市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

もうすぐ12月議会です

2017-11-27 | 議会
12月議会の開会が迫ってきました。
今回は代表質問に立ちます。

内容は、こんな感じです。

1 水道事業について
 ⑴ 経営基盤の強化について
 ⑵ 有収率の改ざん問題について
2 児童・生徒の学力の向上について
 ⑴ 全国学力・学習状況調査の結果を踏まえた取り組みについて
 ⑵ 家庭の教育格差について
 ⑶ 読書環境の整備について

一般質問で水道事業を取り上げるのは、今回が初めてです。
今月初め、市原市水道事業が42年もの間「有収率」を改ざんしていたということが明るみになりました。
水道事業とは要するに、ダムや地下から水をくみ上げ(取水)、飲料できるよう綺麗にしてから(浄水)、配水池に一旦貯めておいて、そこから一般家庭に届ける(配水)ものです。
「有収率」とは、配水された水のうち、管を通ってどのくらいの量が実際に家庭に届けられ料金が発生したのか、という割合です。つまり、この値が高いほど効率よく水が届けられているということなのですが、市原市はこの数字を実際よりも高く報告していました。
市の説明によれば、改ざんした背景や理由など詳細はまだ不明な点が多いとのことだったのですが、何しろ40年以上もの長きにわたる組織ぐるみの改ざんですから、信用失墜の一大事です。さっそく代表質問で取り上げることにしました。
ただし、小出市長はじめ現在の幹部・担当職員に直接非があるわけではなく、むしろ認知した時点で公表に踏み切った心意気と責任感に対しては、最大限評価したいと思います。


さて、私事ですが、
最近少しずつガーデニングを再開しています。
昔は子育てや仕事の合間に夢中になって庭いじりをしていたのですが、議員になってからはずっと封印していました。

まずは手の届く範囲で。
ネコの額どころかネズミの額(?)ほどの小さい小さい玄関わきのコーナーとか、小ぶりの寄せ植えから・・・。
質問原稿を作成する合間に窓越しにふと目に入ると、やっぱりすごくホッとします(^^)。


市民ネット通信 最新号です

2017-11-18 | 日々のあれこれ
いちはら市民ネット通信109号が出来あがりました。
現在、皆で手分けしてポスティングして下さるボランティアさんたちの所へ届け、自らもポスティングを行っているところです。

議会での質問原稿や答弁書をそのまま載せれば簡単なのですが、それではなかなか読んでもらうことはできません。
なるべく簡潔にわかりやすい言葉で、目を引くレイアウトで。
毎回皆で悪戦苦闘しながら編集作業をしています。

今回の1面は、市原市の病院について。
市内にある3カ所の基幹病院の役割と、そのうちの一つである「千葉県循環器病センター」が医師の削減により危機に瀕しているという内容です。
地域の病院を守るためにも、まずは住民が医療や病院に関心を寄せてほしいと思います。

それから4面は「おしゃべり介護喫茶 店主のつぶやき」第3弾。
「おしゃべり介護喫茶」は、毎月第4金曜日に事務所で開いていて、お茶しながら介護の悩みなどを自由に語り合う場です。
店主の北庸子さんは介護歴19年のベテランで、どんな話もド~ンと受け止めてくれる頼もしい存在なのです。

記事の「店主のつぶやき」シリーズは、深刻な介護の様子が実にユーモラスに語られていて、読むとくすっと笑えたりホロッとさせられたりで、毎回大好評。
こちらもおススメです。

通信はネットでも読むことができます。ぜひご覧くださいね(^^)/

市民ネット通信109号


写真は、先週帰省した際に立ち寄った松本城

私のパワースポットです。

教育委員会に聞きました

2017-11-16 | 教育
今日は、事務所まで市教育委員会の職員の方々に来ていただいて、市の「教育大綱」や市内小中学生の学力について説明や質疑応答を行いました。



実は、年に一度行われる「全国学力テスト」(小6・中3対象)で、市原市は毎年平均点を下回っているんです。
そんな状況を知って驚いた保護者の皆さんも何名か集まりました。

学力テストのみで子どもの能力や可能性を図れるものではないことは重々わかっていても、こうして結果がはっきりと出ている以上、市民、特に保護者からすれば、市の教育行政に疑問や不安を持つのは当然だと思います。

なぜ市原市の子どもたちの学力が低いのか・・・。
原因は学校だけではなく家庭環境や社会全体にもあって、対策は一筋縄ではいかないようです。


今日はこのほかにも、市の職員の「ワークライフバランスの推進と女性の活躍」というテーマの研修にも参加しました。
受講対象者は、午前中が主任6年目の職員、午後が6・7級の女性幹部職員。
そこに女性議員の会「こすもす倶楽部」にも声が掛かり、一緒にグループワークに参加させてもらったのです。

テーマは「メンタルヘルス」「昇格」「メンター制度」の3つ。

メンター制度とは、職場の上司とは別に相談役となる先輩が新入職員をサポートするというものです。
市原市の場合、女性幹部のロールモデルはまだまだ少ないですし、男性のように帰りに一杯やりながら悩みを聞いてもらう、というようなこともないので、この制度はありがたいと思います。
(もっとも、この頃は男性も「ちょっと1杯」に付き合うなんてことは少なくなってきているそうですが・・・)

市原市は、県内で最も女性の登用が遅れている自治体と言っても言い過ぎではないと思っているのですが、こうしてようやく対策に本腰を入れ始めたことですから、今後に大いに期待しましょう。

歴史遺産をめぐる市内視察

2017-11-14 | 文化芸術
嬉しいことに、「チバニアン」の話題があちこちのTVニュースでも流れています。
でも、現場が市原市だってことをどこもちゃんと説明してくれないのが何とも悔しい・・・(^^;)

ともあれ、ちょうどタイミングが良かったのですが、今日は市議会議員有志の視察で、市内の歴史遺産巡りをしました。

あいにく断続的な雨模様となりましたが、まずは、埋蔵文化財調査センターへ。


ここにあるイノシシ形土製品(縄文時代晩期)は、私と森山さんのイチオシ。
こんなにハッキリとした形のものは、とても珍しいそうです。

表情がとっても愛らしいでしょう?(森山さんじゃなくてイノシシ。念のため。)

次は、上総国分寺跡へ。こちらでは、観光ボランティア団体「上総国府探検会」の方々が案内をしてくださいました。


7重塔の礎石が今も残っています。


この後は、市内に数多く残されている古墳(2000基以上!)のうち、代表的な場所を何カ所かめぐりました。
その中の一つ、姉崎天神山古墳(県指定文化財)は、こんな住宅街のすぐ脇にあるんです。


木がうっそうと茂っていて、今一つわかりにくい・・・。


表示もすっかり錆びれてる・・・


市原市は「そこら辺の地面をちょっと掘れば、遺跡なんかゴロゴロ出てくる」という土地柄。
土器も古墳もあるのが当たり前すぎて、どうもその価値を活かしきれていない、と常々思っているところです。
チバニアン(田淵の地層)にしてもそうですが、こうした貴重な遺産は大人が大切に守るという姿勢を示さなければ、子どもたちの地域への愛着や誇りは生まれないと思うんですが・・・。

ともあれ、皆さんもこの機会にぜひ一度、市内の歴史遺産スポットに足を運んでみて下さい!
市原市が古くから東日本でもっとも栄えていた地域の一つであったことを実感できることでしょう(^^)/

チバニアン万歳!

2017-11-13 | イベント
嬉しいお知らせです。

地球史で、約77万~12万6千年前の地質年代が「チバニアン」(千葉時代)と命名されることがほぼ決まったそうです。
国際学会の1次審査で、市原市の地層が競合するイタリア2カ所を抑えて選ばれたんです(^O^)/

産経ニュース 地球史に「千葉時代」誕生へ 日本初の地質年代名、国際審査でイタリア破る

地球史なんて、すごい!
誇らしいのと同時に、何と言っても世界の宝ですから、地元としてはこの重みもしっかりと受け止めていかないと。


さて、写真は昨日青少年会館で開かれた「公共施設の未来を考える地域懇談会」。
市内6カ所で順次開かれていたこの企画、この日の市原・辰巳台地区で最後になります。









グループワークでは、地域にある公共施設の中から
「地域の活性化のためのカギとなる施設はどれか?」
「その施設の機能を向上させるためのアイディアは?」
というテーマで意見を出し合いました。

やはり、支所・公民館、学校、消防署が3大公共施設という感じでしたね。
車移動が多いのに駐車場が少ない、空いているスペースをもっと有効に活用できないか、などの意見が聞かれました。

今後は若者の意見を聞く機会をどのように設けるかが課題でしょう。


住民と語る・飯沼にて

2017-11-12 | イベント
飯沼公民館をお借りして開いた「まちづくりの集い」。





なんと、集まってくださった方全員が女性!こんなことは私の記憶では初めてです。

先日の若宮団地同様、やはり公共交通の確保が最大の課題と感じました。
それから嬉しいことに、市の計画をもっと知らせてほしい、自分たちの声をよく聴いてほしい、という想いも伝わってきました。
これは行政だけではなく、私たち議員の責務でもあります。身の引き締まる思いがしました。

まちづくりの集い

2017-11-10 | イベント
若宮団地で住民の皆さんとの意見交換会「まちづくりの集い」を開催しました。





市内で最も古い団地で、中心地のスーパーの撤退、高齢化や空き家の増加など、深刻な課題を多く抱える地区です。
それでも、こうした会に軽く20名以上もの参加があったことからもわかるように、住民の皆さんのまちづくりにかける思いは半端ではありません。

熱心なやり取りの中から私が特に重要だと感じたのは、二つ。

一つは、コミュニティの中心部にスーパーのような商業施設があることの重要性。
ただ単に日常の買い物に困るから必要、ということではないんですね。
これだけ宅配が発達しているのですから、近くにお店が無くても、とりあえずは生活できます。
それではなぜスーパーが必要かというと、買い物に出かける、ご近所さんと顔を合わせる、何気ない会話をする・・・これがとても大事な事なんですね。

それからもう一つは、やっぱり公共交通でしょう。
どんなに立派な施設があったとしても、交通が不便なところには、新しい人の流れは起きません。
高齢化で車を運転できない住民が今後まずます増えることを念頭に置いて、早急に何らかの手を打つ必要があると感じました。
民間事業者も関係する事なので、なかなか難しいとは思いますが・・・。


若宮団地の皆さん、本当にお世話になりました。有意義なお話をたくさん伺うことができました。

明日は飯沼で行います(^^)/

住民主体のまちづくりへ

2017-11-07 | 都市・交通
夕方、松本から戻ってきました。ホントつかの間・・・(+_+)。

今日は、辰巳台で「都市計画マスタープラン」と「立地適正化計画」の住民説明会があったので、辰巳台の皆さんからどんな質問意見が出るのか、ぜひ把握しておきたいと思ったんです。

これらの計画は、これまで人口増を想定して無秩序に広がってしまった都市を、人口減少でも安心して便利に暮らせるように、戦略的に誘導していくというものです。現在、数日間かけて市内7カ所で順次説明会が開かれています。
国の政策としては、必要な機能(福祉・子育て教育・行政・商業など)を住まいに身近な区域にコンパクトに配置しましょうということなんですが、こうして各地域に入って住民の皆さんの話を聞くと、決してその枠には収めることはできないと感じました。
地域ごとにまちづくりの歴史も風土もニーズも違うので、それぞれの特性に合わせて行政と住民が一緒に考えていこう、という視点が、これまでの計画と決定的に違って重要になってきます。
もう、行政が都市計画を勝手に作って上から押し付ける時代じゃないんですね。

そうすると、住民の主体性がすごく大事になってくるんですが、それに関してはここ辰巳台は大丈夫。実際、19時からの集会に関わらず、30名近くの参加があり、質疑応答も活発に行われていました。



私が先日別の地区に参加した時は、参加者はパラパラと数名で、職員の方が人数が多かった・・・という所もあって、正直、住民意識の地域間格差はかなり大きいんだと思い知らされました。

残りの三和、ちはら台、市原の3地区では、ぜひ大勢の方が参加して意見を交換していただければと思います。

オマケの写真は今朝、松本市内のホテルの部屋より。

ちょっと休憩。

2017-11-06 | 日々のあれこれ
1年ぶりに故郷・松本市に帰ってきました。

今日は少しだけ時間があったので、以前から松本でず~っとしてみたかったことを(^^)。
それは、
オシャレなカフェでボーっとすること」。

駅前の大通りを10分ほど真っ直ぐ進んだ所にあるここ「栞日」


気を付けないと通り過ぎてしまいそう。昔は商店だったと思うんですが、一歩中に入ると・・・



入口にド~ンと置かれているのは活版印刷機。


1階でもいいのですが、あえて2階へ上ってみると・・・


天井までビッシリとディスプレイされた本に圧倒されます。「書店」兼「カフェ」?





本をペラペラとめくったり、窓の外の景色を眺めたり。
キャロットケーキもしっとりしていて美味でした。

すっかりレトロでモダンでオシャレなまちに成熟した松本。
入ってみたいカフェは、まだまだ沢山あるんだけどなぁ。

富山市もすごかった・・・。

2017-11-05 | イベント
北陸方面の視察、ラストは富山市です。

まずは、市原市がこのほど歴史館を整備するということで、その参考になればと富山市郷土博物館へ。
こちらは、郷土博物館、佐藤記念美術館、本丸亭の3施設で構成されています。

富山城天守閣を模した郷土博物館。

近年外国人が多く訪れるようになったそうです。

特徴的だったのが、佐藤記念美術館内にある茶室書院座敷、それから本丸亭の茶室や茶会等の市民の文化活動用貸し出し施設








こんな本格的な施設を借りることができるなんて、羨ましい限りですね。

富山市役所では、生活困窮世帯の子どもたちへの学習支援について、職員の方から説明を受けました。


市原市も市内4カ所で無料の学習塾を開いているのですが、富山市の珍しい点は、学習支援員や学生ボランティアが家庭に出向いて支援を行うというところ。つまり、家庭教師型なんですね。
また、支援の甲斐あってようやく高校に入学できても、その後残念ながら不登校や中退などの例も少なくなかったことから、駅前のビル内に高校生が立ち寄れる「やわやわカフェ」という居場所も設置しました。

支援の手を拒否する子どもや無関心な母親へのアプローチ、不登校や引きこもりの子どもへの対応、支援員の確保などが今後の課題で、利用人数もまだまだ少ないのですが、前向きに粘り強く取り組む職員の意欲がこちらにも伝わり、とても参考になりました。

以上、今回はお天気にも恵まれ、これまでの視察と比べても特に収穫が多い有意義な3日間でした。
市原市の課題もいくつか浮かび上がってきたので、さっそく議会活動に活かしたいと思います(^^)/

富山市役所庁舎展望台より

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