市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

市原市のレガシーって何だ?

2018-03-31 | スポーツ
写真は、先日YOUホールで開かれた生涯学習フェスティバルの一コマ。
体育館で行われていたボッチャ体験会の様子です。



VONDS市原FCの選手皆さんも駆けつけて下さっていました。ありがたい!



市原市は、2年後の東京オリパラに向けて新年度から新しく「スポーツ国際交流部」という組織を設置します。
大会を機に「市原市のレガシー(遺産)を創出する」という目標も掲げているのですが・・・
市原市の目指すレガシーとは何なのでしょうか?
国際化か、バリアフリー化か、ブランド力のアップか、交流人口の増加か、はたまたスポーツ振興で健康増進か・・・。
これがまだ今一つ見えないのが、気がかりなんです。

この間の予算審査特別委員会の意見陳述でも指摘したのですが、仮に何のビジョンも無ければ、祭りが過ぎ去った後には何も残らないでしょう。

国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長も、こんな風に述べているそうです。
「レガシーは偶然起こりえない。綿密な計画と事前の盛り上げが重要だ」

まさにその通り。

私としては、やっぱりバリアフリー社会の実現を市原市のレガシーとしてほしいと思っています。
ボッチャは、そのためのツールとして最もふさわしいスポーツです。

市の担当課の取り組みもあって、近頃市内でも盛んになってきて、嬉しい限りです。
大人も子どもも高齢者も障がい者も一緒に、ボッチャを通じて触れ合う・・・
そんな姿が市内の街角のあちらこちらで見かけるようになればいいなぁ、と夢に描いています。

条例、作ってみる!?

2018-03-30 | イベント
先日受講したセミナーは本当に良かった!
池袋まで行った甲斐があったというものです。

条例の読み方・作り方、予算の修正方法」、講師は元法制局キャリアの吉田利宏氏。



この吉田先生のお話が抜群にわかりやすかった!
例えば法律用語で「又は」と「若しくは」や「及び」と「並びに」の使い分け方など、知っているようで知らない、でも条例を読んだり作ったりする際には絶対に押さえておきたいポイントや勘どころの解説が見事で、まさに東進ハイスクールのカリスマ講師みたいな感じ(笑)だったんです。
一見取っつきにくいテーマの割には受講者の数も多かったので、やっぱり人気のある先生なんだと思います。
吉田先生は、「昔は講義の相手が行政職員ばかりでしたが、今は議員の皆さんもこんなに興味を持ってくれるようになって、とても嬉しいです」とおっしゃっていました。

様々な地域課題の対策としては、工夫すれば何とかなるものや予算が付けば解決できるものがほとんどなのですが、中にはどうしても条例を作らなければ解決できない課題もあります。
行政に「何とかしろ、条例作れ」と言うばかりではなく、自分たちで作ってしまえるのであれば、これは議会の大きな武器になりますよね。

そうは言っても、半ば素人の議員たちが条例を作るのは、行政職員が作るのとは勝手が違って、やっぱりかなりエネルギーが要ることだと思います。
市原市議会はこれまで「市民に元気な笑顔を広げる地産地消推進条例」と「議会基本条例」の二本の条例を作った実績があります。私も一期生の時に下っ端議員として議会基本条例の作成に関わりましたが、相当な時間と労力を費やした記憶があります。
何より前提として、議会全体のチームワークが良い状態でなければ、絶対に不可能です。

ハードルはとてつもなく高いことは間違いないのですが、「それでも挑戦してみたい!」と意欲がふつふつと沸いてくる・・・
そんな力が与えられるような講義でした。

因みに、吉田先生の著書「法律を読む技術・学ぶ技術」


こちらもメチャメチャわかりやすくて面白い!職員・議員必携(?!)です。

みんな違ってみんないい

2018-03-19 | 子ども
今朝の千葉日報の1面のトップは、とってもワクワクする記事でした!

「『個性豊か』で集団繁栄 動物を観察し『多様性の効果』」

みんなが同じであるより個性豊かな方が全体の繁栄につながる、という概念を動物実験で証明した、千葉大の研究について紹介したものです。
例えば、キイロショウジョウバエには遺伝子の違いで「せかせか型」と「おっとり型」の2種類の性格があって、「全員せかせか型」「全員おっとり型」という同じ性格の集団よりも、「せかせか型とおっとり型」が半々に混ざった集団の方が、最もよく成長したのだそうです。
しかも「少数派が得をする社会」であることが繁栄のポイントだという事もわかってきました。

個性を認め合えて、少数派であることに価値を見いだせる社会の大切さを、自然の摂理が証明してくれるってなんて素晴らしいことでしょう!
そのニュースを1面トップに持ってきた千葉日報も素晴らしい!(笑)


写真は、先日めでたく竣工式を迎えた潤井戸の「風の子保育園」。
無垢材をふんだんに使っていて、自然に包まれた雰囲気が心地よい、素敵な保育園です。







風の子保育園は、辰巳台にある光の子幼稚園の理事長が別法人として立ち上げた保育園です。
私の子どもたちも、光の子幼稚園時代には本当にお世話になりました。
昔から子どもの個性を一番大事にしていたその理念は、風の子保育園にも勿論受け継がれていくことでしょう。

いちはら防災100人会議

2018-03-18 | 防災
私が今最も注目している市の取り組みの一つ、「いちはら防災100人会議」。

各団体(社協、町会、障害者団体など)から選ばれた市民と、無作為抽出により選ばれた市民、合わせて約120名が集まり、防災について学び、考え、アイディアを出し合うというプロジェクトです。
防災を「自分ごと」として身近に感じるきっかけになるし、「防災」という誰にとっても身近なテーマを切り口に、地域のコミュニティも深まります。

防災計画というと、これまで国の「防災基本計画」や、都道府県・市町村の「地域防災計画」がありましたが、これからはもっと地域コミュニティレベルの「地区防災計画」が必要という機運が、今高まっています。
例えば、国の計画で「車での非難は原則禁止、徒歩で避難する」としているところを、地区防災計画では高齢者や障害者は車OKにするというように、各々の地域の実状に合わせ、住民が話し合ってきめ細かく決めることができるわけです。
「いちはら防災100人会議」を足掛かりに、市原市内に地区防災計画の策定を広めるということも、ねらいの一つです。

100人会議は、同じメンバー(委員)で6回にわたり行われます。
先日、その3回目が開かれたので、様子を覗いてきました(^^)。

会場は、新しくできたばかりの第1庁舎(防災庁舎)。

メンバーの中には、高校生や聴覚障害者、知的障害者も。
半数が無作為で選ばれたので、老若男女様々な立場や職業の人々が一緒に話し合う、このごちゃまぜ感が凄くいいですね。

予定時間3時間の前半は、跡見学園女子大の鍵屋一教授による講義。
鍵屋教授は、月刊誌「ガバナンス」今月号の表紙を飾るほどの防災の第1人者です。



後半は、鍵屋教授のナビゲートによるワールドカフェ方式のグループ討議。
東日本大震災の際に避難所となった石巻の特別支援学校の先生が、障害児の避難生活の様子を生々しく語った文章を読み、皆で課題や教訓、対策について考えを出し合いました。

例えば「避難者名簿には、あらかじめ自分の得意な分野やできることの記入欄を設けよう」など、様々なアイディアが出されていました。

地区防災計画を策定するにあたっては、住民だけでなく地域の企業、学校、医療、福祉施設などとの連携も必要です。この日は福祉部門の職員も見学していたのですが、今後は教育委員会なども関わると良いのではないでしょうか。

鍵屋教授の徹底した現場目線のわかりやすいお話や、市民委員の皆さんが楽しそうに意欲的に取り組む様子に感激しきりで、3時間がとても短く感じられるほどでした。

この市原市のチャレンジは全国的にも珍しい取り組みだそうで、今月24日に東京で開かれる内閣府主催の「地区防災計画フォーラム」で市原市の事例が発表されるそうです。
興味のある方はぜひお出かけください!

ようやく山を越えました

2018-03-16 | 議会
昨日、来年度の予算審査の総括質疑と意見陳述を終えて、ようやく一息つきました。
今回は山場がいくつもあって、なかなかハードな議会でした。あくまでも自分にとって、ですが。

意見陳述では、
・子育てや教育を支える人材への処遇が周辺自治体に比べて低い傾向にあり、他市に流れてしまっている。もっとこの分野に投資すること(女性の活躍という観点からも)。
・プロジェクトを始めるにあたっては、目標に照らした効果をシビアに検討すること。また、目標値を定めると同様に、成果が見えずに撤退する場合の基準(期限・投資限度額など)も設定すること。
・特に福祉の窓口などでは、数年で交代してしまう職員ばかりではなく、スペシャリストの職員も育成して配置すること
・東京オリパラに向けては、単なるお祭り騒ぎに終わるのではなく、この機会に共生社会の実現を目指すこと。(ハード・ソフト両面のバリアフリー化)
・・・などなど提言しました。

もっとうまい言い回しができなかったものか・・・と反省点もあったのですが、辛口の方々からも思いがけずお褒めの言葉を頂いたりして、とりあえずホッとしているところです。

この議会中にどんどん暖かくなってきて、プランターの寄せ植えのお花たちも賑やかになってきました!
毎日眺めてはウキウキする、春の訪れです。




議会はまだまだ続きますが。

2018-03-06 | 議会
久しぶりのブログです・・・。

本日、予算審議の分科会で質疑を行いました。
10時から始まり、18時20分で終了。10分後には介護認定審査会、その後地域保健医療協議会と続き、さすがに疲労困憊です(>_<)。

今日の審議も、持ち時間30分を使い果たし、しゃべっている途中でタイムアウト。
準備していた項目をだいぶ削ってもこの有様です。
それから全体的に、ひとつひとつの質疑の意図がうまく伝わっていたのか、的確に指摘できていたのか、自分としては今一つで、モヤモヤが残る内容でした。
どこがどう、と言われると難しいのですが・・・。
「一般質問」と、予算・決算などの「質疑」は似て非なるもの。
「質疑」の場合、想いが強すぎるのは、かえってよくないのかもしれません。

ともあれ、最初から最後までずっと後ろに座ってサポートしてくれた森山さんには本当に感謝!
明日は森山さんの出番です(^^)/

写真は、市が作成したパンフ「公共施設戦隊 マネジメンジャー」。アニメのストーリー仕立てになっています。

公共施設の老朽化の現状とその対策について、如何に市民の皆さんに関心を持ってもらうか、わかりやすく伝えるか。
担当者の工夫と努力が感じられますね。

皆さんの応援が励みになっています


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