市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

「子ども未来館」で見たものは・・・

2024-05-09 | 子ども
急病センターに用事があったので、
ふと思いついて、隣の子ども未来館(Weほーる)にも立ち寄ってみました。
4月1日のオープンから1ヶ月経ちましたね。当時ブログでもご紹介しました。


1階のエントランスホールには誰もいませんでしたが・・・



子育てサロンやプレイルームを覗くと、数組の親子が利用していました。
放課後や休日には小学生もやってきて遊んだりしているそうです。

そこに偶然、視察らしき団体が現われました。
市原市の子ども未来部の職員が大勢出迎え、説明しています。
かなりのVIP待遇?



実は、あの「子育てしやすい街」で全国的に有名な流山市職員の皆さんと聞いて、ビックリ!!
・・・失礼ですが、なぜ市原市に??

幸運なことに、流山市健康福祉部長とお話させて頂くことができました。
視察のきっかけは、千葉日報に掲載されたWeほーるの記事だったそうです。

それを見て、すぐ視察を決めたというフットワークの軽さが素晴らしい。
さらに、部長自ら現場に足を運ばれるところも素晴らしい。
さらにさらに、
3つの部署(健康福祉・子ども家庭・教育委員会)から来られたという連携プレーには、
「さすが流山市!!」と、もう脱帽するしかありませんでした。

「いえいえ、流山市もまだまだ課題があります。
確かに子どもの数は増えていますが、
それに伴ってサービスを更に充実させていかなければなりません。
私たちも試行錯誤しているところです」
との部長のお話。

市原市職員の説明に、流山市職員の皆さん全員がメモを取りながら熱心に耳を傾けていました。

なるほど、よく分かりましたよ。
流山市が「子育ての街」全国トップクラスを走り続けている理由が・・・。


積極果敢な取り組み・広島県視察

2024-04-21 | 子ども
蒲郡市の次に訪れたのは広島市。
広島県庁を訪ね、3つの取り組みについてお話を伺いました。



まず【不登校児童生徒への支援】について。
広島県では令和3年度に不登校支援のための組織を新設し、今年度は16名の職員で取り組んでいます。
令和4年度には児童生徒が自由に活用できる学びの場「スクールエス」を刷新。
居心地の良い空間にリニューアルし、オンライン利用や周知を強化した結果、
これまで数名だった登録者が270名にまで増えました。
今後は県内市町にも広げ、ネットワーク化を図りたいとのこと。
・・・千葉県にはこういう取り組みはありませんね。。

それから、
県内17市町・計42校に「スペシャルサポートルーム(SSR)」を設置して、
教員を加配措置しています。
(広島市など大規模な市は独自で行っているそうです)
県から指導主事が定期的に訪問、サポートも行っているとのこと。
令和元年度からの取り組みで、SSR設置校は4倍に増えています。

あくまで通常学級への復帰を前提としない。
時間割を自分で決め、伴走者(担当教員)にいつでも相談できる。
SSRにはソファーが置かれ、机にテーブルクロスを掛けたり個別のスペースを設けたり。
環境にも十分配慮されています。
学校に行きづらい児童生徒にとっての安心な場所、そして個々の状況に応じて成長できる場所です。

・・・これも千葉県では県としての取り組みはないなぁ。。
市原市ではようやく今年度から小学校2校で設置されたけれど、
広島県のSSRのような環境と比べたら、ハード的にもソフト的にもまだまだこれからでしょう。
井の中の蛙だったかな。。
同じ千葉県でも柏市はすでに全校に設置されているそうですから、
取り組みに差が出てしまっているようですね。

次に【子供の予防的支援構築事業】について。
「予防的支援」ってナニ?という感じですが、
要するに、
虐待になる前にそのリスクが高いと思われる子どもを事前にキャッチし、守るシステムです。
広島県では、4市町をモデルに令和2年度から実証事業を行っています。
例えば妊婦健診、乳児健診、障がい者手帳、生活保護、ひとり親医療、保育所、学校など、
各部局にまたがる様々な個人情報を統合して、AIでリスク値を判定。
値の高い児童の情報はネウボラや学校など関係機関と共有し、
訪問や面談、見守りなどを継続的に行います。
何しろ「予防」ですから、慎重な対応が求められますね。
それからやはり個人情報の利用に係る制約も課題です。

