市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

6月議会、こんな質問します * 市の計画書に感動

2024-06-05 | 障がい者
6月定例議会も近づいてきました。
明日は職員から議案説明があって、明後日は一般質問の通告〆切になります。

今回は個別質問を行う予定です。
持ち時間30分なので、テーマは2つがせいぜいでしょう。

一つは、住宅セーフティネットについて。
先月都内で開かれたシンポジウムで聞いた基調講演にインスパイアされて、
取り上げることにしました。
住宅政策(国交省)と福祉政策(厚労省)という組織の枠を越えたこういうテーマ、
本当に大好物です。
でもそれだけに質問の組み立てが難しく、悩みまくってます。。

そしてもう一つは、久し振りに障がい者福祉について取り上げます。
今回は精神障がい者等の地域生活支援と、障がい者の社会参加についてです。

これは、今年改定された『いちはら障がい者福祉共生プラン』。


表紙や裏表紙の写真に採用されたのは、
市内の福祉作業所『TRYあんぐる』さんで行われている「ちくちく作業」から生まれた作品達です。



作品ごとに縫い方や色使いなど個性がよく表れていて、素晴らしいですよね。

それから、プランの概要版にはこんなコラムが掲載されています。

脊髄性筋萎縮症で車いす・呼吸器をつけて生活しながら
障がい者の自立生活を支援してこられた海老原宏美さんの言葉を引用した、
”私は今まで『頑張って下さい』と言われ続けてきたけれど、
私が頑張るんじゃなくて、
障害があっても暮らしやすいように社会の方が頑張らなきゃいけない”
というメッセージ。

これ、私が長男を育てながらずっと抱いていた感覚と、全く同じなんです。
こういった考え方が市の計画書の中で紹介されていること自体に
また感動を覚えてしまった私なのでした・・・


障がい者が当たり前に社会参加できるまちへ

2024-04-03 | 障がい者
障がいのある方のための就労支援ガイドブックができました。


働き方を検討する際のフローチャートや、市内の相談窓口・事業所が全て紹介されていて、
とても分かりやすくできていますよ。
ぜひ参考にしてみてくださいね。


・・・・・障がい者に関するお知らせをもう一つ。
旧高滝小学校をリノベーションした高滝湖グランピングリゾート((株)HAMIRU)で、
市内の障がい児やそのご家族を対象としたグランピング体験会が開かれます。

そこで気づいたことを事業者側がヒアリングして、
必要な配慮や対応など今後のサービスに活かすのだそうです。
これも素晴らしい取り組みですよね!

4月1日から障がい者差別解消法が改正されて、
これまで国や自治体に義務づけられていた障がい者への「合理的配慮」が、
民間事業者にも義務づけられるようになりました。

「合理的配慮」とは例えば、
車いすの介助を行う、資料を読み上げて伝える、筆談や手話、写真などで意思疎通を行う、
落ち着きがない方には別室を用意する、ゆっくりはっきりと話す、など。

(株)HAMIRUさんのように、実際にヒアリングまで行って備える事業者はまだ少ないと思いますが、
今後はどんどん広がってほしいですね。
障がい者が当たり前に社会参加できるまちを目指しましょう!

写真は高滝湖グランピングリゾートを3年前に視察した時のものです♪





若年性認知症と診断されたら

2024-03-04 | 障がい者
若年性認知症支援コーディネーターを務めている知人が、先日事務所を訪ねて下さいました。





65歳未満で発症した認知症を「若年性認知症」と呼ぶのですが、
高齢者のそれとはまた違った課題がありますね。

まず現役でバリバリお仕事をしている方が多い。
お子さんも養っていたりする。
病院ではうつ病などと間違った診断をされることもある。
デイサービスの内容が年齢的にマッチしない・・・

高齢者福祉と障害者福祉の狭間にあって、これまで見過ごされがちになっていたようです。

サポート次第で仕事を辞めずに済むことも十分ありますし、
年金や手当など経済的な制度を含め、様々なサービスの情報を知っておくだけでも
不安感が全く違ってくると思います。

千葉県若年性認知症専用相談窓口は千葉県の事業で、千葉大学医学部附属病院内にあります。
もし若年性認知症の診断がついたら、すぐにコーディネーターに相談して下さい。
お話を聞いて、これからのことを一緒に考えます。
ご家族や職場の方からのご相談も受け付けていますよ。

*千葉県若年性認知症専用相談窓口*
043-226-2601(直通)
月・水・金 9時~15時(祝祭日年末年始除く)


夏の思い出・稲川淳二の怪談ナイト

2023-08-21 | 障がい者
お盆を過ぎましたが厳しい暑さが続いていますね。
今日は議会棟内の一室で、議員全員に対し行政から主な取り組みに関する説明会が開かれましたが、
冷房が効かない中(故障?)長時間話を聞いていたら、さすがにクラクラしてしまいました(^^ゞ

こんな夏には、怖い話を聞いて背中でもゾクッとさせて暑さをしのぎましょう・・・
ということで(?)、市民会館で開かれた『稲川淳二の怪談ナイト』へ。



会場には若い女性のファンらしき方も多くてちょっとビックリ。
パネルの前で熱心に写真を撮っている姿も見かけました。




この全国ツアーももう31年目、公演数は1000回にも及ぶそうです。
うす暗い照明の中2時間、
たった一人で最後まで観客を引きつける巧みな話術、さすがの一言でした。
怖いお話だけど、お人柄がにじみ出た暖かさもある、
そんな不思議な魅力がある舞台ですね。

お話の中身はここでは言えませんが、
お化けや霊よりも、人間の愚かさの方がよほど怖い・・・
それがライブを終えた私の感想です。

有り難いことに、公演スタッフのお一人と知り合いだったので、
楽屋を訪ねて稲川さんにお目にかかることができました。



ライブ直後で相当お疲れだったと思いますが、
逆に私たちに気を遣って下さって、優しい笑顔で色々と話しかけて下さり感激しました。

実は稲川さんは、怪談家としての公演の他にも、
障害を持つパラアーティストの絵画作品を集めた『稲川芸術祭』を主宰されているんですよ。
いまちょうど今年の作品を募集中で、クラウドファンディングも行っています。
関心のある方はぜひこちらをご覧ください  『稲川芸術祭2023』

それからこちらは、地域活性化団体「のろし」のメンバーのお二人と。


「のろし」さんは、市内外の15~30歳(アラウンドはたち)を対象に、
来る8月26日(土)、サマーキャンプ『市原アラはたキャンプ』を企画されていて、
その会場に稲川芸術祭の作品パネルを展示するのだそうです。
とっても素晴らしいコラボですよね!
関連サイトはこちらです  https://note.com/noroshi/n/na3d33983f31b

最後に、怪談家らしい表情を!とのリクエストに応えて。


医療的ケア児に関する情報

2023-06-22 | 障がい者
市原市は、今年度から
医療的ケア(人工呼吸器管理や喀痰吸引、経管栄養、導尿など)が必要なお子さんを
地域の小・中学校で受け入れ始めました。
受け入れ校には専属の看護師の配置し、教員2名も研修を受けるなど体制を整えています。

医療的ケア児のKくんも、ピカピカの一年生として地域の小学校の門をくぐった一人です。
Kくんが幼稚園に入園する前から関わらせて頂いていた私としても、
ひときわ感慨深いものがあります。

ただ、ご両親も学校側も初めての事ですから、
何事もなく上手くいくなんて事のほうがあり得ないわけで・・・。

これからも私にできる形で支援させて頂きながら、
Kくんの成長を楽しみに見守っていきたいと思っています。

今日、たまたまお母様とお話していて、
千葉県が医療的ケア児のための相談センターを開設したという話題になりました。
恐らく、当事者でもまだご存じない方が多いのではないか、ということでしたので、
こちらでも紹介しますね。

 千葉県医療的ケア児等支援センター「ぽらりす」
昨年7月に開設。総合相談窓口機能や、支援者の育成などを行っているようです。

こちらガイドブックは「ぽらりす」のサイトからアクセスできます。


医療的ケア児や重症心身障害児者等に対して、切れ目のない支援を展開しているそうです。
相談は平日の9時00分~17時00分、電話・メール・面談で受けています。
電 話:043-291-1831(内線276)
メール:polaris@chiba-reha.jp 

せっかく設けられたサービスですから、積極的に利用しましょう!

「ふわふわ」さんで、心の洗濯。

2023-04-21 | 障がい者
八幡宿駅東口方面にある「ふわふわ」さん。
精神障害など生きづらさを抱えた方のための居場所です。



毎月定例開催されている勉強会に参加しました。
講師は公認心理師の若林先生です。今回のテーマは「『かたよった信念』について」。





参加は利用者さんだけでなく、広く地域に開放されているという点が、まず素晴らしいと思います。
利用者さんの飾らない質問や若林先生の受け答えが面白くて、
時間があるときは必ず参加させていただいています。

毎回、自分自身を深く見つめ直すことができるテーマ設定。
「自分を知ることで、もっと生きやすくなる」という代表の西川さんの願いが込められています。

西川さんから「芋洗いの原理」という言葉を聞きました。

いろんな個性を持った人々が、
「ふわふわ」でゴロゴロ触れ合いながら時にはぶつかり合いながら、
少しづつ心の澱が洗い流されて、生きる術を学んでいく。

おそらくそんな意味ではないかと思います。

「ふわふわ」さんでは、子ども食堂やフリマ、カフェの運営など地域に開かれた運営を行っています。
昨年からは市のモデル事業として、ひきこもりの支援も始めました。
関心のある方は、ぜひ「ふわふわ」さんまで!

4月2日は国連が定めた「世界自閉症啓発デー」です

2023-04-02 | 障がい者
そして4月2日から8日までを「発達障害啓発週間」として、
日本各地でも啓発イベントが行われます。

千葉県では、千葉市の生涯学習センターで作品展やパネル展示などが行われています。



そしてこのチラシにあるように、
千葉ポートタワーがシンボルカラーのブルーにライトアップされます!
癒やし・希望・平穏を表すブルー。
全国で、東京タワーを含め200近い施設が青に染まるんですよ。

市原市でも何かしらの啓発行動が広まると良いのですが・・・。

こちらのYouTubeチャンネルでは、
自閉症の方々の作品や、自閉症の生徒さんによるピアノ演奏などの動画などをご覧いただけます。
 「世界自閉症啓発デーinちば

県内で自閉症の啓発活動を行っている保護者団体の公演の動画もあって、
なんと恥ずかしながら
私たち『キャラバン隊いちょう』の動画もあります^^
手作り感満載ですが、宜しければご覧下さい♪

※キャラバン隊いちょうの自己紹介 一部抜粋
知的障害、発達障害の保護者が集まり、2008年に結成致しました。

「子ども達が感じている世界がどのようなものなのか、
どのような気持ちで生活しているのか、
多くの人に理解してもらうこと」

それが、
子ども達が元気に安心して暮らしていくための一番の手助けになるのではないかと考え、
疑似体験を交えた講演活動をしています。


とらえ方を変えるには

2023-03-19 | 障がい者
八幡宿駅東口のほど近くにある「ふわふわ」さん。
主に精神障害を抱えた方々のための就労訓練所であり、居場所でもあります。

こちらで月1 回開かれているカウンセラーの若林先生による心の講座。
今回は「とらえ方を変える」でした。



かのエジソンは、700回失敗したことについて
「失敗なんかじゃない。上手くいかない方法を700通り見つけただけだ」
と言ったそうな。

同じつまずきでも、
誰かのせいにしてイライラするか、
クヨクヨして落ち込むか、
同じ失敗を二度とすまいと考えて気持ちを切り替えるか、
考え方一つで行動も変わるし、それによって人生も変わっていくのでしょうね。

でも、考え方の癖ってなかなか修正できないですよね。
そこが難しいところです。

若林先生は
何かイヤなことがあった時に『〇〇だけれども、そのおかげで〇〇』と唱えてみよう」
魔法の言葉を教えてくださいました。
例えば「病気になったけれども、そのおかげで他人の気持ちがよく分かるようになった」とか。

こちらの講座の醍醐味は、若林先生とふわふわの利用者さんとの質疑応答の場面です。
私なんかだと「大勢の前でこんなこと聞いちゃ恥ずかしいかな」と躊躇してしまうようなことでも、
皆さん感じたことをご自分の体験を交えながら素直にぶつけるので、
聞いていてハッと気づかされることがとても多いのです。

このときも、利用者と思われる若者がハイと手を挙げて
「僕は『自分は障害者だけれども、そのおかげで・・・』とはまだとても思えません」
と正直な意見が出て。

思い起こせば私も、子どもに障害があると分かってから、
「この子に障害があるおかげで・・・」なんて前向きに考えられるまでに、何年かかっただろう。
でも、この魔法の言葉を胸に刻んでおけば、いつかきっと道は開けるよ、
と思わず彼に話しかけてあげたくなりました。

それにしても、精神障害を抱えた方々がこうして自分の内面を見つめ、
意見を出し合いながら学ぶ機会が持てるなんて、本当に素晴らしいことですよね。

とってもお薦めの若林先生の講座は、どなたでも気軽に参加できます。
毎月第3木曜日の13:00からです。
詳しいご案内は、ふわふわさんのサイトでご確認くださいね。

障がい者も、便利が当たり前に。

2022-12-26 | 障がい者
障害者手帳をお持ちの方に、市原市からお知らせです。
市内の公共施設を利用する際に、
スマホのアプリ版の障害者手帳『ミライロID』が使えるようになりました!

私はこのアプリをこれまで知らなかったのですが、とても便利だと思いました。
出先で手帳を忘れてサービスを受けることが出来なかった・・・なんてこと、ありますよね?
(ウチはあります)
私も夫もさっそく登録しました^^

市原市内で同アプリが使える公共施設はこちらです  市原市HP

ミライロIDは、他にも交通機関やコンビニ、飲食店、レジャー施設など、
国内の様々な場所で使えるようです。

ミライロIDのサイトより


そうそう、
来年の3月から、関東では障がい者専用のスイカとパスモのサービスも始まるんですよね。
当事者団体の強い要望がようやく実現ました。



今までは、鉄道を利用する際に障害者割引を受けるためには、
そのたびに窓口に行って手続きしなければならなかったんです。
車いすの場合を想像してみて下さい。かなりの負担であることは容易に想像できますね。
これで健常者と同じように自動改札をスイスイ通ることができます。

健常者が当たり前に受けている暮らしのサービスを障がい者も当たり前に受けられるように。
取り組まなければならない事は、まだまだたくさんある気がします。


子ども達の車いすラグビー体験

2022-12-01 | 障がい者
12月になり、定例議会が始まりました。
今日は新たに「市原市議会議員政治倫理条例制定に向けた調査特別委員会」が設置されるなど
注目の動きがありましたが、その報告はまた改めて・・・

写真は、午後に姉崎公民館で行われた姉崎中学校1年生の車いすラグビー体験の様子です。




講師は峰島靖さん。
車いすラグビーのトッププレーヤーで、
日本車いすラグビー連盟の理事や競技の解説者も努めながら、
日本各地で普及活動に取り組んでおられます。


峰島さんは、昨年も姉崎公民館の自主事業という形で生徒達に教えて下さったんですよね。
今年も引き続き来て下さって嬉しい限りです。

車いすの扱い方など一通り講義を受けた後、
全員が実際に乗って鬼ごっこをしたり、ミニゲームをしたり。
峰島さんの激しいタックルを一人ずつ直接受ける場面では、大盛り上がりでした!
(もちろん安全に十分配慮した上で)




向かって左が攻撃用、右が守備用。


子ども達にとっては、
トップアスリートから直接指導が受けられるというだけでも貴重な体験だと思いますが、
峰島さんとの交流を通して
「障害を持つということ」について気づきを得る機会にもなったことでしょう。

東京パラリンピックをきっかけに始まった取り組みが続いていくのは本当に嬉しいことですね。
こうした積み重ねが、障害者を特別視せず当たり前に手を差し伸べられるような
優しい社会に繋がるのだと思います。
尽力された関係者の皆さまにも感謝の気持ちでいっぱいになりました。

皆さんの応援が励みになっています


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