市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

新たな時代の総合計画とは

2023-10-30 | イベント
市原市は、2017年度から2026年度まで10年間の計画に沿って市政運営を行っています。
いま7年目ですね。終盤にさしかかったところです。

さて、このほど市長は、最終年度を待たずに総合計画を作り直すことを決めました。
理由は、
2019年の台風豪雨災害や新型コロナウィルス感染症の蔓延、
SDGsの意識の高まりやデジタル化の進展など、
社会状況が大きく変化したから、とのこと。

現計画は、目標値を「人口27万人維持」などとしていますが、
現時点で既に26万9000人と割り込み、達成は絶望的。
そもそも私は以前から、
人口規模ありきの考え方に基づく計画はこれからの時代にそぐわないので
見直すべきと主張してきましたから、
今回の市長の決断に対しては全く異論はありません。

先日、新たな総合計画を策定するにあたり、
行政が市民(無作為抽出)と対話をする『いちはら未来会議』が開かれました。



現計画書を手に取って「初めて知た!」「知らなかった」と口々に仰る参加者の皆さん。
やっぱりそうですよね・・・。



計画は誰のためにあるのか?
他でもない、自分たちのための計画なんだと納得することから出発。
「市民が計画づくりに関われば、市政がもっと自分事になると思う」
という嬉しいご意見も出されました。

6班に分かれ、職員も入ってまちの「望まない姿」や「ありたい姿」を出し合ってまとめる作業。





最後に各班ごとに発表し、市長がそれぞれに対して丁寧に答えるという流れでした。



(高齢男性より)
「賑わいのあるまち」といっても、若者が集まって賑やかというイメージではなく、
子どもも高齢者も、障害者も外国人も、多様な人々が交わるまちにしたい。

(若者世代より)
若い世代の多くはミニマムに暮らしたいと思っている。
身近に豊かな自然環境があったり、生活の延長線で小規模に気軽に農業を営むことができれば良い。

これらご意見に象徴されるように、これからの総合計画は
「ダイバーシティ(多様性)」「インクルージョン(包摂性)」「サスティナビリティ(持続可能性)」
こんなところがキーワードになりそうですね(私の希望的観測も大いに入りますが)。

社会状況の変化と同時に、人々の価値観も驚くほど変わっている。
新たな時代の総合計画は、理想郷を掲げて無いものねだりをするのではなく、
限りある資源を前提とした現実的な計画、そしてロジックで語れる計画に向かいたい。

傍聴して感じたことを、とりとめなく。

「地域・子ども食堂」ってなあに?

2023-10-23 | 子ども
いちはら地域・子ども食堂ネットワーク研修会
~地域・子ども食堂ってなあに?~



これから地域・子ども食堂を始めたいと考えている方、関心のある方、その他地域福祉関係者など、
約120名もの参加がありました。

日本で子ども食堂が始まったのは11年前。
大田区で八百屋を営んでいた方が、近くの小学校の教師から
「給食のない日はバナナ1本で済ませている子どもがいる」
という話を聞いたことから始まったそうです。

現在、千葉県内には300軒以上、市原市内には11軒。
この日の研修会の参加者数からも、急激な広がりを実感しました。

講演は、千葉県子ども食堂連絡会代表の高橋亮さん。
松戸市内で子ども食堂や学習支援事業、フードバンクなどを手がけておられます。

子ども食堂で大切にしていることは3つ。
1.世代を超えた様々な人々の関わりや様々な経験。多様性。
2.自分たちの実力に見合ったことをやる。身の丈。
3.地域にこだわり(せまく)、一人一人を大切に(深く)。

講演の後は市内の地域・子ども食堂実践団体の活動発表がありました。
各々違った背景や特徴などが興味深く、とても勉強になりました。

地域・子ども食堂は「支援」ではなく「居場所」。
大人のやりたいことや価値観を押しつけてはいけない。
これが地域・子ども食堂の運営の極意ですね。

「投薬」の由来

2023-10-22 | くすり
気持ちの良い青空!今日は最高の秋晴れでしたね。
写真は、大厩町会で4年ぶりに開かれた「ファミリーふれあい大会」にて。


小さなお子さんからお年寄りまでご近所同士がみな参加して、和気藹々としたアットホームな雰囲気。
いつも和ませて頂いています^^

つい長居をしたくなりますが、途中で失礼して・・・薬局勤務へ。
お出かけ日和だからか(?)、今日は患者さんがいつもよりだいぶ少ない気がしました。

ところで、
薬剤師が薬を患者さんに渡すことを「投薬」と言います。
でも「薬を投げる」というイメージが乱暴であまり良くないためか、
最近はあまり使わなくなったように思います。
ところがこの言葉の由来は、
お釈迦様がお亡くなりになる際に、お釈迦様の母親が天から薬を届けようとして投げた、
という話が元になっているのだそうです。
(薬は途中で沙羅双樹の枝に引っかかって、お釈迦様には届かなかったそうです。。
涅槃図に描かれています)
薬剤師による「投薬」も単に薬を渡す行為ではなく、
患者さんの健康を守るという心がなければならないということなのですね。

