市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

マイナンバー制度、イロハのイ。

2015-08-25 | お知らせ
9月2日開会の市議会定例会を控え、今日は全議員対象の議案説明会が開かれました。
この恒例の説明会を迎えると、「さあ、いよいよ始まるな~」と、気が引き締まる気がします。

今日、議案の他に特に説明されたのが、いよいよ10月から通知が始まる「マイナンバー制度」について。
国民一人ひとりに背番号が割り振られる重要な制度なんですが、これ、わかっている人はどのくらいいるのかなあ・・・。
行政手続きが簡単になるとか、様々な民間サービスが受けられるなんてメリットが謳われていますが、その一方で、セキュリティーの不安や個人情報が丸裸になるなどのデメリットも懸念されています。納税などの行政手続きで従業員らの番号の記載が義務化される企業、そしてシステム導入に追われる役所の負担も、相当大きいんです。
でも、粛々と準備は進められていて、市原市でも10月5日以降、市から全世帯宛てに簡易書留で「通知カード」が届くことになっています。
封筒の中には、家族全員分の番号が記載された「通知カード」と、説明書と、返信用の封筒が入っていると思います。
写真付きのプラスチック製の「個人番号カード」が欲しい方は返信用封筒で申し込むのですが(スマホで申請もできる)、慌てて申し込む必要はありません。今のところ、「通知カード」さえあれば大丈夫です。
来年1月から、年金や雇用保険、児童手当、介護保険、生活保護などの社会保障や、確定申告などの税関係の手続きなどで、マイナンバーが必要になります。「通知カード」は大切に保管してください。くれぐれも、ろくに確認せずにゴミ箱へ、なんてことがないようにして下さいね。

マイナンバー制度に関する是非の議論は尽きないのですが、とりあえず今日は制度のイロハのイまで(^^)。

写真は、先日市民ネットワーク千葉県で開いたマイナンバー制度の学習会にて。


まちぐるみの取り組み

2015-08-24 | お知らせ
今日は定例議会に先だって、私も所属する「地方創生と将来ビジョンに関する調査特別委員会」が開かれました。

市は来年度までに、まちの現状と将来予測を踏まえて、これから短期的・中長期的にどう市政を運営していけばいいのか、という大事な大もとの計画を立てなければなりません。
市民にとって非常に大事な問題ですから、役所だけで決めるのではなく、議会も策定作業の初期の段階から積極的に関わろうというのが、この特別委員会のミッションです。

今日は市側から市原市の人口動態や将来予測、産業の動向、財政状況などや、現在取り組んでいる対策、計画策定のスケジュールなどが説明されました。
詳しい内容をぜひお知らせしたいところですが、盛りだくさんなのでまた別の機会に・・・


さて、
写真は、この委員会の会議の直前に立ち寄った辰巳台にて。



辰巳台地区まちづくり協議会の皆さんが、事前に通学路の調査を行って危険個所を洗い出し、優先順位を検討したうえで市に要望を出すという取り組みをしているのですが、今日はそのうちの一か所について、市の担当職員と現地確認を行うということで、私も立ち合わせてもらいました。

例えば、こんな風に成長しすぎた街路樹が街灯を覆いかぶさってしまっていたり・・・


ズラリと並ぶ放置自転車も。


職員が警告の札をホチキスで止めていきます。

これらは一週間の猶予期間の後、撤去されます。
本当はすぐにでも撤去したほうが効率的なのですが、やはり持ち主の所有権が優先されるそうで、なかなかもどかしいところですね。

実は、近々この近くの歩道橋が老朽化のために撤去されるのですが、厳しい財政状況から更新は見込めず、それならばせめて横断歩道などを整備することで通学路としての安全性を確保したい、というのが住民の皆さんの要望です。

会議を控えていたのでわずかな時間しか立ち会えなかったのですが、
個人でバラバラに訴えるのではなく、このように町会など組織単位で調査・検討して、要望の根拠や優先順位を明確にしたうえで市と話し合うという取り組みは、非常に感心させられましたし、勉強になりました。

プレーパーク、オープン!

2015-08-23 | 子ども
東いちはら子どもパーク」オープン!!



場所は、ちはら台の清水谷公園。
市内で2番目となるプレーパークです。

プレーパークとは、デンマーク発祥の冒険遊び場のことです。
禁止事項を極力なくし、自然の中で自分のしたいようにのびのび過ごすことができる場所。
昔はごく当たり前だった環境が、今では手に入りにくい社会になってしまったんですね。

9月から毎週木曜日の放課後に開くそうですが、今日はオープニング記念として、市長や議長も招かれてのセレモニーの後、特別一日子どもパークが開かれました。

その時の様子は、以下写真で(^.^)。









スイカと一緒にず~っと浸かっていたいたこの子、カワイかった!

お母さんがやさしくじっと見守っていました。

幼稚園や小学校で習うこともあるそうで、意外と竹馬が上手な子もいて感心。


こういうのを黙ってみていられない私・・・靴も脱ぎ捨てて挑戦!

田舎育ちのくせに竹馬は初体験。へっぴり腰でも、数歩は歩けたが・・・

見るに見かねた市のI都市整備部長が、「僕は片足でもできるよ~」とヒョイヒョイ。

昔取った杵柄?それにしてもお見事!!
ここは大人も童心に帰ることができる場所ですね。

こんな最高の遊び場を提供されている「東いちはらエコミュージアム」の皆さん、ボランティアの方々の熱意と行動力には、本当に頭が下がります。
しばらくしたら、また訪ねてみよう(^.^)。




地域のつながり

2015-08-23 | イベント
市津公民館で開かれた、「残土問題を考える情報交換、学習会」。



市原市は、残土や不法投棄の問題で各地区の住民の皆さんが長い間ずっと苦しめられてきました。
でも今回のように、各々の地域住民や団体が一堂に会して問題点を共有するという機会は、意外とほとんどなかったようです。
このような動きは、これからとても大事になってくるでしょう。


さて、8月も終わりが近づいてきましたが、今日は夏休みの締めにふさわしい盆踊り大会・二件にお邪魔してきました。

上総更科公園にて、いちはら国府盆踊り大会。森山かおるさんと。


勇壮な山鉾と山車。圧巻です。


ここまで来て、踊らない手はない!


もう1カ所は東国分寺台。下の写真は22時近くで片付けが始まったところです。
こちらも遅くまで活気にあふれていました。


こういう行事は、地元の方々にとって地域のきずなを深めるいい機会であるのはもちろんでしょうけれど、
私たち議員にとっても、市民の皆さんとの思いがけない交流や、いい情報交換の場でもあるのです。

夏の思い出

2015-08-21 | 日々のあれこれ
間もなく市議会定例会が始まります。
一般質問の準備も思うように進まず、気ばかり焦る今日この頃です。

選挙以来バタバタしていて、あっという間に2か月が過ぎてしまいました。
今年は夏休みらしい休みも取らず、田舎にも帰りませんでした。
もっと自分の時間をしっかりコントロールして、やるべきことを効率よく片づけていきたいなあ。。

写真は、一日だけ夏を満喫できた、
小湊鉄道~いすみ鉄道のローカル列車の旅の思い出。





お役所仕事と議会

2015-08-19 | お知らせ
都内で開かれた研修会に行ってきました。



お題は、
「役所とお役所仕事の理解」と「行政評価徹底解説」。

「お役所仕事」といえば、「縦割り意識」や「融通が利かない」など、多くの方が「ああ、あのことね」と自分の体験の一つや二つを思い浮かべることができるでしょう。
この日は、それがなぜ起きるのか、役人の仕事の質をどのように向上させるか、というお話から始まったのですが・・・

私がこの研修を通じて最も痛感したのは、
「相手を変えたいと思うなら、まず自分達が変わらなきゃ!」
ということですね(^_^;)。講師の先生も、実はそのことを一番伝えたかったんじゃないでしょうか。
「地方議員は分析力文章を書く力が弱いので、一般質問をしたがらない。もしくは役人に書いてもらいたがる」
なんて鋭い指摘もされました。

議員報酬や定数の削減などは市民にとって見えやすくてわかりやすい議会改革の手法ですが、少ない人数ならばそれだけ、一人一人の議論の質を上げていかなければ意味がありません。

もっともっと励まねば!と改めて胸に誓った夏の日でした。

発達支援センターへ

2015-08-18 | 障がい者
久しぶりに発達支援センターを訪れました。
三和保健福祉センター内に併設されていて、発達の気になる児童やその家族に対し、相談や療育などの支援を行っている所です。
私も障がい児のいち母親として、この施設には色々な意味で思い入れがあります。

時田所長からセンターの概要や取り組みなどの説明を受ける


1階のプレイルームでは、偶然この日、重症心身障害児のママの会「きりかぶ」の皆さんが夏休みのイベントを開いていました。
ベリーダンスチーム「ぷっちんべりんず」の子どもたちとの交流の様子が微笑ましい(^.^)。



実は今回の学習会は、私たち市民ネットワーク公明党の皆さんとの合同企画でした。
地方議会は、国会とはかなり仕組みも事情も異なるものです。
地域の課題に対応するためには、もっと党派を超えて意見交換や合意形成を図ることが必要だと、私は常々思っています。


