市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

(一社)観光協会に関する問題について 常任委員会で質問しました

2024-02-28 | 観光
今日は私が所属する市民経済常任委員会で、
(一社)観光協会の不適切な会計処理などの不祥事に関する質問を行いました。

観光協会の債務残高は1月時点で7000万円。対する預金残高は42万円。
基本財産はとっくに底をつき、それでも毎年1000万円の支出超過を継続。
さらには内部の職員による不正支出の疑いも浮上、R4年度分の使途不明金700万円。
現金出納帳はなく、実態と乖離した決算書を作成、などなど・・・

もちろん観光協会側のガバナンス・コンプライアンス欠如は明らかなのですが、
収入のほとんどが市からの補助金や委託料でしたから、
市の指導監督のあり方は厳しく問われなければなりません。
市はかなり以前からこのような状況をある程度知り得ていたわけで、
実際に観光協会は市に対し何度かSOSを発信していたにもかかわらず、市は何も手を打たなかった。
この結果責任は重いでしょう。

市の観光行政は、近年はほとんど観光協会任せが実態だったと思います。
今後はどうなっていくのか。
ここで観光協会を救って、これからも観光行政の中核を担ってもらうのか。
それとも解散(倒産)を認めて、市が自ら観光施策を構築し直すのか。
この点も確認したのですが、どうもスッキリしませんでした。

その他あれやこれやで、かなり発言時間を要しました。
数日後には録画が市HPにアップされますので、宜しければ。

会派室に戻ったとたん、さすがにドッと疲れが・・・。

代表質問二日目

2024-02-26 | 議会
今日は市議会定例会の本会議で、森山さんが代表質問で登壇しました。
内容は、例えば
令和6年度の計画や予算付けで、きちんと根拠を元に行っているのかどうか。
時の気分で血税が使われたらたまりませんからね。民間では信じられない事なのですが・・・。
その他、能登半島地震を踏まえて、
あらためて要配慮者を意識した避難所や在宅避難などについて取り上げました。

まだまだ議会は始まったばまり。
明日からは各常任委員会で議案の審議などが行われます。

写真は会派室にて登壇前、
本会議場に向かう直前にブラックブラックタブレットを口に放り込んで気合いを入れる森山さん^^


これで頭もスッキリ、ほな行こか~!


夢みる校長先生~子どもファーストな公立学校の作り方~

2024-02-25 | 教育
明神小学校の体育館で、興味深い映画&トークショーのイベントが開かれたので行ってきました。


この日はとっても冷たい雨と風であいにくのお天気でしたが、
会場には小さいお子さん連れも続々と集まってきて・・・
大勢のボランティアスタッフさん達が、寒い中道案内や運営、保育などに務めておられました。

映画はこちら。


6名の校長先生による各々の学校改革のドキュメンタリーです。
一番ビックリしたのは
「校長先生って、こんなに何でもできる権限があるんだ!」ということ。

長野県伊那市立伊那小学校 福田校長先生
60年前から通知表なし。通知表は他人との比較に過ぎないから。
野外での探求学習に時間をかける。教科書は使わなくても良いと文科省も認めている。
チャイム(時間割)も無くした。子どもの集中力を大事にする。
児童「学校に来ると元気になる!」

茅ヶ崎市立香川小学校 國分校長先生
通知表を無くした。ラベリングに違和感があったから。通知表には法的根拠はない。
教員は通知表の作成とチェックに100時間取られる。

新宿区立西新宿小学校 長井校長先生
2023年に通知表・宿題・テストを止めた。
環境・福祉・国際理解に力を入れている。
不登校の問題は学校を変えることが必要。

世田谷区立桜丘中学校 西郷校長先生
校則ゼロ。法律を破る以外は何をしても良い。
生徒総会で定期テストの廃止が議決されたので廃止した。
学校の中で民主主義を育てる。

日光市立足尾中学校 原口校長先生
コロナ禍の際に徹底的にコロナについて調査。
マスク着用を個人の自由に。コロナ禍でも全ての行事を決行。
学校側が政府や世間に忖度してはいけない。

