品でした。
また「Yesterdays」、「Out of the blues」、「But not for me」、あとジョビンのボサ・ノヴァ作品である「Triste」では、ビーストらしい趣味の良さを保ちつつもちょいとアーシーでブルージーな披露したりしているあたり、このアルバムに前作以上の厚みというかコクのようなものを与えているとも思いました。
という訳で、本作も夜のリラックス・タイムに雑誌でもパラパラとめくりながら、グラス片手に聴いたりすると、めっぽう楽しめる作品です。実はこの後に出た奥方がヴォーカルをとっている作品というのも購入済みなのですが、この線だとやはり楽しめそうで期待できますね。
ヨス・ヴァン・ビーストの良さというのは、オーソドックスでリラックスした4ビート・ジャズをベースにヨーロッパ的な温度の低さ+洗練されたタッチでスタンダード作品を料理するところにあると思いますが、本作でも前奏とコーダをたっぶりといった「Misty」のムーディーさ(コーダで「テンダリー」を始めいくつかのスタンダードのフレーズが出てくるあたりもいい感じ)、ボクの大好きな「All the things you are」をボサ・ノヴァ調でアレンジするセンスといったところは、まずは期待を裏切らない仕上がりですし、2曲ほど収録されたオリジナル作品もこれまで書いてきた彼の資質がそのまま曲に反映したという感じのセンスの良い都会的ムードに彩られた好作品でした。
また「Yesterdays」、「Out of the blues」、「But not for me」、あとジョビンのボサ・ノヴァ作品である「Triste」では、ビーストらしい趣味の良さを保ちつつもちょいとアーシーでブルージーな披露したりしているあたり、このアルバムに前作以上の厚みというかコクのようなものを与えているとも思いました。
という訳で、本作も夜のリラックス・タイムに雑誌でもパラパラとめくりながら、グラス片手に聴いたりすると、めっぽう楽しめる作品です。実はこの後に出た奥方がヴォーカルをとっている作品というのも購入済みなのですが、この線だとやはり楽しめそうで期待できますね。