それにしても、AIが虐待予防に活用されるとは。
あらためてDXのスピードの速さには驚かされますが、
それにいち早くチャレンジした広島県もさすがですね。



広島県の視察で、またまたお腹がいっぱいになってしまった。
残りは、また。


いちはら子ども未来館、こんな感じです

2024-04-14 | 子ども
4月1日に新たに誕生した「いちはら子ども未来館(weホール)」の
オープニングセレモニーと内覧会に行ってきました。





この前もブログでご紹介しましたので、宜しければこちらも合わせてご覧下さい^^

式典は1階エントランスホールで。

1階の乳幼児用子育てサロン。奥に託児スペースもあります。

その隣の部屋は、少し年齢が高いお子さんが楽しめるプレイルーム。

おやおや・・・??


2階は「こども家庭センター」として行政機能が入ります。
相談専用ルームは明るくゆったりとしたつくり。


こちらも広々とした療育相談室。

子育て世帯同士の交流や家族のリフレッシュ、
出産・子育てに関するポピュラーな相談対応からハイリスクな親子への支援まで、
まさに子ども・子育て支援の総合的拠点ですね。

管理運営はヤオキン商事(株)さん。
東京などで多くの公共施設(図書館や学習センターなど)の管理運営を手がけてきました。
民間ならではのノウハウに大いに期待したいですね。
同時に、地域や地域の子育て支援関係者との連携がどう図られるのか、注目したいと思います。

体育館を使って小学生も楽しめるようなスポーツイベントも開催されるようですし、
GW中も無料・当日参加のイベントがたくさんあるようです。
ぜひチェックしてみて下さいね!


「いちはら子ども未来館(Weホール)」オープン!

2024-03-05 | 子ども
4月1日、いよいよオープンです。

(市の資料より)

子育てサロンや託児スペース、プレイルームがあって、
子どもがワクワク、親もリフレッシュできる子育て総合拠点。
様々なイベントも多数実施されるようです。
この他、2階にはネウボラセンター(母子保険相談)
発達支援センター地域支援室(療育相談)も配置されています。

個人的には、療育相談機能に特に注目しています。
これまでずっと発達支援センターを市内にもう1カ所以上増やすよう要望してきましたから・・・。
発達の遅れが気になるお子さんの相談がよりしやすくなるといいなぁ。

利用時間は
9時~21時(子育てサロンやプレイルームは17時まで)。
休館日は毎月第2月曜日と年末年始です。
ただし
ネウボラセンターと発達支援センター地域支援室は
8時30分~17時15分(土日祝日休み)。
ワークプラザは8時30分~17時(土日祝日休み)。

ちょっと気になるのが・・・この開館時間や休日の差。
とってもお役所らしいと言うか(^^ゞ

同じ建物の中にあって、開いている場所と閉まっている場所が混在している状況ってどうなんだろう。
ご両親とも昼間働いていて、お仕事の帰りとか休日に相談したいという要望、
多いんじゃないだろうか。

それからもう一つ、
オープニングイベントに400万もの予算がつけられているのですが・・・
もっと実のある使い道があるのではないか、とつい考えちゃいますね。。

ともあれ、
一般向けのオープニングイベントは4月14日(日)の10時~17時に行われます。
産声を上げるWeホール、皆で育てていきましょう!


「地域・子ども食堂」ってなあに?

2023-10-23 | 子ども
いちはら地域・子ども食堂ネットワーク研修会
~地域・子ども食堂ってなあに?~



これから地域・子ども食堂を始めたいと考えている方、関心のある方、その他地域福祉関係者など、
約120名もの参加がありました。

日本で子ども食堂が始まったのは11年前。
大田区で八百屋を営んでいた方が、近くの小学校の教師から
「給食のない日はバナナ1本で済ませている子どもがいる」
という話を聞いたことから始まったそうです。

現在、千葉県内には300軒以上、市原市内には11軒。
この日の研修会の参加者数からも、急激な広がりを実感しました。

講演は、千葉県子ども食堂連絡会代表の高橋亮さん。
松戸市内で子ども食堂や学習支援事業、フードバンクなどを手がけておられます。

子ども食堂で大切にしていることは3つ。
1.世代を超えた様々な人々の関わりや様々な経験。多様性。
2.自分たちの実力に見合ったことをやる。身の丈。
3.地域にこだわり(せまく)、一人一人を大切に(深く)。

講演の後は市内の地域・子ども食堂実践団体の活動発表がありました。
各々違った背景や特徴などが興味深く、とても勉強になりました。

地域・子ども食堂は「支援」ではなく「居場所」。
大人のやりたいことや価値観を押しつけてはいけない。
これが地域・子ども食堂の運営の極意ですね。

いちはら子ども未来館について

2023-06-24 | 子ども
リニューアル工事中のYOUホール。
来年4月に「いちはら子ども未来館」に生まれ変わる予定ですが、
その中身について、昨日市から議会全体に対して説明がありました。

不鮮明で申し訳ないのですが・・・館内簡略図です。






1階は、小学生低学年の子ども用のプレイルームや、
乳幼児の子育て世帯の交流・託児も行えるスペースがあって、保育士や看護師を配置します。
基本的に使用料は無料です。
2階は、子育てネウボラセンターや発達支援センターの療育相談窓口といった
行政機能が入ります。
小学生の居場所づくり事業や体験学習など教室も、
多目的室を利用して行うことができるようにします。

2階の体育館や3階のホールはそのままイベントなどに貸し出すようですね。
貸館を利用する場合は、子ども・子育て関連の利用が優先で使用料は無料。
その他の目的での利用は有料となります。

民間の創意工夫で管理運営を行ってもらうべく、指定管理者制度を導入します。
(5年間で指定管理料7億4,500万円まで)

今年度中は、愛称を募集したり指定管理者が決まったり遊具が整備されたりと準備が進みます。
子育て家庭の孤立を防ぎ、子育てを支える重要な役割を果たす「いちはら子ども未来館」。
障害児なども気兼ねなく訪れることができる施設になって欲しい。
そのための議論がもっと必要ですね。
市民の皆さんからのご意見もお待ちしています。

保育について市長と懇談しました

2023-04-30 | 子ども
先日、超党派の市原市議会女性議員の会のメンバーで、
小出市長との懇談の場を持ちました。





お題は、保育環境の向上について。
これまで保育関係者の皆さんから伺った様々なご意見ををまとめたものです。

本当は、現場の皆さんが直に声を届けた方が良いのですが・・・
今回はとりあえず議員が間に立って、
現場の困り感を行政側に認識していただけるよう、しっかり訴えてきました。

大まかには、以下のようになります。
1.市の保育課の業務改善(職員が疲弊している?ためか、様々な課題に対応できていない)
2.支援が必要な子どもへの対応
(障害児、ボーダーのお子さん、外国人、虐待など・・・対応が園任せになっている)
3.保育士等の労働環境の改善(配置基準の見直しや人材の活用策など)
4.児童数が減少した後の保育施設のあり方(施設余りへの対策)
5.子どもを預けなくても住むような社会環境の整備
(保育の適正利用の推進や、子育てで孤立させないための支援など)

これまで、政府や自治体の子育て支援は
「保育園に預けやすくする」ための方策に偏りすぎていたと思います。
今後は、受け皿である保育環境の質の向上にもっと目を向けてもらいたいものです。
なおかつ、子どもを預けない選択肢も尊重される社会であって欲しい。
今後は、この三つの施策をバランス良く進めていくことが大事だと思います。

まあ、何しろわずか30分間でしたから・・・深掘りは全くできませんでしたが、
市長は真摯に受け止めて下さったと思います。
一歩ずつでも前に進むよう取り組んでいきます!

「保育」の現状

2023-04-16 | 子ども
市議会リポート130号、もう読んで下さっている方もいらっしゃると思いますが・・・



1面は、3月議会の報告です。
代表質問では、保育現場の窮状について質問しました。
詳しくは、市民ネットのHPをご覧下さい♪
 「議会リポート130号」

政府や自治体の保育支援策は、子どもを預ける側への支援に偏りすぎていると思っています。
その方が一般に分かりやすいからなのでしょう。
これからは、保育現場の環境を整え、保育の質を高めることにも注力しなければ。

それからこれは議会質問にこそしませんでしたが、
保育利用の促進だけではなく、
保育を利用しなくても済むような社会環境の整備もまだまだ足りないと思っています。
ゼロ歳児から預けて働かなければ生活できない社会なんて、どこか間違っている気がします。

ある園長先生のお話です。
「初めて歩いた、初めてスプーンで上手に食べることができた、初めてトイレでおしっこができた、
そんなかけがえのない『初めて』の瞬間が、ぜんぶ保育園にいる間の出来事で、
親は子どもの成長に無関心・・・
残念ながらそんなご家庭が増えている気がします。
私たちは精一杯愛情を注いで保育をしているけれど、
でもやっぱり子どもにとって一番必要なのは、私たちではなくて親御さんなんです」

子育てが苦痛で『子どもを預けたいがために働く』というケースも希ではないそうで、胸が痛みます。

この問題については、もっと社会的コンセンサスが必要だと思います。

助産院を訪ねて

2023-03-31 | 子ども
助産師は英語でMidwife(ミッドワイフ)。「女性に寄り添う」という意味だそうです。

北国分寺台の住宅街の中にある端生助産院さんを訪ねました。


助産師の正林さん。
現在は分娩介助は行っていませんが、母乳相談や産後のお世話、育児相談などで
今もたくさんのママ達の駆け込み寺となっています。


生まれたての赤ちゃんって、とっても美しいピンク色をしているんですって。
「瑞々しく生まれる」から、瑞生(みづき)助産院と命名したのだそうです。

私などは、なんとなく血まみれで生まれてくるイメージが強かったのですが、
それは会陰切開をするからなのだそうです。

助産院では、赤ちゃんの呼吸とお母さんの呼吸、互いのタイミングに合わせて、
ゆっくりゆっくりお産を進めていくので、会陰が裂けることもないから、切開する必要は無し。
だから綺麗な身体で生まれてくるのだそうです。
自分は三回もお産をしたけど、そんなこと知らなかった・・・(^^ゞ

今回お話を伺って、助産師が妊娠や出産だけではなく、命や性についての講座を開いたり、
月経・不妊の相談・新生児ケア・母乳マッサージ・産後ヨガなど、
女性の一生をトータルでサポートする専門家として、
とても重要な役割を果たしていることを知りました。

正林先生、素敵なお話をありがとうございました!

因みに、市原市内の助産院は、
こちらの瑞生助産院さんと、
能満に助産院アロマ・バースさんがあります^^

超党派で保育現場の生の声を聞く

2023-03-30 | 子ども
千葉県議会議員選挙の告示も明日に迫り、
周囲は何かと慌ただしい雰囲気ですが・・・

今日は、市原市議会女性議員の会「こすもす倶楽部」のメンバー6名で、
市内の私立の認定こども園や保育園、小規模保育園の関係者の皆さま13名との懇談会を開きました。

保育士不足、外国人や障害児など支援が必要なお子さんやそのご家庭への対応、
行政との連携、少子化が進む社会における保育施設のあり方など、
現場ならではの貴重なご意見をたくさん頂戴しました。

これは絶対に「聞いて終わり」にはしませんよ。
懇談会終了後、女性議員の会でさっそく今後に向けた動きについて打ち合わせを行いました。
今後も、このような意見交換の場を継続して持ちたいと思っています。

写真は、クリスマスローズ「ホワイトプリマドレス」。
今年はたくさん咲きました♪


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