大盛況!いちはら健倖フェスタ

2023-10-18 | 健康・医療
ユニモちはら台で、毎年恒例の『いちはら健倖フェスタ』が開かれました。
市内の医療保健に関わる団体や企業が各ブースを担当し、健康に関する情報や体験を提供します。

商業施設が会場だと良いですよね~。買い物ついでに興味を持って立ち寄っていただけるので。
この日も大勢の人出で賑わっていました。



まずは、私が所属している薬剤師会から。


薬剤師会では骨密度の測定を行っています。毎年大人気のコーナーです。
私も測ってもらおうとしましたが、順番待ちの列があまりに長すぎて断念。。

保健センターの保健師さん、模型を使って大腸がん検診の便の取り方を説明。


興味深かったのが、こちら。
こうしてセンサーに30秒ほど手を置くと、手のひらのカロテノイドを測定して、
どのくらい野菜を摂取できているかが分るんです!

私の数値はまずまずOKで、ちょっと安心。

市原市食生活改善協議会の皆さん。
おそろいのピンクの衣装が素敵ですね。地域の食育を担って下さっています。


この他にも、理学療法士さんによる歩行年齢測定や看護師さんによる肌年齢測定、
歯医者さんによる歯科相談など、盛りだくさん。
全部回ってスタンプを集めたくなりますね。

健康づくりに役立つ情報を得たり、自分の健康状態を知ることもできたりするので、
毎年楽しみにしている方も多いそうです。
とてもおすすめのイベントですので、まだ行かれたことがない方、来年はぜひ!

中学生の死亡事故について 説明会が開かれました

2023-10-17 | 教育
市内の中学2年生の生徒が9月12日に陸上部の部活中に倒れ、
15日後にお亡くなりになった事故について、
今日初めて教育委員会から全議員に対する説明会が開かれました。
事故発生当時の処置について時系列での詳細な様子やその後の経過についての報告に加えて、
事故発生時の状況や、報道で取り上げられていた顧問の言動等について、
関係した生徒や教員からの聞き取りの結果についての説明も受けました。

教育委員会の説明を聞く限りでは、なぜここまで問題が大きくなったのか分りかねますが、
とにかく第一には亡くなったお子さんやご遺族のことを考えなければならないと思います。
ブログでの発信は現段階ではここまで。

写真は、先日所用で千葉大学医学部附属病院を訪れた際、ふと目にとまった古塚。


千葉市指定史跡「七天王塚」


医学部構内外に7カ所、北斗七星の形に配置されていて、
疫病災害を除く神として崇められているそうです。

養老渓谷視察 番外編・衝撃のトイレ

2023-10-15 | 観光
台風13号で被災した養老渓谷は、市原市と大多喜町にまたがる景勝地です。
11月下旬から12月上旬には、関東で最も遅いと言われる美しい紅葉を楽しむために、
多くの観光客が訪れます。

旅館「喜代元」さんはちょうど市境に建っているのですが、
その直ぐ側の広場(駐車場)に、市が管理する公衆トイレがありました。



近くにいた方に話を伺うと、どうもトイレの清掃がほとんど行われていないようで、
観光客も使いたがらず、
隣の大多喜町の公衆トイレや「喜代元」さんのトイレをお借りすることも多いのだそうです。

恐る恐る中を覗くと・・・
全部写すとアレなので、一部だけ。


これは相当ひどいですね。しかも和式しかない。
特に女性は、使用をためらうのも無理はない。。

トイレと言えば市原市は、
飯給駅の「世界一大きいトイレ」や上総牛久駅の「里山トイレ」など、
著名な建築家が設計した立派なトイレをいくつか設置しましたが、
何か本当に大事なことを後回しにしているようで、恥ずかしくなりました。

