市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

会派を超えた勉強会・公共交通政策について

2024-05-30 | 都市・交通
市議会会派・市凜会さんのお世話により、
会派を超えた有志議員と市の職員とで衆議院議員会館に赴き、
国交省の職員から地域公共交通の今後の方向性などについて説明を受けました。


運転手不足に対する支援策や、ローカル鉄道の再構築、既存の鉄道やバス以外の新たな公共交通手段、自動運転やDXなどなどテーマは盛りだくさん。

国が多種多様なメニューを豊富に用意していることはよく分かりましたが、
結局どのメニューを選んでどのように実践するかは各々の地域次第。
自分たちが知恵を絞って行動しなければ、どんどん取り残されていくということですね。。

公共交通問題は、市民アンケートなどのデータからも市原市の最大の課題です。
行政はこれまで以上に民間や住民との丁寧な対話が必要になりますから、
市の担当部署の強化は必須ですね。

不登校離職

2024-05-28 | 教育
不登校離職』という言葉をご存じですか?
恥ずかしながら私は先日受けたセミナーで初めて聞きました。

介護離職』ならばイメージできる方が多いと思います。
介護と同様に、不登校や行き渋りのお子さんのために仕事を辞めざるを得ない方もいる・・・
容易に想像できますし、実際よく聞く話でしょう。

セミナーの講師が調査を行ったところ、
退職15%、休職6%、早退・遅刻・欠席が増えた32%、雇用形態を変えた14%、退職・休職を検討中4%。
実に7割もの親御さんの勤務に何らかの影響があったという結果となりました。
働き盛りの世代でしょうし、これは雇用主側にとっても損失ですね。

更にご家庭によってはフリースクールの費用もかさむわけですから、経済的な影響も深刻です。
なので、
フリースクールに通うお子さんやフリースクールに対する補助制度を設けている自治体もあります。

市原市は今年度から、
教室に入りづらい児童の居場所を市内の小学校2カ所に確保し、
フリースクールに通う児童生徒に対する交通費の補助制度も設けました。
まだまだ十分とは言えませんが、他市町村と比較すれば進んでいる方ではないでしょうか。
これは、当事者の親御さんや支援者の皆さんが繋がって、市に働きかけてきた成果だと思っています。
声をあげるって、本当に大事です。

ただ、文科省は「全ての子どもの学びを保障する」と謳っているのですから、
住んでいる自治体で差が出るのはおかしな話。
本来は国レベルで支援を推し進めてほしいものです。

写真は、セミナーの会場となった婦選会館内の市川房枝記念展示室。


八幡臨海まつり2024

2024-05-26 | 環境
今年もこのイベントがやってきました。
臨海部企業等や地域住民が一体となって開く、市原市ならではのお祭りです。


いつもジリジリと暑い日が多い気がしますが、今年は適度に薄曇りで比較的過ごしやすい。
本当にたくさんの人々で賑わっていました。

実は、ここ八幡運動公園はこのイベントの後に複合施設建設のための工事に入り、
この場所での開催は今年で最後となります。
ちょっと名残惜しい気もしますが、次回はどんな形になるのか期待しましょう。

会場には地域の飲食店や臨海部企業のブースがずらりと並んでいて、長蛇の列ができていました。

こちらは市の環境部クリーン推進課のズース。行政も頑張ってPRしていましたよ^^

クイズ形式でリサイクルについて学んだり、
市が力を入れて取り組むポリスチレンケミカルリサイクル事業について説明を受けたり。
子どもも大人も意外と興味を示して集まってくるものなのですね♪


環境啓発イベントといえば、
6月8日(土)にはアリオ市原サンシャインコートで恒例の「環境フェスタ」が開かれます。
こちらもお薦めですので、お買い物ついでに是非お立ち寄り下さいね!

不登校の子どもと家族のために

2024-05-25 | 教育
新宿にある婦選会館で開かれたセミナーに参加してきました。


テーマは3つ。
女性差別撤廃条約、不登校、発達障害と障がい者差別解消法。
通底するのは「一人ひとりの人権を尊重する」という概念です。
知らないというのは恐ろしいもので、
自分ではそんなつもりは無くても他人の人権を侵害していることが普通にあるのですね。
だから一生勉強です。

皆さんにシェアしたい情報もたくさん得られたのですが、ここでは一つだけ。

不登校について講師を務められたのが、
宇都宮市でフリースクールの運営など不登校の子どもや家族への支援に取組む
NPO法人キーデザインの代表理事である土橋優平さん。

キーデザインの様々な取り組みの中で、LINEを通した相談支援「お母さんのほけんしつ」が
いつでもどこからでも利用できて良さそうと思ったのでご紹介します。
詳しくはこちらのHPでご確認下さいね ⇒ NPO法人キーデザイン

因みに、お母さんの登録者は4000名近くある一方で、
お父さん用のLINE相談室もあるのですが、こちらはほぼゼロなのだそうです。
ななぜ母親ばかりが?と首をかしげてしまいますね・・・。

それから、キーデザインが制作した不登校ポータルサイトもご紹介しますね。

特に、居場所を探すための検索機能があるところが便利だと思いました。
今のところ栃木県内が中心ですが、一応全国から探すことができるようになっていますので、
今後登録が増えて充実すると良いですね。
あるいは、このような取り組みがもっと全国に広がってほしい。

いずれにしても、必要なのは
孤立する親子の味方と、学校以外の多様な学びの選択肢。

時に涙ぐみながら訴える土橋さんのお話に胸を打たれました。

「共生」より「共存」で

2024-05-19 | 都市・交通
知人が紹介してくれたシンポジウムに参加するため、東京都荒川区へ。

荒川区民会館『サンパール荒川』


テーマは『「山谷のまち」のこれからを考える』。



山谷地区には、戦後から高度成長期にかけて土木建築業に従事する日雇い労働者が多く集められ、
彼らは簡易宿泊所などで暮らすようになりました。
通称「ドヤ街」とも言われていましたね。
いまはその方達の高齢化が進んで、
生活保護受給や社会的孤立、健康問題など課題を抱えた人々の暮らしを、
地域が連携して支える取り組みが盛んに行われているようです。

山谷地区は「ドヤ街」から「福祉の町」と呼ばれるようになったのですね。

いま日本全体が同じような問題を抱えるようになって、
皮肉な表現ですが「社会がようやく山谷地区に追いついてきた」とも言えると思います。

シンポジウムの主宰は、
そんな『福祉の町』で16年前から活発に活動する「地域ケア連携をすすめる会」。
様々なNPOや病院、診療所、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、薬局、地域包括支援センター、行政、研究機関などの関係者が参加しています。

伺ったところ、呼びかけ人はやはり医師でした。
治療をして病気を治すだけではダメだ。その患者の生活環境にもアプローチしなければ・・・
そんな思いからだったようです。

同会のこれまでの活動や山谷地域の変遷と現状の報告も聞き応えがあったのですが、
基調講演もまた目から鱗ボロボロの素晴らしいお話でした!

東京大学・大学院で建築学を専攻する大月敏雄教授による『共存のまちづくりへ』。

・日本の住宅政策・福祉政策はなぜ分離しているのか。
・「住宅」政策から「居住」政策へ
・「包括的居住支援」という考え方の重要性
・空家という地域財産を活かそう
・「共生」よりも「共存」から

キーワードとしてはこんな感じですが、
特に心に響いたのが「『共生社会』よりまずは『共存社会』から」という概念。
多様な人々の存在を互いに認めあうという感覚は、
正に「共存」という表現の方がフィットする気がします。



その後のフロアディスカッションも、大手新聞記者・映画監督・国交省の役人など
多彩な参加者が発言されて、こちらもとても勉強になりました。

いや~、ここまで足を運んで本当に良かった。
議会質問にも繋がりそうな気がします。


準備もラストスパート!『八幡にぎわい横丁』

2024-05-10 | イベント
八幡宿駅西口で明後日に開催される「八幡にぎわい横丁」。
地元住民を中心に高校生から熟年まで、
様々な年代・立場のメンバーによる実行委員会で準備を重ねてきました。
会議が夜11時を過ぎることもしばしば・・・



当日は歩行者天国にして、使われなくなった市の駐輪場が飲食スペースになります。

1階


2階

案内看板もバッチリ。


こちらの通りがキッチンカーや出店で賑わいます。

他に和太鼓の演奏やお囃子などで盛り上げますよ。
5月12日(日)午前11時~午後4時。是非お出かけ下さい♪


「子ども未来館」で見たものは・・・

2024-05-09 | 子ども
急病センターに用事があったので、
ふと思いついて、隣の子ども未来館(Weほーる)にも立ち寄ってみました。
4月1日のオープンから1ヶ月経ちましたね。当時ブログでもご紹介しました。


1階のエントランスホールには誰もいませんでしたが・・・



子育てサロンやプレイルームを覗くと、数組の親子が利用していました。
放課後や休日には小学生もやってきて遊んだりしているそうです。

そこに偶然、視察らしき団体が現われました。
市原市の子ども未来部の職員が大勢出迎え、説明しています。
かなりのVIP待遇?



実は、あの「子育てしやすい街」で全国的に有名な流山市職員の皆さんと聞いて、ビックリ!!
・・・失礼ですが、なぜ市原市に??

幸運なことに、流山市健康福祉部長とお話させて頂くことができました。
視察のきっかけは、千葉日報に掲載されたWeほーるの記事だったそうです。

それを見て、すぐ視察を決めたというフットワークの軽さが素晴らしい。
さらに、部長自ら現場に足を運ばれるところも素晴らしい。
さらにさらに、
3つの部署(健康福祉・子ども家庭・教育委員会)から来られたという連携プレーには、
「さすが流山市!!」と、もう脱帽するしかありませんでした。

「いえいえ、流山市もまだまだ課題があります。
確かに子どもの数は増えていますが、
それに伴ってサービスを更に充実させていかなければなりません。
私たちも試行錯誤しているところです」
との部長のお話。

市原市職員の説明に、流山市職員の皆さん全員がメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

なるほど、よく分かりましたよ。
流山市が「子育ての街」全国トップクラスを走り続けている理由が・・・。


内房総アートフェスで見つけた!

2024-05-07 | 観光
前回のブログではお薦めスポットをご紹介しましたが、
こちらもなかなか素敵な空間でした。

上総牛久駅・駅舎の天井


駅の右手にある「里山トイレ」

・・・の奥。ご紹介したいのは、こちら。

ご存じ小湊鐵道の車両ですが、
親子連れがスタスタと入っていくので、私たちも恐る恐る入ってみると・・・

ビックリ!読書コーナー!?


ここで自由にくつろいでいいんですか??
私が近くに住んでいたら通い詰めちゃうかも。

「一度こうして座席に寝そべりたかったのよね~」(森山)

あとで地元の方に確認すると、
小湊鐵道さんから使われなくなった車両をお借りして活用するプロジェクトがあるようで、
この日はちょうど試験的に開放していたのだそうです。

現代アートを巡った一日でしたが、けっきょく感動ポイントは別の所にあったわけで。
地域住民の日常の営みだったり、地元の歴史を感じさせるものだったり、
大自然と暮らしの調和だったり。

アートフェスがなければこうした出会いもなかったと言われれば、そうかもしれません。

感性は各々違いますから、興味がある方はぜひご自分で確かめて頂けたらと思います。
市の予算が約4億円投じられていることも念頭に置きながら・・・。
会期は5月26日までですよ~

旧里見小学校




旧月出小学校


内房総アートフェス 最も感動したアートは・・・

2024-05-06 | 観光
GW最終日。
森山さんや仲間達と「内房総アートフェス」で南市原を巡りました。
里山に点在する廃校や商店街の空き店舗に、現代アートが全部で60作品展示されています。

全て鑑賞することはできませんでしたが、訪れた中で最もお薦めのスポットをご紹介しましょう。
本当はあまり教えたくないのですが・・・

旧平三小学校


校舎内の各教室にあるアート作品たち。





でも、私たちが最も心動かされたのは、これら現代アート作品ではありません。

校舎を出て車に乗ろうとしたところで、地元の方に案内されたのが、こちら。

入り口の募金箱に入場料100円を入れ、階段(住民の方々の手作りだそうです)を降りると、
息を呑むほど美しい風景が広がっていました。


深い緑で覆われた空間と、静かな清流。養老川の源流だそうです。

夏には大勢の親子連れが訪れ、水遊びやバーベキューなどして過ごすとのこと。



右手には、これまた美しい素掘りのトンネルがありました。


明治22年。
学校が建てられる際に川に遮られて登校できない子ども達のために、
当時の住民がトンネルを掘って川の流れを変えたのだそうです。

この苔むした岩壁も、なんとも言えませんね・・・

地元の人々が子ども達のためにずっと大切に守ってきた場所。
そんなエピソードも含め、
仮に人の心を揺さぶるもの全てをアートと定義するのであれば、
こちらの場所が私の中でのナンバーワンでした。


生きづらさを抱えた方のための取組

2024-05-05 | 共生社会
ひきこもりの当事者・家族・支援者による会(かめとうさぎの会)の、月一回の定例会。



今回は市の担当職員も出席して、
今年度から新たに設けられた補助制度について説明をしてもらいました。

どのような補助金かというと、
ひきこもりや不登校など、様々な生きづらさを抱えた当事者や家族のための学習・交流活動や、
普及啓発活動、相談支援などの取り組みに対するもので、
初年度は5万円まで、その後は年間3万円までとなります。

5万・3万で何ができるのか。。少々悩むところではありますが、
ひとまずこうした補助制度が新たに設けられたのは大きな前進です。
まずはこの制度を広く知ってもらって、様々な団体にどんどん使ってもらいたいものです。

こうした福祉的取り組みでいつも問題になるのが、
自分からアンテナを張って情報をキャッチし行動に移せる人は良いが、
それができずに表に見えない人々と、どうしたら繋がることができるのか、
ということ。
それができないから困っている訳で・・・。

それから一口に福祉と言っても、
高齢者・子ども・生活困窮・障がい者などどうしても縦割りになってしまっているので、
その仕組みや個々の意識を変えていくことも必要ですね。

直ぐ解決に繋がらなくても、
こんな風に当事者と職員が膝を交えて話し合う場を重ねることは、とっても大事。
こうした機会はその他の分野でもまだまだ少ないように思います。


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