市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

話題になった漫画

2016-10-31 | 日々のあれこれ
今日は市民ネットワーク千葉県の県議・市議による定例会議。
主に、直近の議会で話題になったことや自分が質問したこと、地域の課題などについての情報交換を行っています。
(ちなみに、市民ネットワーク千葉県では県議2名、市議は14名が所属しています)
今回は、先日新宿でも学んできた介護保険制度などが話題に上りました。

それから、こんな漫画本がおすすめ図書として紹介されました。


健康で文化的な最低限度の生活」(柏木ハルコ)

憲法の条文からそのまま引用したタイトルにまずビックリ。

生活保護にかかわる仕事(ケースワーカー)に配属された新採の公務員の奮闘劇らしいのですが、これがかなりリアルだと実際のケースワーカーさんの間で評判なのだそうです。
発売されたのは2年前とのことですが、私は全く知りませんでした。

さっそく手に入れて読んでみよう!(漫画だけど、これは政務活動費で落とせるのかな?(笑))

学び続ける

2016-10-30 | 日々のあれこれ
今日は冷え込みましたね~。もう秋を通り越して冬?と思えるほどでした。
午後から薬局勤務だったのですが、やっぱり今日は風邪をひいている方が多かったようです。
気候の変化が激しい季節だから、体調管理には充分気を付けないと。


さて、午前中は若宮地域敬老会でした。



よく観察すると、主催者や来賓の方々の挨拶の言葉を熱心にメモっている方も結構いらっしゃって、その姿が「あぁ、美しいなあ」と、素直に思いました。
ジャーナリストの池上彰さんのお父さんは、90歳近くで寝たきりになり亡くなる直前にも、池上さんに「広辞苑が発売になったから買ってきてほしい」と頼んだのだそうです。
いくつになっても知的好奇心を持って学び続ける姿勢って、いいですよね。私もこうでありたいと思います(入れても入れても、ザルのようにどんどん抜けていってしまうのが悲しいけれど・・・(^^ゞ)。


フォーラム二日目。

2016-10-29 | お知らせ
昨日に引き続き、新宿でのフォーラムに参加してきました。



今日は、NPO政策研究所専務理事の相川康子さんから、男女共同参画の視点での防災のお話と、
武蔵野市健康福祉部長・笹井肇さんから、武蔵野市の地域包括ケアや新しい介護保険制度の取り組みについて伺いました。

防災に関しては、日本はこれまで数々の大きな自然災害を経てきたにもかかわらず、未だに災害弱者の視点を反映した計画づくりや女性の参画が進んでいないということを改めて痛感。
それから武蔵野市の保健福祉行政の取り組みも非常に聞きごたえがありました。
地域の要望にこたえる形で、空き家を活用した地域コミュニティサロンなどの居場所づくりや、移送サービス、高齢者安心コールや電話相談など、巧みに予算を確保しながら次々と事業を展開。さらに、得てして行政がおざなりにしがちな検証もきっちり行ってるとことにも感心させられました。
お話してくださった笹井部長のキャラクターも素晴らしくて、時間が経つのもあっという間でした。

振り返れば大満足の二日間の研修。
今後の議会質問にぜひ生かしていきたいと思っています(^^)/

介護保険と民主主義のお話 

2016-10-28 | お知らせ
今日・明日と二日間連続で、新宿の婦選会館で行われる「市川房枝政治参画フォーラム」に参加。
森山かおる議員も一緒です。



全体テーマは、「揺らぐ日本の社会保障制度」。
今日は基調講演として、貧困問題といえばこの方という湯浅誠氏による「格差社会と民主主義」。
それから淑徳大学の結城康博教授からは、介護保険法改正と総合事業についてお話を伺いました。

生活困窮者自立支援制度にしろ、新しい介護保険制度にしろ、現状は、国から降りてきた制度に自治体が振り回されていて、まさに社会保障制度全体が迷走状態といった感じです。
結城先生がおっしゃるには「市町村の多くがうまくいかないのではないか」とのこと。特に市原市のように人口規模が大きく市域が広い自治体は、なかなかシンドイものがあるようで・・・(+_+)。
特に新しい介護保険制度を成功させるためには、ボランティア・NPO・地区社協など地域福祉における多様なサービス形態を増やしていくことはもちろん大事なのですが、意外に落とし穴なのは、それら地域のサービスを地域包括支援センターやケアマネさんがちゃんと活用できるかということ。ケアマネさんへの研修は非常に重要だそうです。

また、湯浅先生からは、
「民主主義とは、『当たり前』を共有しない相手と、いかにコミュニケーションをとるかということ」
という、大変示唆に富んだお話を伺いました。
つまり、
自分は「この考えが正しい。これが当たり前だ」と思っていても、相手はそうではない。相手には相手の「当たり前」が存在する。そんな時、互いに「あいつに言ってもどうせ通じない」と機械的多数決で物事を決めるのではなく、とことん話し合って互いに納得できる結論を探っていく
という民主主義の考え方なのですが、これは私もまさに我が意を得た思いでした。

