市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

熱中症の対応は「FIRE」で

2024-07-29 | 健康・医療
毎日暑いですね~
一昨日、市議会報告をポスティングしていたら、流石にクラクラしてしまいました。
私は暑さには強いんだ!なんて過信しちゃ駄目ですね。。

総務省消防庁の統計を見ると、
熱中症の救急搬送人数は65歳以上の高齢者が6割近くで、
発生場所で最も多いのが住居で約4割、次が道路で2割弱といったところでしょうか。

いまや運動の最中よりも家の中で悪化するケースが問題となっていて、
生活環境が劣悪になりがちな貧困や孤立の問題とも深く関係していると言われていますね。

帝京大学医学部救急医学講座の三宅康史教授によると、
熱中症の初期対応は「FIRE」と覚えると良いそうです。
F(Fluid)は水分補給、I(Icing)は冷却、R(Rest)は安静、E(Emergency)は119番通報です。

受診や119番の判断のポイントは、
1.声をかけたときの反応。目を合わせることができるか。
2.水分を自分で飲めるか。
3.20~30分で症状が落ち着くか。
だそうです。
参考になれば幸いです。

ウエザーニュースによると、
2012年以降、熱中症による死者数は自然災害による死者・行方不明者数を上回っているそうです。
いまや熱中症も自然災害と言えますね。法令上では除外されていますが・・・

写真は、先日視察した消防ロボット「スクラムフォース」の放水風景。


「福祉ハウスふわふわ」に市長が来ました

2024-07-12 | 共生社会
6月議会の一般質問で、
主に精神障害がい者等の支援を行う地域活動支援センター3型(略して3型)について取り上げました。
市内には現在2カ所あります。

自宅に引きこもりがちな当事者にとっては
決まった日時に通うとなるとハードルが高く感じることも多いのですが、
3型は他の支援施設に比べて自分のペースで通いやすいので、
社会に踏み出すはじめの一歩として、その意義はとても大きいと思います。

その3型事業を行っている「福祉ハウスふわふわ」(八幡)を、昨日小出市長が訪れました。



市長訪問のきっかけは、
以前ひきこもりの家族会「かめとうさぎの会」の皆さんが市長と面談した際に、
ふわふわを利用している一人の青年が
「市長、ぜひふわふわに来て下さい!」と捨て身でお願いしたところ、
市長が二つ返事でOKして下さったのです。
以来、一同この日をとっても楽しみに待っていました。



最後はサイン会になったりして(^^ゞ


市長等が次に向かったのは、車で10分ほどの住宅街の外れにある「はなれ ふわふわ」(菊間)。
ちょっと隠れ家的な雰囲気です。


こちらでは市の事業を受託して、引きこもりの方が思い思いに過ごせる居場所を提供しています。


竹細工をしたり、外の畑で農作業をしたり、
寝転んで漫画を読んでも、筋トレしても、麻雀してもよし。


一見平和で穏やかに見えますが、
その裏にスタッフの大変なご苦労や運営の厳しさがあることは言うまでもありません。
スタッフが自宅まで粘り強く訪ねて、ようやくここまで通えるようになるのです。
当然人手や資金がもっと必要でしょうし、市内にこうした居場所を増やしていく必要があります。

市長には、貴重な現場を実際に確認して当事者とも直に触れ合って頂いて、
本当に良かったと思います。
こういった福祉事業が安定して継続できるよう、行政の更なる支援を期待しています!


真のグローバル教育を見た!「加茂学園」視察

2024-07-10 | 教育
議員有志で、小中一貫校の加茂学園を視察しました。


実は2年前にも視察していて、そのときの様子はブログに書きました。
教育内容の詳細は、こちらも合わせて見ていただければと思います。

補足すると、
令和4年度から文科省の教育課程特例校に指定され、
グローバル・コミュニケーション科(GC科)という特別な教育課程を実践。
ALTを常時3名配置し、専用のイングリッシュルームを3カ所設置。
9年間の授業時数は標準の1.5倍になるそうです。
授業を参観して、今回は2年前よりもさらにパワーアップしていたという印象を受けました。
(但し、2カ所のイングリッシュルームはエアコンが入っていないため夏期は使用できず・・・)

今回の視察の目的はこれだけではありません。
今年、最重度の医療的ケア児・Aさんが入学したとの情報を得て、
どうしてもその様子を見ておきたかったのです。
医療的ケア児の地域の学校への受け入れについては、
私が最もこだわって取り組んできた課題の一つでもありましたから・・・。

