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ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲全集/ルビオ弦楽四重奏団

2006年01月07日 23時15分41秒 | クラシック(20世紀~)
 またまた箱であります。ショスタコの弦楽四重奏曲なんかいつ聴くんだ。ベートーベンやバルトークだってまばらにしか聴いてないこのジャンルを箱で買ってどうするという感じなのでありますが、例によって「安心感を購入する」というのをエクスキューズにHMVでこの年末購入してきたものです。レーベルは例によってオランダのブリリアントで5枚組で2000円、しかもこちらは昔の音源のOEMではにく、れっきとしたデジタル新録ですから、もう安過ぎですね。いったい演奏者にはこれでいくらくらいのギャラがいくのか、こちらの方が心配してしまうくらいですが。

 さて、ショスタコについては、実のところ交響曲ですら全部聴いていないので、一応そのあたりを征服してから聴くというが、割と自分的なパターンなのですが、そんな悠長なことをいっていると、この箱などもう永遠に開封することがないかもしれないので、正月にとりあえず1番の入っているディスク5を聴いてみました。
 でこの一番ですが、あっけないくらい分かりやすいです。ショスタコの音楽的個性というのを、そもそも私はよく分かってないところありますが、それにしてもショスタコ的な晦渋さ、諧謔味みたいなところがあまりなく、全4楽章で演奏時間も14分と簡潔、感触としてもごくごく普通なロマン派的な弦楽四重奏曲という印象なのが意外です。これなら気取ったティー・ハウスのBGMとしても使えそうです。

 ただ、残り14,15番については、予想通り作風で、斜に構えたような情感とモダンな音の動き、そして掴み所のないムードと一筋縄ではいかない作品ですね。バルトークの後期の弦楽四重奏曲を楽しめるなら、こういう作品も受け入れやすいと思いますが、いかんせん当方にはこの手の難解さに対して免疫ができていないといったところですか。シェーンベルクなんかだと、それなりにこっちも音楽的パーソナリティー知ってますから、多少難解でも雰囲気でOKみたいなところあるんですけどねぃ....。
コメント (2)
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