女たちの戦争

2015-08-17 | 平和
お久しぶりです(^.^)
このところ、暑さもぐっと和らいできましたね。

戦後70年のこの夏も、
日本中のあちらこちらで「あの日、あの時」や「戦争と平和」が語られ、『不戦の誓い』が立てられましたが、
そのなかで、どれほどの日本人が「もうひとつの『女の戦争』」に関心を向けたでしょうか。

今日は、ぜひこの記事をご紹介したいと思います。

女たちの戦争 「従軍慰安婦」を告白した城田すず子さん

館山市にある婦人保護長期収容施設「かにた婦人の村」のこと、その丘の上に従軍慰安婦の慰霊塔が建立されていること。
私も全く知りませんでした。

「兵隊さんや民間人のことは、各地で祀(まつ)られるけど、
中国、東南アジア、南洋諸島で、性の提供をさせられた娘たち、
さんざん弄(もてあそ)ばれ、足手まといになると、放り出され、
荒野をさまよい、凍りつく原野で飢え、野犬や狼の餌になって土に帰っていった。
・・・どうか慰霊塔を建ててください。それを言えるのは、私だけです」


城田さんの訴えに、胸がえぐられるような思いがしました。

原爆の絵展

2015-08-05 | 平和
7月31日から8月2日まで、五井会館で毎年恒例の「原爆の絵展」が開かれていました。



実際に被爆された方が当時目にした光景を描いた絵や写真パネルなど、広島原爆資料館が所蔵する貴重な資料や、子供たちの平和ポスターなどが多数展示されます。

そして今年の特別展は、「満蒙開拓団」。
前回ブログに書いた、あの悲劇の映画「望郷の鐘」と同じテーマです。





実は、開拓団の中で圧倒的に最も多くの人数を占めていたのは、長野県の農民でした。

「望郷の鐘」も、長野県阿智村の人々を中心に描かれたものです。

県の主力産業であった養蚕が、世界恐慌のあおりを受けて農村経済を直撃。
それが移民奨励の機運の高まりにつながったようです。

おそらく長野県出身でもこの史実を知っている者は、そう多くはないと思います。
私(松本出身)も、学校や親から教わった記憶は、全くありません。
(教わったとしても、記憶に残らないほど軽い扱いだったのかもしれません)

展示会の主催者の方にお話を伺うと、今年は幕張総合高校の生徒が大勢訪れたとのこと。夏休みの課題なのでしょうか。
そして、
ちょうど明日行われる広島平和祈念式典に派遣されている市原市内の中学生代表も、事前学習としてこちらを訪れたとのことでした。

戦争体験を語り継ぐ人が少なくなっている今、一人でも多くの子供や学生たちに「あの日、あの時」をいかにリアリティを持って伝えられるかが問われています。
「原爆の絵展」は、市内でそれを体験できる貴重な機会だと思います。

まだ見に行かれたことがない方は、来年ぜひ!

満蒙開拓団の悲劇

2015-08-03 | 平和
市民会館で行われた「市原平和フェスティバル」。今年で16回目を迎えたそうです。



今年の主な企画は、映画「望郷の鐘」の上映です。
この映画は、「中国残留孤児の父」と呼ばれ、200人以上の孤児たちと肉親の愛会を実現させた山本慈昭を主人公に、満蒙開拓団の悲劇を描いたものです。



満蒙開拓団とは、満州事変から太平洋戦争敗戦の直前まで、旧満州国に送り込まれた農業移民団です。
「満州はユートピアだ」との国の言葉を信じ、日本の貧しい農村から27万人もの人々が入植しましたが、日本軍の利権の拡大とソ連軍の盾に利用されたというのが真実で、開拓地とは名ばかりだったそうです。
ほどなく戦局が悪化してソ連軍が満州に侵攻すると、日本軍は開拓団を置き去りにしてさっさと逃亡。
取り残された移民団は自力で引き上げようとしましたが、男性はソ連兵に捉えられシベリアへ。残された女性や子供も、その多くが犠牲者となりました。

「国家の政策に純粋に協力しただけと言っても、この事実は一人一人が責任を問われる事になる。
国家に尽くした日本国民は、加害者であって被害者であったのです——」

山田火砂子監督が最も伝えたかったのは、自らも満州で過酷な体験をした山本慈昭のこの言葉なのでしょう。

当時は報道規制によって日本の戦局や中国での真実はまったく知らされませんでした。
知らないということ、騙されるということは、本当に恐ろしいことだと、この映画は訴えています。
でも、戦後70年を生きる私たちも、
政府が国民を「騙すはずがない」「誤魔化すはずがない」と、なんとなく信じてしまっているのではないでしょうか?
自分の頭でしっかりと判断すること。歴史に学び、同じ過ちを繰り返さないことが、今まさに求められていると思います。

重い重い映画でした。

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング