前作「2」の翌年、つまり1975年に制作されたボブ・ジェームスのCTIでの第3作。前作までの目玉になっていたクラシックのアダプテイションが姿を消し、ややサウンドがスリムになったかわりに、ファンキー色が出してきているあたりが特色のアルバムだ。
ファンキー路線の楽曲としては、「One Mint Julep」「Storm King」、そして名曲「Westchester Lady」あたりがそれに該当すると思うが、いずれもファンキーの下世話さ、アーシーな野趣みたいなところには目もくれず、ひたすらリズムのおもしろさをフュージョン的に翻案することに腐心しているのは、いかにもボブ・ジェームスという感じ。ギクシャクしたリズムにのっかって、ボブ・ジェームスがエレピが軽快にソロを決めるあたりは、昔聴いた時より現在聴いた方がはるかにおもしろい。ボブ・ジェームスがエレピって、意外とアブストラクトというか、とりとめないフレーズを組み合わせて、けっこう独特なソロを展開していたりしたことを今頃になって発見した。
一方、クラシックのアダプテイションのかわりに用意されたのが「Women Of Ireland」というトラッドを基にしたらしいナンバーで、後年の「羊飼いの歌」と共通するような素朴な旋律をベースにゆったりと進行後半はストリングスが加わって雄大な広がりを見せるあたりはアルバムでも有数の聴き所となっている。オーラスの「Jamaica Farewell」は、パンフルートが奏でるトラッドな旋律と思い切り上品なレゲエのリズム交錯するなかなかユニークな作品。
ファンキー路線の楽曲としては、「One Mint Julep」「Storm King」、そして名曲「Westchester Lady」あたりがそれに該当すると思うが、いずれもファンキーの下世話さ、アーシーな野趣みたいなところには目もくれず、ひたすらリズムのおもしろさをフュージョン的に翻案することに腐心しているのは、いかにもボブ・ジェームスという感じ。ギクシャクしたリズムにのっかって、ボブ・ジェームスがエレピが軽快にソロを決めるあたりは、昔聴いた時より現在聴いた方がはるかにおもしろい。ボブ・ジェームスがエレピって、意外とアブストラクトというか、とりとめないフレーズを組み合わせて、けっこう独特なソロを展開していたりしたことを今頃になって発見した。
一方、クラシックのアダプテイションのかわりに用意されたのが「Women Of Ireland」というトラッドを基にしたらしいナンバーで、後年の「羊飼いの歌」と共通するような素朴な旋律をベースにゆったりと進行後半はストリングスが加わって雄大な広がりを見せるあたりはアルバムでも有数の聴き所となっている。オーラスの「Jamaica Farewell」は、パンフルートが奏でるトラッドな旋律と思い切り上品なレゲエのリズム交錯するなかなかユニークな作品。