市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

五井駅東口を「歩きたくなるまち」に・・・

2024-08-02 | 都市・交通
突然ですが、市原市の計画では、五井駅周辺の整備が位置づけられています。

例えば駅東口は青空駐車場や空き地が多く、
「駅近なのに今ひとつ利用されていない」
「市の中心地なのに活気がない」
「フラっと立ち寄る場所がない」
と多くの市民が感じていることと思います。

そこで市は、整備計画の一つとして
更科通り(駅前通り)をシンボルロードと位置づけて、
ウォーカブルな空間」を作ることを目指すとしています。

市の計画書から。
ちょっと見にくいですが、五井駅から伸びる矢印「シンボルロード」がおわかりでしょうか。


「居心地がよく歩きたくなるまちなか」は国交省も進めている政策で、
かなり大掛かりな計画ですが、市は実現に向けてどんな取り組みを行っているのでしょうか・・・

そこで昨日サンプラザ市原で開かれた「ウォーカブル空間形成ワークショップ」を傍聴しました。

すでに地域の町会や商店会、事業者などで構成する委員会が設けられていて、
この日は対象地区でのイベント「五井まちなか文化祭」の開催について、
アイディア出しが行われていました。

「五井まちなか文化祭」は、
駅のペデストリアンデッキや小湊鉄道が経営するカフェ、近隣の公園などで、
昨年初めて開催されたイベントです。
毎年開催することで、
地域に賑わいとまちづくりの機運を醸成するという効果を狙っているのだと思います。

ただ、市の計画のシンボルロードの実現には、
市民によるソフト事業だけでは到底追いつかないでしょう。
市は実際にどんな最終形を描いているのか、どのような手法を用いてどんな手順で整備するのか・・・
まだ全く見えていません。

例えば、こんなイメージかな?

これは、国交省のポータルサイトからお借りした愛媛県松山市・花園町通りの事例です。
6⾞線を2⾞線に減らし、⾃転⾞道を設け、歩道を最大10メートル確保、無電柱化などなど・・・
すごい。

市は今年中に「まちなかウォーカブル推進方針」を策定するとのことですので、
引き続き注視していきましょう。


ちはら台公園に「ちはら台TENT」オープン!

2024-06-01 | 都市・交通
ちはら台公園内に、
市原市と大和ハウス工業(株)の連携によるあらたなコミュニティ施設『ちはら台TENT』が誕生します。
先日、一足先に市議対象の内覧会に行ってきました。


この場合の「連携」はどういうことかというと、
市の公園の敷地の一部を民間に貸し出し、
民間が施設を建設して運営するという比較的新しいスタイルになります。



木材がふんだんに使用された温かみのあるコミュニティスペースで
大和ハウス工業(株)さんから説明を受けました。



市内のカフェや飲食店がテナントとして入っています。
とてもオシャレな雰囲気♪







館内には鏡張りのホールもあって、
ヨガやダンス、幼児教室など多彩なスクールメニューが揃っています。



テナント料などは入っても儲けはほとんど見込めないそうで、
じゃあ企業側のメリットって何?となるわけですが、
これまで大規模開発や住宅地開発を行ってきた企業の責任として、
成熟したまちをどう再生して新たに人を循環させていくかが次の課題のようですね。
この施設を拠点として交流が生まれて地域のイメージがアップし、移住者の増加に繋がり、
市場が活発化するというところが目指す姿なのだと思います。
もちろん企業のイメージもアップしますね。

地域住民によるボランティア活動の活性化も重要なポイントです。
市民にとっても行政にとっても企業にとってもメリットのある今回のような仕掛けは大歓迎ですね。



ちはら台公園は、大型商業施設のユニモ市原やちはら台駅からほど近くて、
スポーツ広場もある広大な都市公園です。
ところが普段は犬の散歩をする方をチラホラと見かける程度だそうで、何とももったいない。
幼児の多くが保育園等に預けられていたり、子どももゲームで遊ぶことが多いでしょうから、
公園のあり方も大きな転換点を迎えているのかもしれません。
今後のちはら台TENTの取り組みに期待したいと思います。

6月8日(土)には一般向けのオープニングイベントが行われるそうですから、
ぜひ訪れてみて下さいね!
ホームページはこちらです ⇒ ちはら台TENT




会派を超えた勉強会・公共交通政策について

2024-05-30 | 都市・交通
市議会会派・市凜会さんのお世話により、
会派を超えた有志議員と市の職員とで衆議院議員会館に赴き、
国交省の職員から地域公共交通の今後の方向性などについて説明を受けました。


運転手不足に対する支援策や、ローカル鉄道の再構築、既存の鉄道やバス以外の新たな公共交通手段、自動運転やDXなどなどテーマは盛りだくさん。

国が多種多様なメニューを豊富に用意していることはよく分かりましたが、
結局どのメニューを選んでどのように実践するかは各々の地域次第。
自分たちが知恵を絞って行動しなければ、どんどん取り残されていくということですね。。

公共交通問題は、市民アンケートなどのデータからも市原市の最大の課題です。
行政はこれまで以上に民間や住民との丁寧な対話が必要になりますから、
市の担当部署の強化は必須ですね。

「共生」より「共存」で

2024-05-19 | 都市・交通
知人が紹介してくれたシンポジウムに参加するため、東京都荒川区へ。

荒川区民会館『サンパール荒川』


テーマは『「山谷のまち」のこれからを考える』。



山谷地区には、戦後から高度成長期にかけて土木建築業に従事する日雇い労働者が多く集められ、
彼らは簡易宿泊所などで暮らすようになりました。
通称「ドヤ街」とも言われていましたね。
いまはその方達の高齢化が進んで、
生活保護受給や社会的孤立、健康問題など課題を抱えた人々の暮らしを、
地域が連携して支える取り組みが盛んに行われているようです。

