TBS/BSの「報道1930」という番組で、市原市の医療政策参与である吉村健佑先生(千葉大学医学部附属病院 次世代医療構想センター長)がご出演され、市原市の取り組みについて紹介されました。


番組のテーマは「大学病院の閉鎖危機」と「持続可能な地域医療」という、まさに喫緊の課題。
市原市は、姉崎の基幹病院の移転計画を受け、新たな医療機関誘致のため市原市が調査したところ、救急搬送の約8割が軽症・中等症で、その半数近くが75歳以上の高齢者ということが明らかになりました。
従って、これからの地域医療は、高齢者特有の症状に対応する「高齢者救急」や、リハビリ期・慢性期対応のベッドに重点を置く必要があるという視点で、市は新たな病院の条件を打ち出しました。
(公募の結果はこちらのブログを参照してください)
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コメンテーターからは「こんなに早く病院が見つかったのは奇跡」との言葉も。
番組では、病院の役割分担や集約・再編といった今後の課題が提起されていました。
(番組より)


昨日、千葉市内で開かれた医療関係のセミナーにも参加したのですが、高度な医療を提供すればするほど赤字になるという大学病院の厳しい現実にショックを受けました。
参加されていた医師に直に聞いたところ、大学病院の勤務医、特に若手医師の月給が信じられないほど低く、アルバイトで生計を立てていると…。
これでは研究や論文作成に時間を割くことも難しいと知り、本当に驚き胸が締め付けられる思いでした。
医療は、私たちの生活になくてはならない大切な基盤です。けれどこれらが全て潤沢に提供できる時代ではなくなってきているのですね。
医療現場のリアルを、私たち市民一人ひとりが理解し、共に考えていく必要があると強く感じています。
まずは報道番組で紹介された市原市の取り組みや吉村先生のお話を、ぜひ視聴してみてください!
こちらでご覧になれます。
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TBS/BS「報道1930」 7月14日放送「大学病院がなくなる日 医療現場救う処方箋は」