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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

GRP CHRISTMAS COLLECTION vol.1

2005年12月13日 19時04分40秒 | JAZZ-Fusion
 ここ20年近くクリスマスの時期になると街角だけでなく、うちのむさ苦しい部屋からもクリスマス・ミュージックが聴こえてくる。クリスマス・アルバムというのはずいぶん昔からあったように思うけど、やはり数が多くなってきたのはここ十数年くらいじゃないだろうか。毎年一枚か二枚買えば済んでいたクリスマス物が毎年片手で数えられないくらいの数になったのは、やはりバブルの頃からだったと思う。

 そんな数あるクリスマス・アルバムの中でも、個人的に一番聴く頻度の高いのがこのアルバムである。GRPのアーティストがクリスマス・ソングを一曲づつ演奏している訳だけど、顔ぶれの豪華さといい、GRPならでは瀟洒なたたずまいといい、まずはこの手のアルバムの決定盤といってもいい仕上がりだと思う。特に2曲目にラインナップされたトム・スコットによる「Have Yourself a Merry Little Christmas」が素晴らしい。私はこの曲ならどんな演奏でも大抵気にいってしまうくらいコレを偏愛しているのだけれど、そのきっかけとなったのがこの演奏なのだ。トム・スコットの甘く都会的なサックスがもうこれ以上ないくらい存分に歌い、キラキラと輝くようなデジタルシンセとベルの音がクリスマス気分を盛り上げる。とにかくちょっと出来すぎなくらいクリスマスらしい曲であり、演奏なのである。

 ダイアン・シューアが歌う「Christmas Song」もいい、この曲、個人的に前述の「Have Yourself a Merry Little Christmas」と並ぶマイ・フェイバリット・クリスマス・ソンクズで、これまた誰がどう演奏しようと気に入ってしまう。ダイアン・シューアは割と原曲から離れず歌っているが、後半のテンションの高まりは素晴らしく、毎年聴き惚れているところだ。後、教会音楽と4ビートが交錯するデビッド・ベノワの「Carol of the Bells」もいいし、リー・リトナーのシックなアコギが冴える「White Christmas」のムードも極上。オリエンタルなユタカの「This Christmas」なんてところもおもしろいし....という訳で、今年は大分始めるのが遅くなってしまったけれど、クリスマス・ミュージックはやはりこれのアルバムからスタートである。
コメント
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