goo blog サービス終了のお知らせ 

市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

平蔵川下流域を視察

2025-01-24 | 環境
市議会の会派「いちはら奏会」3人で、
有機フッ素化合物(PFOS・PFOA) が暫定指針値より高い濃度で検出された
平蔵川下流域に行ってみました。

事の始まりは、令和元年に行われた国の調査で、この辺りから高い値が検出されたこと。
(国がなぜこの地点を選んだのかは定かではありません)
そこで市は令和3年から独自に調査を開始。
令和5年に高い値が確認されたので、周囲の井戸や水路などにも広げて調査を実施しました。
そのうち数カ所で高い値が検出されています。

正確な地点は公表されていないので、大体このあたりかな・・・と推測しながら。


「あ、あそこにPFOSが!」
・・・なんて見える筈もないのですが、
周囲の状況や雰囲気を確認できただけでも意味があったと思っています。


帰りに、通りかかった道の駅「あずの里いちはら」にも立ち寄ってみました。
一応、並べてある商品などをチェック。



地元の農産物や特産物が数多く並べられている道の駅。
PFOS・PFOAの問題で、不安に感じている農家の皆さんもいらっしゃることでしょう。
今後もこの問題に関する市内での情報収集を行って、わかりやすく発信していきたいと思います。


大木町の循環型社会 驚きの取り組み

2024-11-09 | 環境
市議会常任委員会の視察で、福岡県大木町を訪れました。
人口14,000人の町で行われている素晴らしい取り組みとは、
ごみを資源として循環させ地域全体を豊かにする「循環型社会」の実現です。

「おおき循環センターくるるん」は、その取り組みの中心となる施設。
生ごみや浄化槽汚泥・し尿から作ったバイオガスは電力を生み出し、
液体肥料は地元の農家に還元しています。





一般的にゴミ処理施設といえば街の外れにあったりしますが、
「くるるん」は逆に町の中心にあります。
こうすることで、循環型社会のシンボルとして住民の意識を高めているんですね。 

併設された道の駅では、地域産食材を使った料理を提供。
地元の農家と連携し、循環型社会の輪を広げています。
お昼時には駐車場は満杯、長蛇の列ができるほどの人気ぶりでした。

大木町のゴミの分別は生ごみから始まり、今では29種類にも及びます。


紙おむつのリサイクルにも取り組み、いつでも持ち込み可能な回収ボックスも設置されています。
こちらは紙おむつをリサイクルして作られた外壁材。


その他、全世帯に生ゴミ用のバケツを無償で提供したり、
燃やすゴミの袋をわざと高価で破れやすくすること分別意識を促したりするなど、
住民の行動を後押しする仕組みが数多く、一同感嘆しきりでした。





町では、その協力と理解を得るために各地で100回以上説明会を行いました。
また、転入の手続きの際には生ゴミ用バケツをプレゼントし、啓発ビデオで学習してもらうそうです。

大木町の成功は、まず首長の強いリーダーシップ、職員の創意工夫、そして住民の協力があってこそ。
驚くことに、世界中にある焼却炉の3分の2が日本にあるのだそうです。
日本はまだまだ大量生産・大量消費・大量廃棄の社会です。
ごみを減らし資源を循環させることは、環境問題だけでなく、地域経済の活性化にもつながります。
今回の視察を通じて、
大木町のように、地道に一人ひとりの意識と行動を変えていくことの大切さをあらためて学びました。


八幡臨海まつり2024

2024-05-26 | 環境
今年もこのイベントがやってきました。
臨海部企業等や地域住民が一体となって開く、市原市ならではのお祭りです。


いつもジリジリと暑い日が多い気がしますが、今年は適度に薄曇りで比較的過ごしやすい。
本当にたくさんの人々で賑わっていました。

実は、ここ八幡運動公園はこのイベントの後に複合施設建設のための工事に入り、
この場所での開催は今年で最後となります。
ちょっと名残惜しい気もしますが、次回はどんな形になるのか期待しましょう。

