市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

若宮団地の空き家を再生してシェアハウスに

2024-01-29 | 都市・交通
前回のブログでご紹介した若宮団地のマーケットで、
主催者のお一人として奮闘されていた小野さん。
空き家をよみがえらせることで団地を活性化させるという
「オンリープロジェクト」も手がけてらっしゃいます。

第1弾はカフェを造りました。以前ご紹介しましたね。

そして、待ってました第2弾、
シェアハウス(オンリーハウス)の内覧会にお邪魔してきました!
既に若者3名の入居が決定済みです。


外観は周りにたくさんあるテラスハウスと全く変わらず、
庭の整備もまだこれからということで雑然としていますが・・・

玄関を入るといきなりシンプルオシャレなダイニングキッチンが!


個人的に目を引いたのが、この昭和チックなすりガラス。


洗面所は2カ所設置されています。


庭に面した共同のリビング。
天井のプロジェクターから映画などを映すこともできます。

階段を上って・・・


2階の個室。


このシェアハウスの面白いところは、
先に入居者を決めてから改築。
入居者の希望を設計に反映させたり、入居者も内装を手伝ったりするなどして出来上がった、
いわば「注文住宅」ならぬ「注文シェアハウス」ということ。
珍しい仕掛けですよね。

入居する若者達もこのハウスにより愛着がわくでしょうし、
ひいては団地への愛着に繋がることになるかもしれませんね。
因みに3名の入居者は、
一人は市内在住で都内勤務、
一人は近隣市在住で市原市勤務、
一人は都内大学生。SNSで知って申し込まれたのだそうです。

団地内にはまだまだ空き家がたくさんあるので、
小野さんの空き家再生プロジェクトも今後どんどん進むでしょう・・・と言いたいところですが、
お話を伺うと、持ち主不明の空き家が多くて難儀しているとのこと。
登記簿を確認しても、相続の際に名義変更が行われていなかったり、
転居の際に住所変更されていないなどの理由で、
所有者を追うことができないケースが多いのだそうです。

こうした土地、日本中で合わせると九州の面積よりも広くなるんですって!
実にもったいない事ですし、環境や治安の悪化にも繋がりますね。

現在、この所有者不明土地問題の解消に向けて法律が改正されたところなので、
これから少しずつでも活用が進むことを期待したいですね。


若宮専門店街リバイバルマーケット

2024-01-27 | 市民活動
かつての「若宮ショッピングセンター」の広場で
『若宮専門店街リバイバルマーケット』が 開かれると知り、行ってみました。
もう終わりかけの時間だったで、残念ながら飲食はほぼ売り切れでした・・・


主催者は、
若宮団地の空き家を再生するプロジェクトを手がける小野さん(以前ブログでもご紹介しましたね)や、
同じく若宮に事務所を構える住宅総合リフォーム「Hinano」さん。
かつての賑わいの風景を取り戻そうと、若い世代が奮闘している姿は実に頼もしい^^


若い力だけではないんですよ。
こちらで手作りの小物や甘酒を販売していたのは、
小域福祉ネットワーク「まんまるネットワーク」のみなさん。
色鮮やかな袢纏は、着物をリフォームしたものだそうです。



「こうして若い世代が引き継いで活動してくれることが本当に嬉しい。
できる限り応援してあげたいと思ってるのよ」
そんな風に目を細めて語っておられました。

このリバイバルマーケットはこれから毎月第2土曜日 に開くのだそうです。
お店も少しずつ広げていくそうなので、
賑わいや世代を超えた交流も広がっていくのがとても楽しみです!