入学して1ヶ月ぐらいは親御さんが授業に付き添っていたそうですが、
訪問看護ステーションから常時2名の看護師がスクールメディカルサポーターとして派遣されていて、
今は完全にバトンタッチされていました。

移動するときは車いすと一緒に様々な機械も運ばなければなりません。
エレベーターはないので、階段の上り下りは大人4人がかりです。
Aさんはもちろんこの日のGC科の授業を受けていましたし、
プールの授業も運動会も参加したそうです。

教員、スクールメディカルサポーター、親御さん、教育委員会、そして児童生徒が
それぞれの役割を果たしながら上手く連携し、
Aさんがなるべく他の子ども達と一緒に授業を受けることができるように、
苦労を乗り越え試行錯誤しながら取り組んでいることが伝わってきました。

グローバル化というと、国際的感覚とか異文化理解といった文脈で語られますが、
実は包摂性(インクルージョン)とも強く結びつく概念ではないかと思っています。
そういう意味で、Aさんが入学したことによって、
加茂学園は真のグローバル教育の実践校になったと言えるのではないでしょうか。

Aさんが時折見せる満足そうな表情に胸が熱くなりました。
視察の受け入れに尽力して下さった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。



『団地再生サミット』開催

2024-07-08 | 市民活動
青葉台自治会館で『団地再生サミット』が開かれるということで、
市議にもお声がかかったのでお邪魔させていただきました。


市原市は、高度経済成長期に 臨海部への企業の進出に伴ってベッドタウン化が進み、
内陸に島のように団地が形成されました。
現在、どの団地も人口減少・高齢化に伴う共通した課題を抱えていることから、
こうして一堂に会し話し合う動きが自主的に生まれたのは、たいへん素晴らしい事と思います。

ワークショップでは、
・町会・自治会加入のメリットが見いだせない、住民に伝わらない
・高齢化で外出が困難
・役員のなり手がいない
等の課題について深掘りが行われました。
これらは団地に限った事ではないと思いますし、
特に役員の皆さんの負担の大きさは言うまでもありません。

デジタル化の推進など役員の仕事の整理や効率化も必要でしょうし、
町会・自治会加入のメリットについては行政がもっと積極的にPRしなければならないと思いますが、
いずれにしても、特に団地では
「町会・自治会」という仕組み自体に、もう限界が来ているのではないかと感じました。
行政は、従来の発想から抜け出して、
地縁組織を補完する新たな仕組みを探る必要があると思います。

その一つとして、
私がこれまで何度か議会で提案した『地域担当職員制度』もやはり有効なのではないか・・・
市は一向にやる気はないようですが。

また、
役所や臨海部企業を退職した方など、
市原市ならではの豊富な人材をまちづくりに活かす仕組みもできないものか・・・

・・・などと自分なりに発想を飛ばしながら傍聴しましたが、たいへん勉強になりました。
サミットの今後の展開にも大いに期待したいと思います。

それにしても、
行政側の出席が無かったのは、何とも残念でもったいないことでしたね。


6月議会が終わりました

2024-07-06 | 議会
新しく3人で会派『いちはら奏会』を組んで初の定例議会でしたが、
互いの一般質問の原稿作成には個々の想いを尊重しつつも意見を出し合って、
最終的には良い質問に磨き上げることができたと思います。
なかなか良いチームワークだったのではないかと・・・自画自賛。

自分の一般質問に関しては、
まず「住宅セーフティネット」について取り上げました。



身寄りの無い高齢者や障がい者、低額所得者など、
通常は大家が貸したがらない人々に対する住まいをどうするかという問題。
貧困ビジネスの温床にもなっていて、深刻です。

実際には、まちなかの福祉の窓口では住まい探しに苦労しているし、
見るに見かねてリスク覚悟で自社物件に入居させている不動産事業者もいる。
その一方で、市営住宅にはホームレス状態の方は入居できない。
なぜなら、現住所がないと申し込みできないから。。
これって、矛盾してますよね。
本来であれば、行政が住宅セーフティネットの根幹を担わなければならないはずです。

今回の私の質問は全国的な課題でもあり答弁は難しかったと思いますが、
担当職員は非常に真摯に対応してくれたと感じています。
もしかしたら先進事例が作れるかもしれない・・・と期待しても良いかな?

その他の質問は、障がい者施策のうち、
精神障がい者等の地域生活支援についてと障がい者の社会参加について。

録画がアップされていますので、関心のある方はこちらからぜひご覧下さい。

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