こうした「参加・納得型民主主義」は決定までに時間がかかると思われがちですが、そんなことはないと湯浅先生が示した事例が宮城県岩沼市です。
岩沼市は東日本大震災で沿岸部は壊滅的な被害を受けましたが、復興に向けて住民参加型ワークショップを100回以上繰り返したそうです。
行政主体で決めるよりもはるかに遠回りで時間がかかりそうな手法ですが、逆に今、岩沼市は高台への集団移転事業で被災地の中でも先頭を走っています。
行政のトップダウンで決めると、必ず住民から「おれは聞いてないぞ」などと強硬な反対の声が上がります。
でも、皆で参加して話し合って出した結論であれば、たとえ自分の考えと違っていても、納得感が違うというのです。

遠回りなようで実は堅実・迅速な政策決定手法が「参加・納得型民主主義」なのですね。このお話も目から鱗でした。

明日二日目のフォーラムも、どんな気付きが待っているか・・・楽しみです(^.^)。

今年も充実!健康まつり

2016-10-27 | 健康
23日(日)に保健センターで開催された「健康まつり」。
この日はいろいろと行事が重なったのですが、終了30分前に何とか訪ねることが出来ました。

医療・健康にかかわる様々な団体によるる展示・相談・測定・体験コーナーが目白押し。
写真は、塩分と高血圧に関するクイズの展示。


もちろん、市原市薬剤師会のブースは今年も健在です。
こちらは、在宅訪問の紹介コーナー。


薬や食事を飲みこみやすくするためのゼリーやとろみ材の試食ができます。


ハーブなどの健康茶の試飲もできます。
(素敵な女性薬剤師さんたちがお茶を入れてくれます。カメラを向けたら皆恥ずかしがって散ってしまいましたが・・・(^^ゞ)


今年は新たに「認知機能チェック」も行いました。
以前ブログでご紹介した国のモデル事業「薬局ビジョン事業」の一環です。

年に一度の健康まつりだけではなく、普段でもこんな風に薬剤師が地域にどんどん出て市民の健康を守るサポートをしていきますので、期待してくださいね。

もちろん、薬剤師会以外にも、歯科医師会や看護協会、栄養士会など、それぞれに健康に役立つ情報や体験など盛りだくさんでした。
私は時間があまりなかったのでゆっくり回ることが出来なかったのですが、助産師会の方からは、市内の助産師事情や妊娠出産事情などの生の声を聴くことができたのも収穫でした。
まだ訪れたことのない方は、ぜひ来年こそは足を運んでみてください。

そうそう、そういえば私も・・・
市民ネットでは、議会が終わるたびに議会報告会を市内のあちらこちらで開催しているのですが、
今回はそれと合わせて「知って得するくすりの話」も行います。
11月2日(水)は八幡公民館、4日(金)は飯沼公民館にて。時間はいずれも10時からです。
こちらも宜しければぜひ!(^^)/

兵庫・高知へ行政視察 

2016-10-26 | お知らせ
2泊3日の行政視察から、今日の夕方帰宅しました。
視察先は、兵庫県明石市、香川県坂出市と高松市。
市原市では現在、市の最上位計画である10年間の総合計画やそれに連動する様々なまちづくりに関する計画を策定している最中なので、参考のため各市の取り組みを調査してきました。

記憶の新しいうちに視察報告を書こうと、ホテルに戻るとすぐにPCに向かい、書き終わると疲れて寝る・・・というパターンだったので、ブログは更新できず・・・スミマセン(*_*;。

3日間のうち特に印象に残ったのは、1日目の明石市です。ここは、市長の信念とリーダーシップが実に素晴らしかった。
いえ、別に市長に直接お会いした訳ではないんですが、説明された担当職員のお話から市長の信念がよく伝わってきたし、職員もそれに応えて自信と誇りをもって業務に取り組んでいる様子が感じられたんですね。

明石市は、今後5年間の目標として、「人口30万」「年間出生数3000人」「図書の年間貸し出し数300万冊」の『トルプルスリー』を掲げています。
最初の二つはどこの自治体にもありそうな目標ですが、注目は三番目の「図書貸し出し数」。実際、今年度1月オープンの駅前一等地の再開発ビル(タワーマンション 即日完売!)には、図書館や書店も集積して「本のビル」と位置付けています。
文化、しかもピンポイントで図書に光を当てたまちづくりを掲げるなんて、なかなか思い切った戦略だと思います。
その他にも、児童養護施設や、中核市への移行をにらんで児童相談所の設置も計画するなど、徹底して子供を中心にしたまちづくりを目指しています。
こうした明確で大胆な政策は確実に人々に受け入れられています。明石市は、平成25年から人口がV字回復を続けているんです。人口減少時代、これは本当にすごいことだと思います。
子どもと文化に予算と人材を重点的に配分し成功している、大変参考になる事例でした(^.^)。