会場には地域の飲食店や臨海部企業のブースがずらりと並んでいて、長蛇の列ができていました。

こちらは市の環境部クリーン推進課のズース。行政も頑張ってPRしていましたよ^^

クイズ形式でリサイクルについて学んだり、
市が力を入れて取り組むポリスチレンケミカルリサイクル事業について説明を受けたり。
子どもも大人も意外と興味を示して集まってくるものなのですね♪


環境啓発イベントといえば、
6月8日(土)にはアリオ市原サンシャインコートで恒例の「環境フェスタ」が開かれます。
こちらもお薦めですので、お買い物ついでに是非お立ち寄り下さいね!

熱中症に気をつけて

2024-04-27 | 環境
4月24日から、新しく「熱中症特別警戒アラート」の運用が始まりました。
発令された場合、屋外のイベントなどの自粛に加えて、
市町村があらかじめ指定したクーリングシェルターが開放されます。

この話題については以前『クーリングシェルター募集中』の段階でブログに書きました。
現在、民間含めた指定場所が市のサイトに掲載されていますので、あらためて確認してみて下さいね。

民間施設は薬局やドラッグストアになります。
ご協力頂きありがとうございます。

いまや夏の暑さも“災害”となる時代。
特に小さいお子さんやお年寄りの方々には気にかけてあげたいですね。

写真は記事とは関係ありませんが、市民ネットが開催した市政報告会にて、
令和6年度予算について解説させていただきました^^



クーリングシェルター募集中です

2024-02-20 | 環境
今日はまるで初夏の陽気でしたね!ブラウス一枚でちょうど良いくらいでした。
(明日からまた真冬並みに逆戻りするそうですが・・・)

気象庁は今夏も全国的に猛暑になる可能性があると発表しました。
もう春から熱中症に気をつけなければならないかもしれませんね。

折しも、市原市では現在「クーリングシェルター(避暑施設)」を募集しています。

政府は気候変動適応法を改正して、熱中症対策を強化しました。今年4月から施行されます。
熱中症の特別警戒アラートが発令された場合、市区町村は
予め指定したクーリングシェルターを住民などに開放することができるようになりました。

そこで市原市は、公共施設(公民館・コミュニティセンター)に加えて、
民間施設も指定しようと協力を呼びかけているのです。
公民館やコミュニティセンター以外にも、指定できそうな公共施設はまだあるのでは?
・・・とは思いますが、
ともかく熱中症は誰でもかかる可能性がありますから、
この夏は猛暑に備えて身近にあるクーリングシェルターのチェックも心がけたいですね。


市原市もようやく宣言!

2024-02-18 | 環境
市議会定例会の初日、小出市長はあいさつの中で、
ゼロカーボンシティ宣言』を行ったと表明しました。
これは、2050年までに二酸化炭素実質排出量ゼロに取り組む、ということです。


(市原市のHPより)

実は、すでに宣言済みの自治体(都道府県・市区町村)って、昨年12月時点で1013カ所
けっこう多いんですよね。。
「市原市は『SDGs未来都市』なのに 、なぜ宣言しない?」
との市民の声が市民ネットワークに寄せられたこともあって、
以前森山さんが議会で取り上げたんです。
要望が実って、まずは良かった良かった^^

市原市は、臨海部の石油化学コンビナートを中心に発展してきたまち。
市の温室効果ガス排出量のうち、だいたい9割はそういった産業部門からで占められているんですね。
家庭とか自動車などからの排出よりも、ずっと多いんです。
それが市原市の特徴であり、難しいところ。企業との対話と連携が鍵を握っているのです。

でも、近年はカーボンニュートラルへの機運が産業界で急速に高まってきました。
大企業と行政が一致団結すれば、逆にダイナミックな変化を起こすことができる訳で・・・。
目標に向けて具体的にどう取組んでいくのかは、予算審議の焦点の一つになり得ると思います。
行政だけでなく、私たち市民一人一人の意識と行動を変えることも必要ですね。

『いちはら環境フェスタ』へ

2023-06-11 | 環境
6月5日から10日までアリオ市原で開かれていた『いちはら環境フェスタ』。
最終日の屋外出展に行ってきました。





環境について気づきや理解を深めるきっかけ作りとして、
市民団体、事業者、行政の協働による環境イベント。
大勢の人出で賑わっていました。

フードドライブのコーナーや、
紙パック10枚でトイレットペーパー1ロールと交換するコーナーもあって、
行列もできていたとのこと。
また、各ブースでシールを集めてアンケートに答えるとエコグッズがもらえるので、
みな積極的にブースを回ってワークショップなどに参加していました。

長生高等学校の生徒さんによる燃料電池の体験


AGC株式会社千葉工場さんによる手作り「うちわ」コーナー


市原SaToYaMaよくし隊さんによる竹細工の展示販売




千葉県所有の燃料電池自動車「MIRAI」も展示されていました。
水素で走ります。


私もエコグッズ欲しさに(?)ブースを回って、
たくさんの出店者さんや来場者さんと交流することができました。

特定非営利活動法人環境パートナーシップちばさんのブースでは、
海岸の砂の中からマイクロプラスチックを拾い出すという体験も。
よく見るとたくさん混じっていて、環境問題の深刻さを実感しました。


ゴミは拾おうと思えば簡単に拾えるけれど、
マイクロまではいかずとも、ミリ以下の大きさになってしまうともう回収はほぼ不可能。
やはり自然に帰らないゴミは極力ださないことが大事ですね。

自分自身でできることから何か始めたい。
参加者が自然にそう思えるような工夫が光る、素晴らしいイベントでした。

市原市で新たに稼働!汚泥をエネルギー資源へ

2023-03-28 | 環境
議員の有志7名で、
臨海部にある汚泥再生処理センターと終末処理下水汚泥固形燃料化施設を視察しました。
両施設とも、4月からピカピカの本格稼働です^^

こちらは老朽化により新たに整備された、汚泥再生処理センター。
バキュームカーで運ばれたし尿や浄化槽汚泥を、ここで受け入れています。


脱水したのち、水分は希釈して下水道本管へ。
汚泥は、ゴミを燃やす燃料に利用されます。
建設費用は27億3千万円。
運営委託費用は年平均3億7千万円です。

熱心に質問する森山さん^^


そして、同センターの目と鼻の先にあるのが終末処理下水汚泥固形燃料化施設。
こちらは下水汚泥を乾燥して固形燃料にする装置です。
なんでも、政府のプロジェクトにも採用された最新の技術を導入した本格稼働としては、
日本初なんですって。





こちらが乾燥燃料。ほぼ無臭でした。


こちらの施設は、民間に設計から運営まで一括して委託しています。
設計建設費用は約26億6千万円。
維持管理運営費用は年平均約4億円、20年間の契約です。

私たちが毎日出しているおしっこやうんちの行く末。
普段はなかなか気にすることはないと思いますが、
今や最新技術でエネルギー資源に生まれ変わっているのですね。

両施設とも一般の見学も受け入れるとのことですので、
興味のある方は申し込んでみては如何でしょうか。

市原市はどうする?スクラップヤード条例

2022-05-21 | 環境



(千葉市の資料より)

久しぶりに市議会内の活動。
再生資源物の屋外保管に関する調査検討部会』の会議に、会派を代表して出席しました。



ちょっと堅い名前でとっつきにくいですよね。
「再生資源物の屋外保管」とはつまり、
金属スクラップや廃車などが山のように積み上がっている場所。ヤードともいいますね。
塀で囲ってあって、中がよくわからなかったりしますよね。

住民にしてみれば「ごみ」「危険」「不快」としか思えないのですが、業者にとっては有価物。
「これは買い取ったもので、リサイクルして取引するんですよ。ゴミではありません!」となれば、
それを規制する法令がないのです。(ゴミであれば、規制法令はあります)

市の説明によると、市内には現在66カ所あって、
過去5年間で住民から延べ145件の苦情があったとのこと。
その多くが騒音や振動です。
確実なことはわかりませんが、県内でも多い方だと思います。

市原市議会には昨年末の定例議会に、同業者のフェニックスメタル(株)さんから
「私たちも困惑している。なんとかして欲しい」という趣旨で、請願が提出されました。
議会は全会一致でそれを採択し、調査検討するための部会を立ち上げたというわけです。

実は昨年11月、お隣の千葉市全国初の罰則つきの条例を制定し、話題になりました。
その際の、条例制定の背景や問題点などが比較的わかりやすい記事を貼り付けますね。
ご参考まで。
 朝日新聞デジタル【スクラップ保管場、トラブル続出 千葉市は設置許可制に】

この日の調査検討部会には、千葉市の担当部局の職員をお招きして、色々とお話を伺いました。
冒頭の写真は、千葉市の資料からです。火災も心配ですよね。

市原市では消防局が、これまでも随時火災予防のためのパトロールを行ったり、
掲示用のチラシ配布など注意喚起の取り組みを行ったりしています。
外国人が多いので、外国語版↓↓も用意。


でも、注意喚起程度では限界がありますし、消防局が関われるのはあくまでも火災予防の観点のみ。
肝心なのは、今後市原市はどう抜本的に対処すべきか、です。

千葉市職員の説明を受けたのち、部会の議員間(9名)でひと通り意見を述べあったのですが・・・
大まかに二つに分かれたと感じました。

一つは
「条例は私権の制限を伴うし、
環境部の体制を相当強化しなければならないなど、かなりハードルが高い。
条例を作る前に、他の方法で対処できることがまだあるのではないか」

もう一つの意見は
「千葉市が条例を作ったことで、千葉市から市原市に業者が流れてきていると感じている。
一刻の猶予もならない。ここは強い態度で条例制定に踏み切るべき」

こういうことは、会派は全く関係ないですね。議員個々のスタンスや考え方の問題です。
後者の意見を主張していた議員に後で話を聞くと、
自分の地域の周りに次々と新しいヤードができていると、かなり危機感を持っていました。

私個人の現時点での考えは、
そもそも条例制定がそれほど効果が無いのであればいざ知らず、
「市原市の体制が弱いので、千葉市のようにはできない」ことを理由に
「条例は制定しない」とするのは、
市民に対していかにも不誠実だと思っています。
千葉市の条例制定には、熊谷前千葉市長の強い想いが背景にありました。
要は、行政(そして議会)の熱意ではないでしょうか。

因みに、市の意見は
「現在、県が調査を行っているので、その行方を注視したい」と。
・・・相変わらず消極的だ。

市原市は『SDGsのシンボルのまち』でしたよね。
世界から一番近い里山」なんてキャッチフレーズもあったっけ。
自然が豊かなことが強みだと公言するのであれば、
市内のあちこちに目を背けたくなるようなスクラップの山ができるのを、
県が動くまで指をくわえて見ているなんて選択肢はあり得ないでしょう。

もうしばらく調査検討は続きます。
市民の皆さんのご意見をお寄せください。

SDGsカードゲーム・市原バージョンへ

2022-04-20 | 環境
以前ブログに、
子育てサロン「ほっこり~の市原」さんにお邪魔して
SDGsのカードゲームにチャレンジしたことを書きました。

こちらをご覧下さい  「ママたちが学ぶSDGs





このほど、このゲームの”市原版”ができるそうですよ^^

この『ゲットザポイント』というゲームを、どう地域版にアレンジするのか?
市の説明では、市内の若者10名によるプロジェクトチームで制作するそうです。

できあがった暁には、
ゲームを広めるための公認ファシリテーターも100人養成(来年2月までに)。
市内の小中学校・高校・大学などに広く配布し、活用してもらうという筋書きです。

このカードゲームは本当にお勧め。
地域の題材を使って、子どもや学生から広げるという仕掛けは良いですね!
市の本気度も見えてきたかな・・・?

皆さんの応援が励みになっています


千葉県市原市ランキング