デザイナーズトイレじゃなくても良いんです。普通のトイレで。
せめてきちんと手入れをして、おもてなしの心を表して欲しいものです。

台風13号の爪痕

2023-10-14 | 防災
1ヶ月前に襲った台風13号で養老川が氾濫し、
市原市と大多喜町にまたがる養老渓谷の旅館の多くが
浸水や土砂災害など甚大な被害を受けました。

被害を受けた旅館「喜代元」さんの現在の外観。


一見何事も無かったかのように見えますが、
当時、目の前の養老川から溢れた濁流が押し寄せ、
1階の半分以上の高さまで浸かってしまいました。
本当にあっという間で、2,3時間の出来事だったそうです。

建物内を見せて頂きました。
随分と綺麗に片付いていますが、まだ当時の爪痕が生々しく残っています。

厨房


宴会場


フロント


ご主人のお話では、災害直後は廃業も頭をよぎったそうですが、
地元消防団など大勢のボランティアの皆さんが泥かきや片付けなどを手伝って下さったことで、
そのご恩をなんとかお返ししたい、頑張って再開しよう、と思い直したとのことです。

目の前に広がる養老川と観音橋。
驚くことに当時、橋のたもとギリギリまで増水したのだそうです。
自然の驚異は想像を絶するものがありますね。
何よりも人的被害が無くて本当に良かったと、つくづく思いました。



これだけの大災害は53年ぶりとのことですが、
近年は異常気象が異常と言えないほどに頻繁に起きていますから、
またいつ同様の災害に見舞われるか分かりません。

台風13号では通信障害が発生して連絡も取れなかったそうです。
情報伝達手段を改めて見直さなければならないでしょう。
避難場所を確保するために、すぐ隣の大多喜町との連携も検討して欲しいですね。
もちろん治水工事も行う必要があると思います。

災害当時から少し時間が経過したことで、課題がより整理できたような気がします。


スポーツの秋

2023-10-09 | スポーツ
ワールドカップバレー男子大会が終わってしまって、
軽く「石川祐希ロス」になっている私ですが。。
日本代表がようやく強くなってきて本当に嬉しい!
パリ五輪出場決定おめでとう~~!

・・・・・さてスポーツの日。
3連休の中日に開かれた辰巳台地区市民体育祭に参加しました。



増茂議員、秋田議員と。三人ともやる気満々?!

吉田峰行副議長、写真ありがとうございました♪

歴史博物館へGO!

2023-10-07 | 文化芸術
いま市原歴史博物館では、
特別展「いちはらのお薬師様~流行り病と民衆の祈り~」が開催されています。
開館後初めての特別展です。



栄町龍角寺の国指定重要文化財「銅像薬師如来坐像」はじめ、
県や市の指定文化財を含む 43 体が一堂に集結しました。
めちゃめちゃ見ごたえありますよ!





人々の歴史は、疫病との闘いの歴史でもあるのですね。
仏像以外にも興味深い展示がたくさんありますので、ぜひ出かけてみてくださいね。
特別展は12月24日までです。

外にあるこちらの桜の木は、福島県三春町にある天然記念物「三春滝桜」の子孫樹です。
三春滝桜は日本三大桜のひとつで、樹齢は千年以上だそうですよ。



じっと眺めていたら、何や白いものがちらほらと・・・。
よ~く目を凝らしてみると・・・



これって、桜の花ですよね!?
こんな時期に咲くこともあるのでしょうか??

中学生の死亡事故について ※ オリジナル梨「市原7号」

2023-10-06 | 産業経済
市原市内の中学生が陸上部の練習中に倒れ、その後亡くなられたという事故について、
マスコミの報道が先行してしまいましたが、
議会に対しては一昨日、教育委員会から経過報告資料が出されました。
資料だけでは不明な点もいくつかあったので、直接教育委員会に確かめるなどしましたが、
一部報道で取り沙汰されたような、学校側の落ち度に係る事実は無かったようです。
ブログでは現段階はここまで。
亡くなられたお子さんのご冥福を心からお祈りいたします。


・・・・・・さて、写真の梨は普通の梨にあらず。


市原市農業センターの農業技師が15年の歳月をかけて育成した、
「市原7号」という新種の梨なのです。
かなりの大玉です。
味見もしましたが、甘みと酸味のバランスが良くてとても美味でした。
「市原7号」は今のところ市原市内でしか栽培されないそうです。
市は市内の小中学生から愛称を募集していて、近いうちに発表される予定です。

皆さんの応援が励みになっています


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