横浜市立日枝小学校 住田校長先生
校長室を無くした。
壁を取っ払って子ども達の居場所に。

武蔵野市立境南小学校 宮崎校長先生
宿題なし、チャイムなし。
主体的な総合学習で学校への宿泊体験も。

・・・・メモを元にザッと書きましたが、とにかく
「私もこんな学校に通いたかった!子どもを通わせたかった!」
が素直な感想です。
校長先生だけでなく、周りの教員も生き生きと子ども達に接しているんですよね。
それからどの学校も共通して、校長室に子ども達が集まってきて賑やかなんです。

そんな学校が楽しくないわけがない。
こんな学校で学べば、子どもの頃のこの時期しか得られない大事な何かを得ることができる気がする。

でも、こんな学校はけっして「夢」ではないんですね。
校長先生はまさに総理大臣。改革しようと思えばできるんです。

上映の後は、映画にも出演された日光市立足尾中学校の原口校長先生のトークショーがありました。


教員採用者の減少、心身を病む現職者の増加。
問題は「多忙」ではなく「多忙感」だと。なるほどなぁと思いました。

会場は250名近くは入っていたと思いますが、教育関係者はどのくらいいたのでしょうか・・・
ぜひ一度この映画を観て頂きたいです。

主催者は、子ども達の遊び場や集いの場を提供しているボランティア団体「もぐらの冒険」さん。
学校の体育館を借りての映画上映は前例が無かったのではないでしょうか。
さぞご苦労されたことでしょう。本当にお疲れさまでした。

原口校長先生の言葉より
『躾と教育の違い 型にはめるのが躾 型を外すのが教育』

『VUCA』の時代の街づくり

2024-02-22 | 八幡
いま、市議会定例会の会期中です。
開会日には市長の施政方針演説がありました。



令和6年度の施政方針で市長が真っ先に掲げたキーワードは『VUCA』
「変動性(Volatility)」「不確実性(Uncertainty)」「複雑性(Complexity)」「曖昧性(Ambiguity)」
の頭文字をとった言葉です。

『VUCA』の時代に柔軟に対応する力。
これって、一般的に前例踏襲とよく言われる行政にとって、最も難しいスキルかもしれませんね。


・・・・写真は、先日八幡公民館で行われた行政による説明会の様子。
八幡宿駅東口の一部地区の整備に関するもので、地権者や関係者が集まりました。


土地区画整理事業地区として都市計画決定した50年以上も前と今とでは、
もう社会経済状況がだいぶ変わっています。
当時の計画通りに全面更新型の土地区画整理事業を行おうとすると莫大な事業費がかかりますし、
この先何十年経っても完成しないでしょう。
何よりも、これからは上から押しつけられた都市整備ではなくて、
地域住民や地権者みなが自ら街の未来を考え、それに見合う整備手法を選び取っていく、
そんな考え方が主流になっています。
まずはそのための組織作りをしましょうよ、という説明会でした。

実は、同じような説明会を7月にも開いているんですよね。ブログにも書きました。
でも、なかなか従来の土地区画整理事業のイメージから離れられない方も多かったようで・・・。
そこで再度同じ内容の説明の機会を設けた、というわけです。

スタートの段階で共通理解を得られなければ後々溝が深まることにもなりかねませんから、
ここは何度でも丁寧に説明することが必要です。
その点、今回担当職員の皆さんはよく努められたと感じています。

まぁそれでもまだ「減歩率はどのくらいか?」といった質問も出たりして、
なかなか皆が皆そう簡単に従来の発想から転換できるわけもなく・・・。

行政も、市民も手探り。
まさに『VUCA』の時代の街づくり、ですね。


クーリングシェルター募集中です

2024-02-20 | 環境
今日はまるで初夏の陽気でしたね!ブラウス一枚でちょうど良いくらいでした。
(明日からまた真冬並みに逆戻りするそうですが・・・)