写真は、明石市議会にて。




そして、こちらは明石城。ホテルの目の前にありました。

ワンデイ研修

2016-10-22 | お知らせ
今日は、市民ネットワーク千葉県ワンデイ研修
会場は千葉市生涯学習センターです。


第1部のテーマは「やってみよう!調査活動」。
調査活動の先進事例として、千葉市の街路湯調査や多摩の玉川上水の環境調査の紹介ののち、参加者が8つのテーマ(子育て支援、防災など)に分かれて調査項目を話し合い、手法などを具体的に検討しました。

結果を発表している森山かおる議員(^.^)。


第2部は政策講演会。
講師は保坂展人世田谷区長「自治体だからできること」。


世田谷区の人口は今どき珍しく10か月で1万人というハイペースで増加していて、特に5歳以下の人口が5年間で約5千人も増えてます。
羨ましい限りですが、待機児童対策などそれなりに課題も多いようです。
世田谷版ネウボラ(保健師による切れ目のない子育て支援)や、子どもの人権擁護機関「せたホット」の設置、児童養護施設の退所者への支援(住宅支援や給付型奨学金)など、子どもへの支援策を次々と打ち出しています。
特に、「子ども部」を「子ども若者部」に変え、若者支援担当課を設置して、支援の網からこぼれやすい若者世代にもしっかり寄り添っているところが素晴らしいと思いまいた。

もともと世田谷区は昔から「打てば響くまちづくり」を掲げていたそうですが、保坂区長は更に車座集会や無作為抽出型ワークショップを積極的に行って、「お任せ民主主義」から「参加型民主主義」へとまちづくりを進めています。
まさに私たち市民ネットの目指すところと重なるわけで、私も大いに刺激を受け、考えさせられました。
例えば、年4回の定例議会の一般質問。
私は毎回ほぼ一人で質問のテーマを考え、調査し、原稿を書いているのですが、この過程にもっと多くの人々を巻き込んで一緒に質問を作る・・・なんてことも、あっていいのかもしれません。

その他にも、空き家の活用や自治体間連携のお話なども、大いに参考になりました。
夜8時に研修日程はすべて終了。皆さん、お疲れさまでした(^.^)。

観光ボランティア団体 市原市に集合

2016-10-21 | 観光
今日は「観光ボランティアガイド協議会 南房総連絡会・交流会」に出席しました。


現在、地元の人々がボランティアで地域の観光地を案内する「観光ボランティアガイド」が全国に増えています。ガイドブックにはない地元ならではのコアな情報が得られ、おもてなしの心や郷土愛に触れることができるとあって、今や観光客に大人気です。千葉県でも現在35団体が登録されているそうですが、今回は、そのうち南房総・九十九里エリアの6団体が市原市に集まりました。

千葉県観光企画室長の基調講演。県内の観光の現状を聞く。


市原市からは、経済部の観光担当参事のお話。

観光の視点から見た市原市の強み(都心から1時間、市内にインターチェンジが3つ、来年100周年の小湊鉄道、、里山の宝庫)、
その逆の弱み(滞在型ではなく通過してしまう、宿泊施設が少ない、小湊鉄道の乗降客減少、里山の竹林の繁茂)。
また、ゴルフ場の数日本一(33か所)という特徴をこれまで全く生かすことが出来なかったが、今後は「『ゴルフの街いちはら』作戦」を展開するという構想案なども、とても興味深く聞かせていただきました。

私は午前中で失礼しましたが、この後もお昼を挟んで各団体の活動報告や市原市内のフィールドワークを行うなど、充実した交流会となったようです。
今回の総会・交流会の企画・運営を担当された市原市「かずさのくに国府探検会」のみな様、たいへんお疲れさまでした(^^)/

「チェルノブイリ30年、福島5年」 松本市長講演にて

2016-10-18 | 環境
松本帰省の間にこの機会に巡り合えたことに、心から感謝しています。

菅谷昭松本市長 講演会
『子どもたちを放射能から守るために ベラルーシを再訪して』






「今日はこんなに大勢いらしてくださってありがとうございます。市政報告会にもこれくらい集まってくださるといいんですが」
会場を埋め尽くした聴衆からも思わず笑い声が(^.^)。


チェルノブイリ原発事故当時、甲状腺専門の外科医であった菅谷市長は、事故から5年後の1991年にベラルーシ共和国にわたりました。

背後に見えるのは原発の「石棺」。ヘリから鉛やコンクリートを投入して封じ込めたのですが、この時もまだ放射線化学反応は続いていました。
本当にフツーの恰好をしてらっしゃいますが(*_*;、みな防護服も何も身に着けずに放射能測定などを平気で行っていたそうです。

そして事故後10年目には信州大学を退職し、医療支援のために再びベラルーシにわたり、5年半、小児甲状腺がんの外科治療に携わりました。





そして2016年7月。
チェルノブイリから30年、フクシマから5年という節目の年に、菅谷市長(2004年から松本市長)は、この目で現在の姿を確かめるためにベラルーシを訪れたのです。

ゴメリ州ベトカ地区(居住禁止区域)では、今も進入禁止の表示が。


かつて手術をした子どもたちが立派に成長して菅谷市長を歓迎してくれたそうです。
母親になったターニャさん。1才で被曝、12歳の時に手術を受けました。


「被曝したり甲状腺がんになったりしたら、もう赤ちゃんは産めないかも」
福島でもこんな声が女子中高生から聞こえているそうですが、彼女たちにとってターニャの姿は大きな希望になるのではないか、と市長は力を込めて話されていました。

これは、ベラルーシの小児甲状腺がんの推移です。

「事故後5年目から急激に増え始めているが、これは本格的に検査を開始したのが自分が現地入りした5年目だったからではないか。
今のところ、健康被害と放射能との因果関係を証明できるのは、こういった患者数の推移をみていくしか方法はない。だから、甲状腺の検査を続け、疫学的事実を集積することはとても大事。だが、日本は逆にこの検査を縮小しようとしている。これは非常に危ういことだ」
と市長は訴えておられました。

そのほかにも、ベラルーシでは、
汚染地域居住の子ども(6~17歳)に対し、(今も!)国による年2回の定期検診、18歳以上も年1回、妊婦の定期検診も強化。
また、汚染地域に暮らす子どもたちに、毎年1か月、非汚染地域での保養を実施しています。
福島の事故に対するベラルーシの人々の関心はとても高く、「日本ではなぜ子どもたちを保養させないのか」「国家は国民に背を向けてはなりません」と菅谷市長にはっきりと言われたそうです。

市長はベラルーシの取り組みを参考に、松本で「信州まつもと子どもキャンプ」事業として、基金を活用し飯館村の児童・保護者等の短期間の受け入れを平成23年7月から行っています。
放射線の影響を受けやすい子供の命を守りたい。原発事故という国難に対し、国が支援しないならば自治体や市民がやらねば、との思いからです。
菅谷市長は、松本の取り組みが全国に広がることを強く願っています。

最後に市長は、このような言葉で講演を締めくくりました。
「チェルノブイリ原発事故の影響は、30年経過した今もなお終息したとは言い難く、今後も長期にわたる経過観察が必要です。
福島の事故はわずか5年が経過したに過ぎません。残念ながら国の対応に期待が持てない以上、国民一人一人がもっと関心を強め、子どもたちの未来のためにこの国難に立ち向かう時が来ています」


市長という職にありながらも、チェルノブイリ原発事故の現地で医療活動を行った唯一の日本人として、今その経験を自分が伝えねば、との決意がひしひしと伝わってきました。
穏やかな人柄の中にも強い信念にあふれ、メッセージがストレートに響くとても聞きごたえのあるご講演でした。
本当に、母校の行事を犠牲にした甲斐がありました(笑)。


そして、さらに・・・
主催者である「脱原発信州ネットワーク・松本」の方々のご配慮で、菅谷市長との対面も実現しました!!

また一つ念願が叶い、大感激の瞬間でした。

もう一つエピソードを。
向かって左側の男性、秘書課の課長なんですが、彼はなんと私の幼なじみで小中学校の同級生、実家のご近所さんなのです。
お互いに「なんでこんな処にいるだい?!(松本弁)」って感じで、そのあまりの偶然に、市長も含め一同ビックリ!の一コマでした(^.^)。

松本入り3日目 母校の式典へ

2016-10-16 | 信州
母校、松本深志高校の創立140周年記念式典。
これも、今回の帰省の大きな目的の一つでした。



在校生、卒業生が一堂に会する貴重な機会。
過去から未来へ、歴史をつづった映像も披露され、感慨深いものがありました。


とにかく自由闊達、「自治の精神」を重んじた校風でした。
時代がどんなに変わっても、このアイデンティティーは永遠でしょう。

式典の後は懇親会が開かれ、卒業年度ごとにセッティングされたテーブルで、旧交を温めることができました。


出来れば最後まで楽しみたかったのですが、あいにく次の予定があったので、私は30分で失礼しました。
次の予定とは・・・
また次の機会に(^^)/。

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