石塚小学校50周年おめでとうございます

2024-01-26 | 教育
地元の石塚小学校の50周年記念式典が行われました。


創立当時からの思い出のアルバムがスライド上映されたのですが、
餅つきや潮干狩りなどの写真に、子ども達がビックリしてザワつく一幕もありました^^
こうした行事はもう行われなくなって久しいのですね。。

キャッチフレーズは
「希望をのせて未来へはばたけ 石小スマイル!」
校長先生も終始優しい笑顔でした。

子ども達の発表は感謝の心が伝わってきてとても感動しましたし、
何より感心したのは、お話を聞いているときの姿勢。
ピシッと背筋を伸ばして集中して耳を傾けている子がほとんどで、
これには来賓の方もみな驚いていました。

子どもたち一人ひとりがこの学び舎で
未来を切り拓く力を身につけることができるように、
これからも地域で支えていきたいですね。 


ひきこもりの生の声を届けたい

2024-01-24 | 共生社会
ひきこもりの家族会の皆さんと市長との面談に立ち会いました。


市原市では、福祉総合相談窓口を地域ごとに設置したり、参加支援の場づくりを始めるなど、
ひきこもりへの対策を進めてはきましたが、まだまだ十分ではありません。
この日は、ご家族はじめひきこもり当事者や経験者、支援を行っている事業者も出席して、
市長に要望書を提出し窮状を訴えました。

要望の中身は以下4点。
・実態調査を行ってほしい(支援に結びつけられるように)
・引きこもり支援サポーターを養成してほしい(理解を広げてほしい)
・訪問診療を行えるよう関係部署に働きかけてほしい(病院に行くことも難しいため)
・居場所を増やしてほしい(できれば常設で)

市長は丁寧に前向きに答えてくださって、同席していた担当職員にも指示を出していました。

最後に、当事者の若者が
「市長、ぜひ『はなれ ふわふわ』を見に来てください!」と、捨て身?のお願い。
市長も笑いながら快く応じてくださって・・・これはナイスなハプニングでした^^

(※『はなれ ふわふわ』とは、「NPO法人ゆう」さんが運営する
ひきこもりの方が外の世界に触れるきっかけとなる居場所です )

30分と短い時間でしたが、
私としては、当事者・関係者の生の声を市長に届ける事ができたのは、
とても大きな意義があったと思っています。


自然と共生する里・いすみ市へ 2  

2024-01-21 | 産業経済
市役所の次に有機農家さんを訪ね、お話を伺いました。

「農業組合法人みねやの里」

目の前の田んぼは、もちろん有機農場。
集落全体が法人となっています。

「みねやの里」代表理事の矢澤さんにお話を伺いました。

個々の農家では農業を続けることが困難になったため、
営農組合を設立したことが始まりでした。
そのときから農薬使用をできるだけ減らすことを基本理念としていました。
ほどなく、いすみ市の「自然と共生する里づくり」のプロジェクトに全面的に協力する形で、
本格的に有機稲作に取組むことになります。
法人化したのは8年前です。



「誰かがやらねば、いすみ市は変わらない」
「失敗しても何もしないよりは良い。一歩踏み出せば、新たな展望が開ける」
この勇気と決断、フロンティア精神が本当に素晴らしいですね。

有機農業を広げるポイントはやはり「公共調達」。
学校給食の他にも、病院や福祉施設なども良いですね。
そして生産者がまとまって組織的に技術を学ぶことも大事だそうです。

生産者が苦労して育てたお米を地元で消費して喜んでもらう・・・
このダイレクトな反応が非常にやり甲斐に繋がっている。
そんな矢澤さんの言葉も印象に残りました。

向かって右から2番目が矢澤さん。
そしてその左隣がいすみ市農林課有機農業推進班の班長・鮫田さん。


職員の鮫田さんは、担当してもう10年にもなるそうです。
これには参加者一同ビックリ!
だって、通常は2,3年で次々と入れ変わってしまいますよね・・・?

行政が腰を据えてスペシャリストの職員を育てることはとても大事ですね。
同じ方向を向いて、常に「どうしたらできるか」を一緒に悩み、考える。
そんな民間と行政との信頼関係と絆を築くことができたのも、
この組織のあり方が影響したのではないでしょうか。

半日でしたが、実に中身の濃い有意義な視察でした!
コーディネートしてくださった大曽根議員、受け入れて下さったいすみ市の皆様、
説明して下さった鮫田さん、矢澤さん、
本当にありがとうございました^^


自然と共生する里・いすみ市へ

2024-01-20 | 産業経済
議員有志で、いすみ市に視察に行きました。




いすみ市といえば「有機農業」「オーガニック給食(全て有機米使用)」で、
多くのマスコミに取り上げられ、全国的に注目を浴びています。
ところが千葉県内からの視察申し込みはごく最近になってからなのだそうです。
不思議なものですね・・・。



まずは大原駅からほど近いいすみ市役所を訪問し、担当職員の方からお話をお聞きしました。


まず意外だったのは、
最初から有機農業普及やオーガニック給食導入を狙っていたのではなかったということ。
兵庫県豊岡市のコウノトリの野生復帰に向けた取り組みに共感した、
いすみ市長の想いから始まったと。
コウノトリがやってくるような環境、つまり化学肥料や農薬を使わない農業で、
田んぼに様々な生き物が生息する環境(生物多様性)を目指すということですね。

市長の呼びかけで協議会を設立したのが、今から12年前。当時、有機農業者はゼロでした。
そこから幾多の苦難を乗り越え、今やいすみ市のブランドに成長したわけです。
理想を掲げ、「とにかくやってみよう!」と手探りで始めたわけですが、
次々と道が開けていった最大のポイントは、
とにかくトップの理念が明確でブレないことだったのではないかと感じました。



もう一つのポイントは「公共調達を活かす」ということ。
行政が学校給食全量42トンという供給先を保証することで、
有機農家の育成が進み、子どもや子育て世帯が喜び、農家側も更なるモチベーションにつながり、
農地もさらに拡大するという好循環が生まれました。

ちなみに、有機給食を実施するにあたり給食費の追加負担はゼロ。
その分の市の追加予算は約600万だそうです。
(単純に人口で市原市に置き換えると5000万円くらい。意外と低予算でできる?)

さらにもう一つのポイント。
「やせ我慢の無農薬栽培では続かない、広がらない」。
まずは先進事例を徹底的に学ぶ。これがとても大事だそうです。
例えば、無農薬栽培で問題になる雑草の繁茂については、
稲作研究の第一人者を招いて教えを請い、克服しました。
害虫が増えても天敵のアマガエル等も増えるので、それほど問題にならないこともわかったそうです。

また、やはり行政の手厚い支援は欠かせません。
職員が事務局やコーディネーターの役割を担い、農家の余計な負担を軽減しています。
補助金や機械の無償貸し出し、技術的サポートは当然で、
有機JAS認証の取得といった農家さんにとって面倒な手続きも、
事務局でまとめて代行するのだそうです。

面白いもので、
「普通の米」づくりには興味はなくても
「有機米」づくりならば希望する若者がけっこういるのだそうです。

『住みたい田舎ランキング』といったアンケートでトップになるなど、
今や移住先としても人気のいすみ市。
オーガニックはこれからの世代に確実に求められている。
でも「若い世代を呼び込むためのオーガニック」だと失敗すると思う。
そうじゃないところにいすみ市のすごさがあるよね。。

続きは次回。

野球しようぜ!

2024-01-18 | スポーツ
一昨日、学校薬剤師の任務のため地元の小学校を訪れた際、
ちょうど大谷翔平選手が全国の小学校に贈ったグローブが届いたばかりということで、
幸運なことに見せて頂くことができました。



右利き用二つ、左利き用一つの合計三つ。
想像以上に軽くて柔らかい。
すべてサイン入りでした。



カードと手紙が添えられていて、カードにはこんなメッセージが。

「野球しようぜ!」
大谷選手にこんな風に言われたら「しようしよう!」ってなりますよね。

手紙には
「私はこのグローブが次の世代に夢を与え、勇気づけるためのシンボルになることを望んでいます。
それは、野球こそが私が充実した人生を送る機会を与えてくれたスポーツだからです」
と。

校長先生によると、具体的にどのように扱うかはこれから検討するとのことです。
私の希望的観測ですが、ケースに入れて飾っておくとかではなくて、
子ども達に遠慮なくガンガン使われるのでしょうね。
それが大谷選手の望みでしょうから。


・・・・・ところで市原市は千葉県からの要請を受け、
輪島市に被災建築物応急度判定士を2名派遣しました。
期間は1月16日から21日まで。
被災した建物を外観調査して、余震などによる倒壊などの危険度を判定。
その結果を赤(危険)、黄(要注意)、緑(調査済)の判定ステッカーで表示していくという任務です。
(罹災証明書を交付するための判定とは違うそうです)

能登半島の小学校にも大谷グローブは無事届けられたのだろうか。
被災地の子ども達も、いつかこのグローブで野球しようぜ!と、
希望が与えられたに違いないと想像しています。


女性が活躍できるまち・市原へ

2024-01-15 | 産業経済
市原商工会議所さん主催による新春賀詞交歓会


コロナ禍を経て初めて従来の形での開催ということで、
会場内はビックリするほどの人数の出席者で活気にあふれていました。
産業支援センター機能を拡充して、特に創業支援に力を入れてこられたとのこと。
改めてこうしてみると、
臨海部の上場企業から個人事業所まで、市原市は事業所の層の厚さが本当に凄い!
これが大きな強みですね。

個人的に毎年楽しみにしている「市原で大切にしたい会社表彰」。
注目は株式会社ジャミンズさん。グッドアクション賞を受賞されました。



佐藤智子社長は、女性の起業を支援する「キャリサポ」のリーダーも務めてこられました。
女性が活躍する姿に、まちの進化の可能性を大いに感じますね。
市原市が「女性が起業しやすく働きやすいまち」になるよう、これからも働きかけていこう。


チバニアン・月崎駅前トイレ視察2 月崎駅からてくてくと。

2024-01-12 | 観光
月崎駅に隣接して、「森ラジオステーション」があります。


もともと小湊鉄道の鉄道保線員の詰所だった小屋 を、
2014年に開催した芸術祭(アートミックス)の際に、アート作品の一環として甦らせました。
外観は山野草や苔で覆われていて、独特の世界観があります。
建物の中も、素朴で懐かしい雰囲気がいいですね。



森ラジオステーションを維持管理しておられる地元の団体「森遊会」の方に、
活動の経緯などお話を伺うことができました。


壁をふと見ると、なんと竹内涼真のサインが!
ドラマ等の撮影にも使われているのだそうです。

電車がやってきました。
なぜか毎回カメラを構えてしまう。。不思議な魅力がありますね。



折角なので、チバニアンまで歩いて行くことにしました。
道が全く分からなくても、こんな風に要所要所に緑の標柱があるので、
全く迷わずにスムーズに行くことができます。


途中で線路を渡って、てくてくと30分。
何でもない里山の風景ですが・・・めちゃめちゃ癒やされました。




月崎駅からの徒歩ルート、おすすめです。


チバニアンの現地はこれまで何度かご紹介してきたので、今回はあえて省略して・・・

令和9年の完成を目指す「(仮称)チバニアンガイダンス施設」や周辺の園路などの
整備予定地にも行ってみました。
県道からすぐ入れる位置にあるので、車で楽にたどり着くことができます。



ガイダンス施設の設計は、かの有名な(株)隈研吾建築都市設計事務所です。
予算は今のところ、施設・園路などの設計工事合わせてざっくり20億円くらい。
現在はまだこんな感じでイメージが沸きませんが、
いつまでも市民に愛され、訪れた人々に喜んで頂けるような施設になる事を願っています。

チバニアン・月崎駅前トイレ視察

2024-01-11 | 観光
暮れも押し迫った12月28日、市から
「小湊鐵道月崎駅前に新しいトイレができました」との連絡があったので、
先日、森山さんと現地を確認してきました。

月崎駅は、あのチバニアンの最寄り駅。

駅の手前にトイレが2カ所並んで設置されていました。


左側が以前からあった一人用トイレ。これまでこの1カ所のみでした。


こちらはスロープや手すり、オストメイト用設備が取り付けられ、
バリアフリートイレにリニューアルされていました。


そしてこちらがその隣に新しく設置されたトイレ。
女性用3基、男性用2基(大1基、小1基)でした。

特にチバニアンが地質年代境界の国際基準地(GSSP)として認められて以来、
ここを訪れる観光客も増えました。
今までトイレが1基のみでは相当困った状態だったと思いますが、これで一安心。
(奇をてらったデザイナーズトイレでない点も良し!)


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