気象庁は今夏も全国的に猛暑になる可能性があると発表しました。
もう春から熱中症に気をつけなければならないかもしれませんね。

折しも、市原市では現在「クーリングシェルター(避暑施設)」を募集しています。

政府は気候変動適応法を改正して、熱中症対策を強化しました。今年4月から施行されます。
熱中症の特別警戒アラートが発令された場合、市区町村は
予め指定したクーリングシェルターを住民などに開放することができるようになりました。

そこで市原市は、公共施設(公民館・コミュニティセンター)に加えて、
民間施設も指定しようと協力を呼びかけているのです。
公民館やコミュニティセンター以外にも、指定できそうな公共施設はまだあるのでは?
・・・とは思いますが、
ともかく熱中症は誰でもかかる可能性がありますから、
この夏は猛暑に備えて身近にあるクーリングシェルターのチェックも心がけたいですね。


市原市もようやく宣言!

2024-02-18 | 環境
市議会定例会の初日、小出市長はあいさつの中で、
ゼロカーボンシティ宣言』を行ったと表明しました。
これは、2050年までに二酸化炭素実質排出量ゼロに取り組む、ということです。


(市原市のHPより)

実は、すでに宣言済みの自治体(都道府県・市区町村)って、昨年12月時点で1013カ所
けっこう多いんですよね。。
「市原市は『SDGs未来都市』なのに 、なぜ宣言しない?」
との市民の声が市民ネットワークに寄せられたこともあって、
以前森山さんが議会で取り上げたんです。
要望が実って、まずは良かった良かった^^

市原市は、臨海部の石油化学コンビナートを中心に発展してきたまち。
市の温室効果ガス排出量のうち、だいたい9割はそういった産業部門からで占められているんですね。
家庭とか自動車などからの排出よりも、ずっと多いんです。
それが市原市の特徴であり、難しいところ。企業との対話と連携が鍵を握っているのです。

でも、近年はカーボンニュートラルへの機運が産業界で急速に高まってきました。
大企業と行政が一致団結すれば、逆にダイナミックな変化を起こすことができる訳で・・・。
目標に向けて具体的にどう取組んでいくのかは、予算審議の焦点の一つになり得ると思います。
行政だけでなく、私たち市民一人一人の意識と行動を変えることも必要ですね。

傍聴、来てきて!

2024-02-16 | 議会
森山さんの代表質問にあたっての職員によるヒアリングに同席しました。


森山さん「こんな質問をします」
職員「・・・それはちょっと・・・汗」
みたいなやり取りもしばしばで。

私はなるべく差し障りがないように後ろで聞いているのですが、
時々「それはないだろう!」と職員に突っ込みたくなるのを堪えるのが大変でした(^^ゞ


・・・・・今日、本会議場の前で見知らぬ方に呼び止められました。
何でも、初めて議会を傍聴したいと思って予約を取りに来たのだと。
リタイヤされてから耕作を始めたので、農業政策に関心があるとのお話でした。
「傍聴には予約は必要なくて、議会の最中に来て頂いても受け付けますよ。
ぜひお気軽にお越し下さい」
などと詳しくお伝えしました。

その方の片手には、先日配布されたばかりの『いちはら議会だより』がしっかりと握られていて。
きっと、それを見て決心して来て下さったのでしょうね。何とも嬉しいじゃありませんか♪


市原市の未来の庁舎は、こんな感じ

2024-02-15 | 日々のあれこれ
市役所の第二庁舎(10階建ての旧庁舎)や議会棟の建て替えに関して、
基本設計が出来上がったということで、あらためて議員全員に説明がありました。


コンセプトは、3つ。
歴史遺産や産業基盤を活かして持続可能な発展を続けるまちづくりを支える庁舎
*国分寺中央公園と続く、市民が気軽に立ち寄れ、職員の多様な環境を造る「公園のような庁舎
*社会的動向を踏まえた、全国有数のエネルギー産業都市・市原市の環境への先進的取り組み

