市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

念願かなって、シェア金沢へ。

2017-10-31 | 高齢者
ただいま、教育民生常任委員会の行政視察で金沢市に来ています。

今日は、世代も障がいの有無も超えた、ごちゃまぜのコミュニティ「シェア金沢」を視察しました。
ここは、私が個人的にどうしても一度この目で見たかった場所。
以前、東京で「共生型福祉施設」のセミナーに参加した際に、日本で最先端の取り組みとしてここが紹介されたんです。

「シェア金沢」は、社会福祉法人「佛子園」が2014年にオープン。
約1万1千坪の敷地に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、学生向け賃貸住宅、障害児の入所施設、学童保育、温泉、レストラン、農園などが整備され、様々な人々が訪れ、共に暮らすエリアです。
エリア内のライブハウスやクリーニング店で障害者が働いていたり、サ高住の住人とデイサービスに通う高齢者が一緒に趣味の作業をしたり、以前造園業をしていたサ高住の住人が若者に園芸の指導をしたりと、まさにごちゃまぜのコミュニティが形成されていました。







中心施設である本館のロビーでテレビを楽しむデイサービスの高齢者。




地域の農家の直売所。


天然温泉もあるんです。地元の町会の住民は無料で入れます。


最初は無料券を配っていたのですが、こんな風に1軒ごとに木札を作り、入るときはひっくり返すようにしたところ、地域住民がさらに訪れるようになったそうです。
「自分たちもエリアの一員」という自覚が生まれる仕掛けが素晴らしい。


施設内には、地元町会の掲示板もあります。


アルパカのミニ牧場も!

散歩などの世話は障害者が行っています。

サービス付き高齢者向け住宅や学生向け賃貸住宅が点在しています。
学生向け住宅は、家賃3万円と破格の代わりに、月30時間のボランティアが条件なのだそうです。






こちらは、美大生の住まい。何と、シルバーの車両が住居で、建物の方がアトリエなんです。


美大生が描いた作品は、エリアのいたるところで見られます。


サ高住の住民がレジに立つ共同売店。




こちらでは、産前産後のケアも行っています。


なんと、屋内サッカーコートまで完備!


エリアのすぐ隣に学校があって、放課後になると大勢の子どもたちがやってきます。
左手に見えるのが農園です。


私が最も感心したのは、シェア金沢は決してエリア内で完結するコロニーではないということ。
町会のイベントをエリア内のスペースで開いたり、小学校のマラソン大会のスタート地点に選ばれたり、地元の神輿もエリア内を練り歩くなど、しっかり地域も巻き込んでいるのです。

「佛子園」という名前から想像できるように、創始者である現理事長の祖父は住職で、もともと戦災孤児や貧しい子どもたちを受け入れ、面倒を見ていたのだそうです。
「福祉施設はまちの資源である」という理念で、隔離するのではなく、混ざり合い共に暮らしながら支えあうという共生社会の概念を、20年も前から実践に移していた雄谷理事長のセンスに、心から感服しました。

現在佛子園は、シェア金沢をはじめ石川県内にいくつものコミュニティ支援を展開し、地域を「かき混ぜて」います。
機会があれば、これらの施設もぜひ訪れてみたいと思います。

質問時間を減らすなんて・・・!

2017-10-29 | 日々のあれこれ
今日は時節柄地域の行事が目白押しだったのでしょうが、台風の接近であいにく朝から本格的な雨。
私はと言えば、産廃の不法投棄や残土・再生土に関心を寄せる地元住民の方々の案内で、問題とされる現場を何カ所か見て回りました。



あいにくのコンディションでしたが、大量の雨水があふれて川のように流れている状況なども確認できたりして、かえって有意義な視察となりました。


ところで、今日の報道で、自民党が国会での野党の質問時間を減らし、与党分を増やすことを検討しているということを知って、唖然としました。
「朝日新聞デジタル 野党の衆院質問時間、削減検討 政府・自民、配分で

選挙直後に「謙虚に向き合う」と言っていたのに、もうどこかへ吹き飛んじゃってる・・・(+_+)。

実は、国会の場合と意味合いは全く違いますが、市原市議会も全体的に質問時間が減少する傾向にあって、最近危惧の念を抱いているところです。
特に、前回の決算委員会では、例年冒頭に行っていた「全体質疑」の時間がスッポリなくなってしまいました。

議会での発言は、議員にとって有権者に託されたとても重い権利であり、責任です。それを自ら削減するからには、だれもが納得する理由に基づいて、慎重に検討しなければならないと思います。

民主主義のため?

2017-10-28 | 日々のあれこれ
先週末の台風が去り、ようやくお日様が見えたと思ったらまた台風・・・。
天気予報が気になる日が続きますね。

今日は午後から薬局勤務でしたが、全然患者さんが来ない!
聞けば、午前中は逆に結構混んでいたとのこと。おそらく、天気が悪くならないうちに診察を受けようと考えた方が多かったのでしょう。

手持ち無沙汰だったので、市から送られてきた資料に目を通していたら、先の衆議院議員選挙の費用1億2千万もの補正予算の専決処分の報告がありました。これは主に、投開票のための職員や立会人への人件費やポスター掲示板の設置などに充てられるようです。
もちろん、国政選挙の費用は国が持つので、国から県を通じて入る委託金で賄われるのですが、税金は税金です。
よく「民主主義を維持するためのコスト」だから仕方ないなんて言われますが、今回のような大儀なき解散による選挙だと、どうにも納得できません。
このコストを無駄にしないために・・・せめて、投票には足を運びましょう(^^;)。


さて、写真は先日、障害者福祉施設「ふる里学舎」を訪ねた際に、森山さんとチラッと立ち寄った館山自動車道の上り市原サービスエリアにて。
市原SAは、一般道からも入れるんです♪





店内はなかなかおしゃれな雰囲気で、すっかりハロウィンムード。食事も珍しくておいしそうなメニューが並んでいます。
今度ゆっくり食べに来よう!

セミナー「鋭い質問のポイント」

2017-10-27 | イベント
都内でのセミナーに参加しました。
講師の小川明彦氏は元大阪市区長・元岩手県職員ということで、人口減少時代の行政組織の在り方や鋭い議会質問をするためのポイントについて、行政側の経験を踏まえたお話をしてくださいました。


区長時代、職員には答弁調整(ヒアリング・議員と職員との事前打ち合わせ)を極力行わずに本会議や委員会に臨むよう指示していたそうです。
「そうしないと、職員は勉強しない。考えようとしない」
厳しいけれど、部下への想いがあればこそ。

一方、議員側の質問のポイントとして、他の自治体の取り組みはどうか(ベンチマーク)、課題はどこにあるのか(予算・人)、いつまでに・どこまで・どのように行うのか(期限・数値・手法)を明確に質問していくこと。
その際、変に知ったかぶりをせず、市民の感覚でわからないことを素直に聞く方が良いとのこと。

講義を受けて、なるほど振り返れば、私の質問もまだまだ詰めが甘かったなあ・・・と反省しきり。
そろそろ12月議会の準備も気になる今日この頃。今回教わったポイントを心掛けて、少しでも「厳しく効果的な」質問を目指していきたいと思います(^^)/

小学校で一日留学体験

2017-10-26 | 教育
市原市内の全小学校(41校)では、今年度「アクティブ・イングリッシュ」という授業に取り組んでいます。
5年生を対象に、10人前後のグループに分かれ、ALT(外国語指導助手)が1名付いて、丸1日英語で活動するというものです。
9月から来年2月にかけて各学校で順番に1日ずつ行っているとのことで、先日八幡小学校の様子を見させてもらいました。



この写真は最後の全体会なので、ちょっと様子が伝わりにくくてスミマセン。
主にグループごとに簡単なゲーム遊びを通じて英語に親しんでもらうという感じでした。

一日留学体験」と聞いていたので、「英語で話しかけられたらどうしよう・・・」とビクビクしながら現場をのぞいたのですが、私を見かけた女の子から普通に「こんにちは!」とあいさつされたので、「え?『ハロー』って言わなくていいの??」とちょっと拍子抜け(^^;)。
ALTの先生はもちろん全て英語でしたが、子どもたち同士の会話はやっぱり日本語。
それでも、外国人や英語を身近に感じるいい機会にはなったようです。

おそらく大規模校と小規模校ではだいぶ様子も違うのでしょうから、機会を見つけて他の学校にも行ってみたいと思います。

市民ネット通信、完成間近。

2017-10-24 | お知らせ
議会が終わるたびに作成している「いちはら市民ネットワーク通信」。
全て手作りなので、何度も編集会議を開き、かなりの時間と労力を費やしています。

109号となる今号も、今日の会議でようやくほぼ完成。
1面は、市内の基幹病院の現状を中心に、医療問題を取り上げています。
来月の半ばから皆さんのお手元に届くと思いますので、ぜひぜひ目を通してくださいね(^^)/

写真は、大好評シリーズ・山本友子県議(迷画伯?)による『ひとこまともこ』。

市原市が目指す都市像についての勉強会

2017-10-23 | 都市・交通
先週に引き続き、またまた市職員(都市部)に事務所まで来ていただいて、市民の皆さんと勉強会。
今回は、都市計画マスタープラン立地適正化計画についてです。





よく、市原市は「ヘソのないまち」なんて言われています。
普通ならJRの駅を中心に同心円状に市街地が形成されていくのに、市原市の場合、駅のすぐそばにいきなり田んぼが広がっていたり、「飛び市街地」と言って、駅から遠く離れた場所に大きな団地がポコポコとできていたりするのです。
こういった無秩序なまちづくりから、これからは土地利用についてもっと戦略的に考えていかなけてばなりません。

また、市原市は今後20年間でおよそ4万人も人口が減少するとされています。
そうなると、市街地が空洞化したり、過疎地域ではコミュニティが維持できなくなるなど、生活の利便性が大きく低下する恐れがあります。

そこで、商業・福祉・子育て・行政・住まいなど、地域に応じて必要な機能をコンパクトに集めた区域を定めることによって、将来の人口やライフスタイルに対応したまちづくりを進めましょうというのが、この計画の中身になります。

まちづくりって、「何をつくるか」も大事ですが、「どこに作るか」もすごく大事なんですね。
この計画は、まさにまちの将来の設計図が描かれたものです。市の全ての施策の土台であると言っても過言ではありません。
来月には市内7ヶ所で市民説明会が開かれる予定です。ぜひ多くの市民に知ってほしいと思います。

嵐の夜に

2017-10-22 | 日々のあれこれ
台風が接近する悪天候の中での投票日となりましたね。
市原市では、いくつかの地域の土砂災害警戒区域で避難勧告などが発令されました。
私の住んでいる地域では、現在雨はそれほど降ってはいないのですが・・・。皆さんそれぞれ身の安全の確保には万全を期していただきたいと思います。

選挙の結果も、立憲民主は躍進したけれど大勢は変わらず・・・(+_+)。
池上さんの番組を見るのもつらくなって消し、思い直してまたつける、を何度か繰り返し。
番組の最後に池上さんが、今回は政治家としての信念や生き様がよく表れた選挙だった、とまとめていました。
意見の違う者同志、互いに認め合う寛容さが失われているようだ、とも。
私も本当にその通りだなぁと思います。
これから日本はどうなっていくんでしょうか。

ここ数日間、森山さんと市内の障害者施設の現場を訪ね歩いています。
昨日は、市原特別支援学校で開かれた「いちょうまつり」にも行ってきました。



雨のため急きょ校舎内での開催となりましたが、大変な人出でビックリ!
久しぶりの顔にも出会えて、なんだかちょっとホッとしました。

ふかめよう!地域連携の輪

2017-10-22 | 健康・医療
五井グランドホテルの大広間で開かれたシンポジウム「ふかめよう!地域連携の輪」
市内の医療・介護にかかわる様々な職種に携わる皆さんが一堂に会しました。





写真は、市の保健福祉部長が連携体制に関する市の取り組みについて発表されているところです。
この他にも、県の高齢者福祉課職員や医師、看護師、ケアマネといった多彩な顔ぶれの登壇やパネルディスカッションなど盛りだくさんの内容でした。

テーマは主に、介護が必要な高齢者などが市内の病院に入院あるいは退院する際に、病院と居宅介護支援事業所などで、共通のシートを活用することによってその患者さんの情報をスムーズにやり取りする仕組みについてです。この連携シート、市内でもかなり広まりつつあるようです。
お話を聞きながら、個人的には今後のICT化の推進と個人情報保護との整合性や、薬局との連携が気になりました。

今回のシンポジウム、当初は参加者100名の予定が、申し込みが予想以上に多かったため、急きょ希望者全員を受け入れたところ、240名もの参加となりました。
市原市の医療・介護業界、行政、みんな熱心に頑張ってます!

「以前は、患者さんが『退院したらそれで役目は終わり』だった。でもこれからは『退院後にどう地域生活を送るか』を考えて対応したい」
と力強く語った病院の看護師さんの言葉が、実に頼もしく心に響きました。

市長と町会長のミーティングより

2017-10-19 | イベント
今年も市内11カ所で順次行われてる「市長と町会長で語ろう未来創生ミーティング」
地域が抱える課題がとてもよくわかるので、極力都合をつけて傍聴するようにしています。
今回は、五井、ちはら台、市原、辰巳台の4カ所に行くことができました。

写真は、今日の午前中に開かれた市原地区の様子。


防災活動、高齢者の見守り、町会未加入問題、交通安全など、地区ごとに決めたテーマに沿って、町会長の皆さんが直接市長と意見交換を行います。
いずこも共通の話題もあるのですが、さすがに市域が広いだけあって、地域ごとの特徴が垣間見えるのも興味深いところです。
子どもが多いちはら台では、通学時間帯の自転車による道路の混雑が話題に上りました。こんなこと、少子化に悩む他の地区では考えられません!

辰巳台地区のテーマは、町会未加入問題でした。
市原市全体の町会加入率は59.0%ですが、辰巳台は49.3%と他の地区に比べて低く、しかも年々減少傾向にあるのです。
災害時の対応や、日ごろの防犯活動、ゴミステーションの整備、市のお知らせの回覧など、町会活動は私たちの生活に密着しているものなのに、その加入者が住民の半分にも満たないなんて・・・。
ある町会長さんが
「大災害時に避難所で顔見知りがいれば、どんなに心強いか。町会を通して顔見知りを作るいい機会にしてもらいたい」
とおっしゃっていた言葉が心に残りました。
未加入世帯には何度も訪問して、町会の意義を説明しているという町会長さんも少なくなく、そのご努力には本当に頭が下がります。
行政側も、例えば転入の手続きの際の窓口などで、職員が町会の案内やPRをもっと積極的に行う必要があると感じました。

皆さんの応援が励みになっています


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