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市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市原市の医療政策の取り組みが放映されました

2025-07-16 | 健康・医療
TBS/BSの「報道1930」という番組で、市原市の医療政策参与である吉村健佑先生(千葉大学医学部附属病院 次世代医療構想センター長)がご出演され、市原市の取り組みについて紹介されました。





番組のテーマは「大学病院の閉鎖危機」と「持続可能な地域医療」という、まさに喫緊の課題。

市原市は、姉崎の基幹病院の移転計画を受け、新たな医療機関誘致のため市原市が調査したところ、救急搬送の約8割が軽症・中等症で、その半数近くが75歳以上の高齢者ということが明らかになりました。
従って、これからの地域医療は、高齢者特有の症状に対応する「高齢者救急」や、リハビリ期・慢性期対応のベッドに重点を置く必要があるという視点で、市は新たな病院の条件を打ち出しました。

(公募の結果はこちらのブログを参照してください)

コメンテーターからは「こんなに早く病院が見つかったのは奇跡」との言葉も。
番組では、病院の役割分担や集約・再編といった今後の課題が提起されていました。

(番組より)




昨日、千葉市内で開かれた医療関係のセミナーにも参加したのですが、高度な医療を提供すればするほど赤字になるという大学病院の厳しい現実にショックを受けました。
参加されていた医師に直に聞いたところ、大学病院の勤務医、特に若手医師の月給が信じられないほど低く、アルバイトで生計を立てていると…。
これでは研究や論文作成に時間を割くことも難しいと知り、本当に驚き胸が締め付けられる思いでした。

医療は、私たちの生活になくてはならない大切な基盤です。けれどこれらが全て潤沢に提供できる時代ではなくなってきているのですね。
医療現場のリアルを、私たち市民一人ひとりが理解し、共に考えていく必要があると強く感じています。

まずは報道番組で紹介された市原市の取り組みや吉村先生のお話を、ぜひ視聴してみてください!
こちらでご覧になれます。
↓ 
TBS/BS「報道1930」 7月14日放送「大学病院がなくなる日 医療現場救う処方箋は」


西部地区の新たな病院について - パートナー候補者選定のご報告

2025-07-01 | 健康・医療
これまで、帝京大学ちば総合医療センターの移転に関して、特に市西部地区の皆さまからご心配の声をいただいておりましたが、
このほど新たな病院開設に向け、パートナー事業者の候補者が選定されました。

パートナー候補者は「医療法人社団 寿光会」さんです。
現在千葉県内で「岬病院(いすみ市)」、「栗源病院(香取市)」、「松戸牧の原病院(松戸市)」といった医療機関を運営されており、介護老人保健施設や有料老人ホームなど、高齢者福祉施設も多数運営されている実績のある法人です。

計画されている新病院の概要は以下の通りです。
  • 施設名(仮称): 姉崎のぞみ病院
  • 計画地: 市原市姉崎地区(姉崎公園敷地内)
  • 施設計画: 鉄骨造3階建て、建築面積2,500㎡、延床面積6,700㎡、駐車場203台
  • 病床数及び機能: 療養病床198床
  • 救急対応: 一次救急に対応(二次救急の受け入れは検討中)
  • 外来診療: 内科、整形外科、リハビリテーション科
  • 在宅診療: 訪問リハビリテーション
  • 開院予定: 令和10年12月
これから新病院開設に向けた準備が進められることになりますが、私も引き続き医療関係者や住民の皆さまのご意見を伺いながら地域医療の推進に向けて取り組んでいきたいと思います。


・・・・・・写真は先日、千葉県消防学校にて行われた水防訓練。



消防団や建設連合協同組合の皆様が参加され、有事に備えた実践的な訓練が実施されました。





帝京平成大学のご協力のもと本市消防団に入団した学生の皆さんも参加されて、若い力が地域防災を支える頼もしさを感じました!



日頃からの備えが、いざという時の地域の安全を守ります。
改めて、防災活動にご尽力されている皆様に心からの感謝を申し上げます。


地域医療のビジョンを描く  市原市の挑戦

2025-05-29 | 健康・医療
今日の千葉日報、ご覧になりましたか?
帝京大学ちば総合医療センターの移転に伴って、新しい医療機関を誘致する記事が大きく取り上げられていましたね。
市の募集に対して事業者からの応募があり、来月には「パートナー事業者候補者」が選定・公表されるとのこと。
順調に進んでいるようで、私もホッと胸をなでおろしています。

「ただ病院を誘致するだけではない」ということ、皆さんにぜひ知っていただきたい点です。
これから日本では医療需要の減少が進んでいきます。もしやみくもに総合病院を誘致してしまうと、将来経営が立ちゆかなくなり、結果的に共倒れになり医療崩壊に繋がるリスクがあるのです。
そこで市は、公募を行うにあたり、市西部地区に本当に必要な医療を提供し、なおかつ市全体の医療資源のバランスを最適化できるよう「地域医療推進ビジョン」を策定しました。
これは、市に必要な医療体制を客観的に分析して作られたものです。
医療政策について、市町村レベルでここまで踏み込んだビジョンを策定するのは珍しいと聞いています。ご興味のある方は、ぜひ市原市のウェブサイトで地域医療への取組をご覧になってみてくださいね。

このビジョンで重要なのは、医療・介護関係者だけでなく、市民の皆さんも一体となって、地域医療をより良くしていくためのアクションを進めていくという点です。
私自身、これまでも地域医療の充実にこだわってきましたので、今後も微力ながら貢献できるよう尽力していきたいと思っています。

最後に、もう一つ皆さんにお知らせを。
6月2日(月)夜7時30分からNHKで放送される「クローズアップ現代」で「病院経営の危機」という特集があります。
この番組にゲストとしてスタジオに登場されるのは、千葉大学 医学部附属病院 次世代医療構想センター長の吉村健佑先生です。
実は吉村先生、現在市原市医療政策参与として、ビジョンの策定など地域医療の推進に大変なご尽力をいただいています。もしかしたら、番組の中で市原市の取り組みが紹介されるかも?
 地域医療の現状や課題について深く知る良い機会になると思いますので、ぜひお見逃しなく。

写真は、整備のお手伝いをしている辰巳台の花壇。
ゴデチアが豪華に咲いています♫




私の好きなニゲラも。



中央公園で開かれるラベンダーマルシェも、いよいよ次の日曜日です♫


縁起でもない話をしよう

2025-02-01 | 健康・医療
昨日、いちはら市民ネットワーク第35回定期総会を行いました。
環境問題に取り組む主婦の集まりから始まった市民ネット。
市原市だけの小さなローカルパーティー(地域政党)ですが、
どうにか35年も続けてこられたのも、ひとえに支援して下さる皆さまのおかげです。



総会後の懇親会では、ちょっと変わったカードゲームを行いました。
その名も「(もしものための話し合い)もしバナゲーム」。



「もしも自分が余命半年と宣告されたら?」
そんな究極のシチュエーションを想定して、
人生の最後に大切にしたいことを考えるカードゲームです。



詳しいルールはここでは割愛しますが、
最後に手札に残ったカード が、自分が本当に大切にしたいことになります。



このゲームを開発した医師の言葉
「縁起でもない話をゲーム感覚で気軽に話し合うことで、
人生の最終段階における『納得感』が変わると信じています」

機会があれば皆さんもぜひ一度体験してみて下さいね。


熱中症の対応は「FIRE」で

2024-07-29 | 健康・医療
毎日暑いですね~
一昨日、市議会報告をポスティングしていたら、流石にクラクラしてしまいました。
私は暑さには強いんだ!なんて過信しちゃ駄目ですね。。

総務省消防庁の統計を見ると、
熱中症の救急搬送人数は65歳以上の高齢者が6割近くで、
発生場所で最も多いのが住居で約4割、次が道路で2割弱といったところでしょうか。

いまや運動の最中よりも家の中で悪化するケースが問題となっていて、
生活環境が劣悪になりがちな貧困や孤立の問題とも深く関係していると言われていますね。

帝京大学医学部救急医学講座の三宅康史教授によると、
熱中症の初期対応は「FIRE」と覚えると良いそうです。
F(Fluid)は水分補給、I(Icing)は冷却、R(Rest)は安静、E(Emergency)は119番通報です。

受診や119番の判断のポイントは、
1.声をかけたときの反応。目を合わせることができるか。
2.水分を自分で飲めるか。
3.20~30分で症状が落ち着くか。
だそうです。
参考になれば幸いです。

ウエザーニュースによると、
2012年以降、熱中症による死者数は自然災害による死者・行方不明者数を上回っているそうです。
いまや熱中症も自然災害と言えますね。法令上では除外されていますが・・・

写真は、先日視察した消防ロボット「スクラムフォース」の放水風景。


地域医療調査の結果について * 突如目の前に・・・!

2024-05-02 | 健康・医療
帝京大学ちば総合医療センターの移転に伴って、
現状やその影響をはかり今後について検討するために、
市が今年2月から(株)千葉銀行さんに委託していた『地域医療調査』の結果が公表されました。

こちらになります。
⇒ 概要版
⇒ 全体版
因みに委託費は660万円です。

(公開資料より)


これはあくまでも材料であって、これを使ってどう料理するかは行政の腕次第。
さらに、
地域医療全体の将来を俯瞰するためには、まだ収集しなければならないデータもあるかもしれません。

**********

・・・・さて、毎年GWとは縁遠く過ごしている私ですが、
先日はとっても心躍るイベントに参加してきました♪

医療法人 芙蓉会さん主催の『春の音楽祭』。
世界的に活躍するサルサバンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」のヴォーカル・ノラさんの
スペシャルユニットによる豪華ライブです。これで無料なんて申し訳ない。。

ライブ後の記念撮影。


いや~サルサは良いですね~!
観客は比較的ご高齢の方が多かったのですが、皆さん最後はノリノリで、
会場の一体感がとっても心地よかったです。

さらに、
シークレットゲストとして元X JAPANのTOSHI がキラキラ純白の衣装で突如ステージに現われた時は、会場が騒然となりました。
もともと理事長先生と深いご縁があって、ノーギャラで駆けつけてくれたそうです。。

TVのままの迫力のあるパフォーマンス、夢のような時間でした。
本当にありがとうございました!

会場となったケアレジデンスグラン市原にて。
コーフン冷めやらぬ私。



広島県視察 2 広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC)

2024-04-22 | 健康・医療
ひろしまCDC」の設立は2013年。
直接のきっかけは2009年に発生した新型インフルのパンデミックでした。
専門的な司令塔機能を果たす組織として、
広島大学・医師会・県・保健所を持つ市(広島市など)が協議して立ち上げました。
平常時は専門研修や訓練、ネットワークの構築、医療体制の整備などを担い、
パンデミックのような重大事案が発生したときは
専門スタッフが迅速かつ正確に情報分析や公表を行ったり、
特別疫学機動班を現地に派遣したりします。

こういった専門組織が通常から動いているなんて、広島県民にとっては心強い限りですね。
実際新型コロナ禍の時もその強みが発揮されていて、
例えば全国に先駆けて唾液検査協力医療機関が整備されたりしましたし、
G7広島サミットでも感染症対策強化が比較的スムーズに行われたそうです。

いや~、素晴らしい。正直羨ましい。。
一同、ため息をつきながら広島県庁を後にしました。



一泊二日で慌ただしいスケジュールでしたが、
蒲郡市・広島県ともに盛りだくさんで非常に充実した視察となりました。
長い移動時間も互いの自治体の情報交換に花が咲いて、これはこれで大いに収穫がありました。
これを各々持ち帰って、どう我がまちの施策に活かしていくか。
引き続き連携しながら切磋琢磨していきたいな。

最後の写真は、今回唯一寄り道した平和記念公園にて。
海外の方が大勢訪れていました。



次世代へつなぐ地域医療のビジョン

2024-03-31 | 健康・医療
市役所で開かれた議員研修会
次世代へつなぐ地域医療のビジョン ~データと事例から考える~



講師は、
千葉大学医学部附属病院 次世代医療構想センター センター長・特任教授の吉村健佑先生と、
藤田医科大学大学院医学研究科 病院経営学・管理専攻学教授 佐藤大介先生。



市原市は、帝京大学ちば総合医療センターの移転が決まったことで、
特に同病院がある姉崎地区からは不安の声が上がっています。
私もこの話がきっかけであらためて市の医療体制に危機感を抱き、
12月議会では医療政策全般について一般質問に取り上げました。
このタイミングで第一人者である先生方から貴重なお話を伺うことができたことは、
実に喜ばしい限りです。

先生のお話は非常に中身が濃く、分かりやすく、最後まで引き込まれました。
特に若手勤務医の過酷すぎる勤務実態のお話や、各病院の実力が赤裸々となったデータ解析などは、
一同かなりショックを受けたのではないかと思います。



今回の研修会は、市原市議や市職員幹部のほとんどに加え、
茂原市・袖ケ浦市・長柄町・長南町・大多喜町の議長はじめ議員の皆さんも参加されました。
それだけ、どの自治体も関心の高いテーマということでしょう。

このまま手をこまねいていれば、近い将来地域医療が立ち行かなくなる。
そうならないために、いま行政や市民がすべきことは何か。
そんな問いをあらためて突きつけられた気がしました。



市原市は臨海部企業によって発展してきたまちですが、
私は、これからは医療・福祉も市原市の主力産業と捉えて施策を打つ必要があると思っています。
若手医師や看護師・スタッフ・介護職が集まるまちは、元気なまちに決まってますよね。
それになんと言っても女性が活躍する職種の代表格でもありますから・・・。

微力ながら引き続きこの課題に取り組んでいきます!

大学病院の移転について

2023-12-14 | 健康・医療
市議会定例会も残りあと一日となりました。

本日は、議会終了後に市長から全議員に対し、
帝京大学ちば総合医療センターの移転について報告がありました。
大学側から11日付で、ちはら台への移転を正式に決定したとの通知があったとのこと。
その理由は、
「現在地で建て替えるとなると、
工事期間が長期に及び診療への影響が避けられず病院経営に影響を及ぼすこと、
病院の存続と医療従事者の確保の観点から、
医療系キャンパスである帝京平成大学との併設運営が望ましい」
ということだそうです。

市は、現在地以外にも姉崎地区に代替地を用意すると提案していたそうですが・・・
受け入れられなかったようです。

この課題はいよいよ次のステージに入りました。
先日の代表質問でも主張しましたが、
先ずは現状の把握と未来予測を含めた分析をしっかり行うことです。

写真は、一般質問登壇の様子。


大盛況!いちはら健倖フェスタ

2023-10-18 | 健康・医療
ユニモちはら台で、毎年恒例の『いちはら健倖フェスタ』が開かれました。
市内の医療保健に関わる団体や企業が各ブースを担当し、健康に関する情報や体験を提供します。

商業施設が会場だと良いですよね~。買い物ついでに興味を持って立ち寄っていただけるので。
この日も大勢の人出で賑わっていました。



まずは、私が所属している薬剤師会から。


薬剤師会では骨密度の測定を行っています。毎年大人気のコーナーです。
私も測ってもらおうとしましたが、順番待ちの列があまりに長すぎて断念。。

保健センターの保健師さん、模型を使って大腸がん検診の便の取り方を説明。


興味深かったのが、こちら。
こうしてセンサーに30秒ほど手を置くと、手のひらのカロテノイドを測定して、
どのくらい野菜を摂取できているかが分るんです!

私の数値はまずまずOKで、ちょっと安心。

市原市食生活改善協議会の皆さん。
おそろいのピンクの衣装が素敵ですね。地域の食育を担って下さっています。


この他にも、理学療法士さんによる歩行年齢測定や看護師さんによる肌年齢測定、
歯医者さんによる歯科相談など、盛りだくさん。
全部回ってスタンプを集めたくなりますね。

健康づくりに役立つ情報を得たり、自分の健康状態を知ることもできたりするので、
毎年楽しみにしている方も多いそうです。
とてもおすすめのイベントですので、まだ行かれたことがない方、来年はぜひ!

皆さんの応援が励みになっています


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