太字は私が注目した部分です。
バリアフリーや省エネ化などは、今やわざわざ指摘するのも恥ずかしいほど当たり前の仕様ですから、この独自コンセプトがどのように建築に反映されていくかですね。

たとえば、この外観パースから「公園のような庁舎」が感じられるような気もします。


私も、庁舎整備事業に対してはこれまで議会でずいぶんと辛口の意見を述べてきていて、
一時はかなりヤキモキしたこともありましたが、
この基本設計の説明を受けた限りでは、なかなか素敵に仕上がりそうな感じ。

まあ行政も「市民がわざわざ庁舎に足を運ぶ必要がなくなる」デジタル革命を進めているわけで、
もう中央にドカンと立派な建物を象徴的に建てる時代ではなくなっていて、
それよりも地域の暮らしに身近な場所にある支所や公民館などを充実させてほしい・・・
という思いは、今も変わらないのですが。
庁舎は、災害に強くて職員が安全に気持ちよく働くことができれば、
もうそれでいいような気もします。

概算事業費は総額で約153億円。
供用開始予定は令和11年です。

見事なイメージ模型も展示されていました。
こういうのを眺めると、なぜかワクワクしますよね^^


この写真の左側の建物が第1庁舎で、右が消防庁舎。
正面奥が新たに建てられる庁舎です。


令和6年第1回市議会定例会 初日

2024-02-14 | 議会
今日から定例議会が始まりました。

本会議では『JR京葉線・内房線・外房線のダイヤ改正について、
関係自治体や利用する市民の声を十分勘案し、再検討するよう要望する決議』を
全員賛成で可決しました。


本会議に先だって、議場で市議会スポーツ表彰と市議会児童生徒学芸文化表彰が行われ、
大阪国際音楽コンクールインファントAピアノ部門1位の
佐藤伶南さん(ちはら台桜小学校6年生)はじめ、
34名の個人・団体の皆さんに、メダルと楯が議長・副議長より手渡されました。
これが励みとなって、益々のご活躍に繋がれば嬉しい限りです。

今年はTVカメラも入り、傍聴席は一目見ようとご家族関係者で満杯!
いつもこんな風に注目度が高ければ、議員の励みや議会の緊張感にも繋がるのですが・・・(^^ゞ

駅近は不便!?

2024-02-11 | 生活困窮
市民ネットワークの市議会リポートができました!


もうお手元に届いている方もいらっしゃるかも?
一部地域は私や森山さんが直接お届けしていますので、ちょっと時間がかかります。
ホームページへの掲載ももう少しお待ちくださいね。

記事は主に12月議会の報告で、
1面はJR五井駅西口にそびえ立つサンプラザ市原の3度目のリニューアルについて。
約6億円かけ、若者や女性をターゲットとした産業創造拠点とします。
オープンの時期は、この記事を書いた時点では来年4月でしたが、
先日担当部から令和8年10月に延びるとの説明がありました。

それはさておき、問題はアクセスです。
多くの市原市民の移動手段は自家用車ですから、
車で利用しやすい環境(駐車しやすい、駐車料金がさほどかからない、など)でなければ
どんなに素敵にリニューアルしても、宝の持ち腐れ・血税の無駄遣いになりかねません。

そう。普通は駅近ってアクセスが良いイメージがあるけれど、
市原市民にとっては『駅近は不便な場所』なんですよね。

これは議会で複数の議員も指摘したことなので、
行政はオープンまでにしっかりと対策をとってもらいたいものです。

2面・3面はぶち抜きで医療問題について特集しました。



帝京大学ちば総合医療センターの移転が決まりましたが、
この他にも市原市は様々な課題を抱えています。
先ずはそのことを認識すること。

それから、記事全体はちょっとネガティブな雰囲気になってしまいましたが、
実は私はそうでもないと思っていて。
ピンチをチャンスに、医療福祉政策から始まるまちづくりという方向性を探っているところです^^


皆さんの応援が励みになっています


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