Blogout

音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

サンタナ/天の守護神

2005年12月05日 23時10分49秒 | ROCK-POP
 1970年のサンタナ第2作。サンタナの2,3,4作目はどれもロック史上の名盤というか問答無用のロック・クラシックですが、とりわけこのアルバムはシングル・カットされて大ヒットした「ブラック・マジック・ウーマン」、「僕のリズムを聞いとくれ」という2大名曲が入っていることもあってか、一番俗受けするというか、大向こうに受けがいいサンタナ作品ではないでしょうか。私などこのジャケットを見ると、当時日本メーカーでは唯一CBSソニーだけが採用していた、ビニール・シールド(ラップみたいなヤツ)帽子帯を思い出したりしまするんですが、古すぎるか(笑)。

 さてこのアルバムですが、きちんと聴くのはもちろんはじめて、数日前にデビュー・アルバムを聴いたばかりですが、それ思い出しつつ聴いてみると、音楽が飛躍的に成長していることが歴然。全般的に泥臭く、野放図なエネルギーの垂れ流しみたいになるところを辛くもバランスしていたいかにもデビュウ作らしかった前作に比べ、初期のサンタナらしい野性味はそのままに、楽曲のバラエティやメリハリが多彩になり、全体に洗練された仕上がりになっているのが印象に残りました。70年代前半のロックというのはこういう天井知らずな成長ぶりを示すバンドがよくいたもんですが、これもその典型といえるかもしれません。また、「哀愁のヨーロッパ」路線の「君に捧げるサンバ」だとか、意外なほどジャジーな「ネシャブールの出来事」など、けっこうその後のサンタナの音楽性を予見しているような曲も多く、そのあたりも楽しめました。あと「ホープ・ユー・アー・フィーリング・ベター」って曲、前作に2,3入っていたディープ・パープルみたいなハード・ロック作品で、これはこれで時代を感じさせて懐かしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする