市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

次世代へつなぐ地域医療のビジョン

2024-03-31 | 健康・医療
市役所で開かれた議員研修会
次世代へつなぐ地域医療のビジョン ~データと事例から考える~



講師は、
千葉大学医学部附属病院 次世代医療構想センター センター長・特任教授の吉村健佑先生と、
藤田医科大学大学院医学研究科 病院経営学・管理専攻学教授 佐藤大介先生。



市原市は、帝京大学ちば総合医療センターの移転が決まったことで、
特に同病院がある姉崎地区からは不安の声が上がっています。
私もこの話がきっかけであらためて市の医療体制に危機感を抱き、
12月議会では医療政策全般について一般質問に取り上げました。
このタイミングで第一人者である先生方から貴重なお話を伺うことができたことは、
実に喜ばしい限りです。

先生のお話は非常に中身が濃く、分かりやすく、最後まで引き込まれました。
特に若手勤務医の過酷すぎる勤務実態のお話や、各病院の実力が赤裸々となったデータ解析などは、
一同かなりショックを受けたのではないかと思います。



今回の研修会は、市原市議や市職員幹部のほとんどに加え、
茂原市・袖ケ浦市・長柄町・長南町・大多喜町の議長はじめ議員の皆さんも参加されました。
それだけ、どの自治体も関心の高いテーマということでしょう。

このまま手をこまねいていれば、近い将来地域医療が立ち行かなくなる。
そうならないために、いま行政や市民がすべきことは何か。
そんな問いをあらためて突きつけられた気がしました。



市原市は臨海部企業によって発展してきたまちですが、
私は、これからは医療・福祉も市原市の主力産業と捉えて施策を打つ必要があると思っています。
若手医師や看護師・スタッフ・介護職が集まるまちは、元気なまちに決まってますよね。
それになんと言っても女性が活躍する職種の代表格でもありますから・・・。

微力ながら引き続きこの課題に取り組んでいきます!

コンサート『海幸誇る』、感動しました

2024-03-30 | 文化芸術
市原市が誇る貴重な歴史文化遺産である上総国分尼寺跡
今日はこちらを舞台に開かれたコンサートに行ってきました。
この場所が舞台になるなんて・・・おそらく初めてではないでしょうか。


コンテンポラリーダンスから始まって、本格的な能舞からエレクトーン伴奏に乗せた能舞、
クラシック歌手による和洋取り混ぜた選曲の歌唱と、バラエティに富んだ構成。
これがまた上総国分尼寺跡回廊の歴史的な趣と相まって、独特の世界観を醸し出していました。

最後に、市内の小学生や市原市合唱連盟の皆さんが登場し、
クラシック歌手・坂下忠広さんと聴衆も一緒に、市民歌『海幸誇る』の大合唱。

いや~、感激しました!!
まさに市制施行60周年に相応しいプログラムでした。

企画・主催は、市原市在住のエレクトーン奏者、本間樺代子さん。
18年前に市原市に越してきたばかりの頃、
堂々とした朱塗りの上総国分尼寺跡回廊を見て以来、ずっと温めていた企画だったのだそうです。
素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました。

上総国分尼寺は歴史文化遺産ですから、利用にあたっては様々制約やご意見もあるとは思いますが、
私は今回のようなイベントが改めてその価値を再認識する機会になるのであれば、
大いに良いのではないかと思います。
実際私も、市役所から徒歩圏内でありながら、今日訪れたのは本当に何年ぶりかでした(^^ゞ

コンサートが終わる頃には日が暮れて、幻想的に浮かび上がる回廊にもまたウットリ。



内房総アートフェス 開幕!

2024-03-23 | 観光
一昨日、市議会定例会が閉会しました。
市民ネットは議案を一つ反対して、令和6年度当初予算案は賛成。
今回も何だかんだで消耗しました。。
また別の機会に分かりやすくご報告できればと思います。

さて、
今日3月23日、ついに『内房総アートフェス』が始まりました。


市原市では、
これまで3年おきに3回、里山を舞台に大規模な芸術祭(アート×ミックス)を開催してきましたが、
4回目となる今回、千葉県誕生150周年に合わせ、小林武史氏を総合プロデューサーに迎え、
木更津・君津市・袖ケ浦市・富津市と合わせた広域で開催します。

今日はオープニングセレモニーということで、まずは会場の木更津市・クルックフィールズへ。
その後、丸一日かけてバスで5市を周り、現代アートを鑑賞しました。
とにかく盛りだくさんなので、紹介は写真でザッと。(^^ゞ

木更津市・クルックフィールズ





セレモニーには報道陣が大勢詰めかけていました。
中央に熊谷知事、知事の向かって右隣に小林武史氏、左隣が小出市原市長。

袖ケ浦市・アクアラインなるほど館

袖ケ浦市・旧新藤家住宅
(旧家にランジェリー??)

市原市・旧里見小学校

君津市・八重原公民館

富津市・富津埋立記念館

駆け足での鑑賞でしたので、ほんの一部です。
何しろ5市にまたがっていますから・・・移動だけでも大変でした。

私個人の感想ですが、
例えば袖ケ浦市の旧家や君津市の公民館など、その建物自体に見応えがあったり、
富津市の海苔養殖の歴史に感銘を受けたり。
アートフェスを通して、その地域の風土に触れることができたことが最大の収穫でしたね。

アートフェスは5月26日まで開催。土日祝は様々なイベントも行われます。
パスポートは各種プレイガイドや公民館・コミュニティセンターでも発売されています。
ぜひお出かけ下さいね!
(何しろ市原市だけで約4億円の事業費ですので・・・)

妊活ならぬ・・・

2024-03-17 | 高齢者
月に一度、辰巳台公民館で開かれている、もの忘れのある方の懇談会「覚えてる会」。
当事者のご家族や専門職の方も参加されています。
主宰される安田先生の巧みなお話に場が和んで、参加者の本音がどんどん引き出されます。



この日は、こんな悩み相談がありました。

近ごろ友人の様子が気になる。
約束を忘れたり、自動車はしょっちゅうぶつけて傷だらけ。
物忘れ外来や地域包括支援センターに行くよう勧めたいけれど、なかなか言い出しにくい。
そんなときの対処法は?

まず、地域包括支援センターへの相談は、本人やご家族でなくても大丈夫。
秘密は厳守されますので、安心して相談してみて下さい。
また、高齢者だと慢性疾患等ですでに受診されている方も多いので、
そんな時は、
かかりつけ医からさりげなく認知症検査を勧めてもらうよう頼むという方法も有効だそうです。

市原市には、
地域包括支援センターや地域の福祉団体、民生委員、認知症初期集中支援チームなど、
様々な仕組みがちゃんとあるのですが、どうやってそこに繋ぐかが問題。
特に認知症は「隠したい」「認めたくない」という気持ちが働きますから、なおさら深刻です。

物忘れの症状の軽いうちに福祉や医療と繋がっておくことが、認知症対策のポイントの一つ。
備えとして、まずは自分の住んでいる地域を担当する
地域包括支援センターの場所や連絡先は把握しておきましょう。

安田先生の名言
「妊活ならぬ認活(対認知症準備活動)しよう!」


不登校児童生徒への新たな支援事業

2024-03-08 | 教育
いま、市原市議会は予算審議の真っ最中です。
昨日は私が所属する市民経済分科会が開かれ、なんやかんやで帰宅したのが20時半でした。。

予算案では令和6年度の新規事業がいくつか出されているのですが、その中で注目している事業の一つを。

不登校の児童生徒を支援する事業、市原市では初です。
一つは、学校(小学校2校)内に不登校気味の児童の居場所『つなぐルーム』を配置。
うち1校には指導員が付きます。
学校には行くものの教室には入れない・・・
そんなお子さんが安心して自分のペースで過ごすことができる場所を目指します。
2年間ほどパイロット的に行って、上手くいくようであれば徐々に広げるという事のようです。

二つ目は、フリースクールに通う児童生徒への交通費の補助。
補助額は半額かつ上限もあるのでまだ十分とは言えませんが、まずは大きな一歩だと思います。

不登校の児童生徒への支援は、
私たち市民ネットも当事者・関係者の皆さんと一緒に働きかけてきました。
この2,3年でぐっと変わってきたことを実感しています。
当事者がまとまって声を挙げることは本当に大事。
議員が議会で発言するよりも大きな力を持っていると思います。

・・・・・とは言うものの、
議員には議員にしかできない役割が課されているのも事実なわけで。
5日後には本会議場で総括質疑・意見陳述(予算案に反対か賛成かを表明)を行います。
ここからまたネジ巻いて原稿書かねば!

「いちはら子ども未来館(Weホール)」オープン!

2024-03-05 | 子ども
4月1日、いよいよオープンです。

(市の資料より)

子育てサロンや託児スペース、プレイルームがあって、
子どもがワクワク、親もリフレッシュできる子育て総合拠点。
様々なイベントも多数実施されるようです。
この他、2階にはネウボラセンター(母子保険相談)
発達支援センター地域支援室(療育相談)も配置されています。

個人的には、療育相談機能に特に注目しています。
これまでずっと発達支援センターを市内にもう1カ所以上増やすよう要望してきましたから・・・。
発達の遅れが気になるお子さんの相談がよりしやすくなるといいなぁ。

利用時間は
9時~21時(子育てサロンやプレイルームは17時まで)。
休館日は毎月第2月曜日と年末年始です。
ただし
ネウボラセンターと発達支援センター地域支援室は
8時30分~17時15分(土日祝日休み)。
ワークプラザは8時30分~17時(土日祝日休み)。

ちょっと気になるのが・・・この開館時間や休日の差。
とってもお役所らしいと言うか(^^ゞ

同じ建物の中にあって、開いている場所と閉まっている場所が混在している状況ってどうなんだろう。
ご両親とも昼間働いていて、お仕事の帰りとか休日に相談したいという要望、
多いんじゃないだろうか。

それからもう一つ、
オープニングイベントに400万もの予算がつけられているのですが・・・
もっと実のある使い道があるのではないか、とつい考えちゃいますね。。

ともあれ、
一般向けのオープニングイベントは4月14日(日)の10時~17時に行われます。
産声を上げるWeホール、皆で育てていきましょう!


若年性認知症と診断されたら

2024-03-04 | 障がい者
若年性認知症支援コーディネーターを務めている知人が、先日事務所を訪ねて下さいました。





65歳未満で発症した認知症を「若年性認知症」と呼ぶのですが、
高齢者のそれとはまた違った課題がありますね。

まず現役でバリバリお仕事をしている方が多い。
お子さんも養っていたりする。
病院ではうつ病などと間違った診断をされることもある。
デイサービスの内容が年齢的にマッチしない・・・

高齢者福祉と障害者福祉の狭間にあって、これまで見過ごされがちになっていたようです。

サポート次第で仕事を辞めずに済むことも十分ありますし、
年金や手当など経済的な制度を含め、様々なサービスの情報を知っておくだけでも
不安感が全く違ってくると思います。

千葉県若年性認知症専用相談窓口は千葉県の事業で、千葉大学医学部附属病院内にあります。
もし若年性認知症の診断がついたら、すぐにコーディネーターに相談して下さい。
お話を聞いて、これからのことを一緒に考えます。
ご家族や職場の方からのご相談も受け付けていますよ。

*千葉県若年性認知症専用相談窓口*
043-226-2601(直通)
月・水・金 9時~15時(祝祭日年末年始除く)


政治倫理審査会

2024-03-01 | 議会
突然の報道で驚きました。
皆さんもご存じの方も多いかと思います。

市原市議会内で政治倫理基準違反があったとして一部議員から審査請求があったため、
昨日、急きょ議会運営委員会が開かれ、
全員賛成をもって政治倫理審査会を設置する運びとなりました。

因みに審査請求は、市原市議会の場合、
議員であれば定数の12分の1(3名)以上、
有権者であれば有権者数の100分の1(およそ2300名)以上
の連署で提出できます。

そして審査の結果、対象議員が政治倫理基準に違反したと認めた場合、
審査会は議員辞職勧告・役職辞任勧告・警告など措置についても協議を行います。

市原市議会で政治倫理条例が制定されたのは、つい半年ほど前のこと。
情けないことに当時、
ハラスメント事案や政務活動費の不適切な処理が指摘されるといった事例が次々と発生していました。
同条例は、この事態を重く受け止め、襟を正そうと誓い制定したものです。
その中に政倫審の規定も盛り込みました。
この時は、まさかこんなに早く審査会を開かなければならない事態になるなんて、
想像もしていませんでした。

今日まさに国会でも政倫審が開かれましたが・・・・
何とも皮肉なことです。

写真は本会議場の正面受付付近。


皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング