ただいま、教育民生常任委員会の行政視察で金沢市に来ています。
今日は、世代も障がいの有無も超えた、ごちゃまぜのコミュニティ「シェア金沢」を視察しました。
ここは、私が個人的にどうしても一度この目で見たかった場所。
以前、東京で「共生型福祉施設」のセミナーに参加した際に、日本で最先端の取り組みとしてここが紹介されたんです。
「シェア金沢」は、社会福祉法人「佛子園」が2014年にオープン。
約1万1千坪の敷地に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、学生向け賃貸住宅、障害児の入所施設、学童保育、温泉、レストラン、農園などが整備され、様々な人々が訪れ、共に暮らすエリアです。
エリア内のライブハウスやクリーニング店で障害者が働いていたり、サ高住の住人とデイサービスに通う高齢者が一緒に趣味の作業をしたり、以前造園業をしていたサ高住の住人が若者に園芸の指導をしたりと、まさにごちゃまぜのコミュニティが形成されていました。
中心施設である本館のロビーでテレビを楽しむデイサービスの高齢者。
地域の農家の直売所。
天然温泉もあるんです。地元の町会の住民は無料で入れます。
最初は無料券を配っていたのですが、こんな風に1軒ごとに木札を作り、入るときはひっくり返すようにしたところ、地域住民がさらに訪れるようになったそうです。
「自分たちもエリアの一員」という自覚が生まれる仕掛けが素晴らしい。
施設内には、地元町会の掲示板もあります。
アルパカのミニ牧場も!
散歩などの世話は障害者が行っています。
サービス付き高齢者向け住宅や学生向け賃貸住宅が点在しています。
学生向け住宅は、家賃3万円と破格の代わりに、月30時間のボランティアが条件なのだそうです。
こちらは、美大生の住まい。何と、シルバーの車両が住居で、建物の方がアトリエなんです。
美大生が描いた作品は、エリアのいたるところで見られます。
サ高住の住民がレジに立つ共同売店。
こちらでは、産前産後のケアも行っています。
なんと、屋内サッカーコートまで完備!
エリアのすぐ隣に学校があって、放課後になると大勢の子どもたちがやってきます。
左手に見えるのが農園です。
私が最も感心したのは、シェア金沢は決してエリア内で完結するコロニーではないということ。
町会のイベントをエリア内のスペースで開いたり、小学校のマラソン大会のスタート地点に選ばれたり、地元の神輿もエリア内を練り歩くなど、しっかり地域も巻き込んでいるのです。
「佛子園」という名前から想像できるように、創始者である現理事長の祖父は住職で、もともと戦災孤児や貧しい子どもたちを受け入れ、面倒を見ていたのだそうです。
「福祉施設はまちの資源である」という理念で、隔離するのではなく、混ざり合い共に暮らしながら支えあうという共生社会の概念を、20年も前から実践に移していた雄谷理事長のセンスに、心から感服しました。
現在佛子園は、シェア金沢をはじめ石川県内にいくつものコミュニティ支援を展開し、地域を「かき混ぜて」います。
機会があれば、これらの施設もぜひ訪れてみたいと思います。
今日は、世代も障がいの有無も超えた、ごちゃまぜのコミュニティ「シェア金沢」を視察しました。
ここは、私が個人的にどうしても一度この目で見たかった場所。
以前、東京で「共生型福祉施設」のセミナーに参加した際に、日本で最先端の取り組みとしてここが紹介されたんです。
「シェア金沢」は、社会福祉法人「佛子園」が2014年にオープン。
約1万1千坪の敷地に、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)、学生向け賃貸住宅、障害児の入所施設、学童保育、温泉、レストラン、農園などが整備され、様々な人々が訪れ、共に暮らすエリアです。
エリア内のライブハウスやクリーニング店で障害者が働いていたり、サ高住の住人とデイサービスに通う高齢者が一緒に趣味の作業をしたり、以前造園業をしていたサ高住の住人が若者に園芸の指導をしたりと、まさにごちゃまぜのコミュニティが形成されていました。
中心施設である本館のロビーでテレビを楽しむデイサービスの高齢者。
地域の農家の直売所。
天然温泉もあるんです。地元の町会の住民は無料で入れます。
最初は無料券を配っていたのですが、こんな風に1軒ごとに木札を作り、入るときはひっくり返すようにしたところ、地域住民がさらに訪れるようになったそうです。
「自分たちもエリアの一員」という自覚が生まれる仕掛けが素晴らしい。
施設内には、地元町会の掲示板もあります。
アルパカのミニ牧場も!
散歩などの世話は障害者が行っています。
サービス付き高齢者向け住宅や学生向け賃貸住宅が点在しています。
学生向け住宅は、家賃3万円と破格の代わりに、月30時間のボランティアが条件なのだそうです。
こちらは、美大生の住まい。何と、シルバーの車両が住居で、建物の方がアトリエなんです。
美大生が描いた作品は、エリアのいたるところで見られます。
サ高住の住民がレジに立つ共同売店。
こちらでは、産前産後のケアも行っています。
なんと、屋内サッカーコートまで完備!
エリアのすぐ隣に学校があって、放課後になると大勢の子どもたちがやってきます。
左手に見えるのが農園です。
私が最も感心したのは、シェア金沢は決してエリア内で完結するコロニーではないということ。
町会のイベントをエリア内のスペースで開いたり、小学校のマラソン大会のスタート地点に選ばれたり、地元の神輿もエリア内を練り歩くなど、しっかり地域も巻き込んでいるのです。
「佛子園」という名前から想像できるように、創始者である現理事長の祖父は住職で、もともと戦災孤児や貧しい子どもたちを受け入れ、面倒を見ていたのだそうです。
「福祉施設はまちの資源である」という理念で、隔離するのではなく、混ざり合い共に暮らしながら支えあうという共生社会の概念を、20年も前から実践に移していた雄谷理事長のセンスに、心から感服しました。
現在佛子園は、シェア金沢をはじめ石川県内にいくつものコミュニティ支援を展開し、地域を「かき混ぜて」います。
機会があれば、これらの施設もぜひ訪れてみたいと思います。