山谷地区は「ドヤ街」から「福祉の町」と呼ばれるようになったのですね。

いま日本全体が同じような問題を抱えるようになって、
皮肉な表現ですが「社会がようやく山谷地区に追いついてきた」とも言えると思います。

シンポジウムの主宰は、
そんな『福祉の町』で16年前から活発に活動する「地域ケア連携をすすめる会」。
様々なNPOや病院、診療所、訪問看護ステーション、ヘルパーステーション、薬局、地域包括支援センター、行政、研究機関などの関係者が参加しています。

伺ったところ、呼びかけ人はやはり医師でした。
治療をして病気を治すだけではダメだ。その患者の生活環境にもアプローチしなければ・・・
そんな思いからだったようです。

同会のこれまでの活動や山谷地域の変遷と現状の報告も聞き応えがあったのですが、
基調講演もまた目から鱗ボロボロの素晴らしいお話でした!

東京大学・大学院で建築学を専攻する大月敏雄教授による『共存のまちづくりへ』。

・日本の住宅政策・福祉政策はなぜ分離しているのか。
・「住宅」政策から「居住」政策へ
・「包括的居住支援」という考え方の重要性
・空家という地域財産を活かそう
・「共生」よりも「共存」から

キーワードとしてはこんな感じですが、
特に心に響いたのが「『共生社会』よりまずは『共存社会』から」という概念。
多様な人々の存在を互いに認めあうという感覚は、
正に「共存」という表現の方がフィットする気がします。



その後のフロアディスカッションも、大手新聞記者・映画監督・国交省の役人など
多彩な参加者が発言されて、こちらもとても勉強になりました。

いや~、ここまで足を運んで本当に良かった。
議会質問にも繋がりそうな気がします。


若宮団地の空き家を再生してシェアハウスに

2024-01-29 | 都市・交通
前回のブログでご紹介した若宮団地のマーケットで、
主催者のお一人として奮闘されていた小野さん。
空き家をよみがえらせることで団地を活性化させるという
「オンリープロジェクト」も手がけてらっしゃいます。

第1弾はカフェを造りました。以前ご紹介しましたね。

そして、待ってました第2弾、
シェアハウス(オンリーハウス)の内覧会にお邪魔してきました!
既に若者3名の入居が決定済みです。


外観は周りにたくさんあるテラスハウスと全く変わらず、
庭の整備もまだこれからということで雑然としていますが・・・

玄関を入るといきなりシンプルオシャレなダイニングキッチンが!


個人的に目を引いたのが、この昭和チックなすりガラス。


洗面所は2カ所設置されています。


庭に面した共同のリビング。
天井のプロジェクターから映画などを映すこともできます。

階段を上って・・・


2階の個室。


このシェアハウスの面白いところは、
先に入居者を決めてから改築。
入居者の希望を設計に反映させたり、入居者も内装を手伝ったりするなどして出来上がった、
いわば「注文住宅」ならぬ「注文シェアハウス」ということ。
珍しい仕掛けですよね。

入居する若者達もこのハウスにより愛着がわくでしょうし、
ひいては団地への愛着に繋がることになるかもしれませんね。
因みに3名の入居者は、
一人は市内在住で都内勤務、
一人は近隣市在住で市原市勤務、
一人は都内大学生。SNSで知って申し込まれたのだそうです。

団地内にはまだまだ空き家がたくさんあるので、
小野さんの空き家再生プロジェクトも今後どんどん進むでしょう・・・と言いたいところですが、
お話を伺うと、持ち主不明の空き家が多くて難儀しているとのこと。
登記簿を確認しても、相続の際に名義変更が行われていなかったり、
転居の際に住所変更されていないなどの理由で、
所有者を追うことができないケースが多いのだそうです。

こうした土地、日本中で合わせると九州の面積よりも広くなるんですって!
実にもったいない事ですし、環境や治安の悪化にも繋がりますね。

現在、この所有者不明土地問題の解消に向けて法律が改正されたところなので、
これから少しずつでも活用が進むことを期待したいですね。


八幡のまちづくり

2023-07-29 | 都市・交通
八幡宿駅東口地区の今後のまちづくりについての説明会。


二日間、夜間と昼間の2回開催で、約90名の参加。
どのような質問意見が出されるか知りたかったので、私は両日とも参加しました。



同地区は、実は50年以上も前に土地区画整理事業区域とされたのですが、
現在も半分は全く手つかずのまま。

もはや当時の計画通りに事業を行うのは現実的ではないし、
いまは多様なまちづくりの手法や制度が創設されているので、
ここは仕切り直して、この地区ではどんなやり方で整備すればよいのか、
地域住民と行政が話合いながら決めていきましょう、という内容です。

事前のアンケートによると、8割もの方が道路や下水道の整備を望んでいるとのこと。
駅近なのに、インフラがまともに整備されていないなんて・・・何ともはや。
区画整理事業の予定があるからと、今日まで伸ばし伸ばしにされてきたのですね。。

ともあれ「これから住民の皆さんによる協議会を設立して、まちづくりの構想を作りましょう」
という行政側の呼びかけに対しては、概ね同意が得られたようです。

八幡宿駅周辺といえば、
西口には新たに複合施設が令和8年には供用開始予定だし、
東口では今年度から八幡東中学校が八幡中学校に統合され、
順天堂大学が未利用地にキャンパスを整備するという話も浮上するなど、
ここに来て大きな動きが重なっています。

新たな施設ができる一方で、使われなくなる公共施設もいくつも残されていく。
これらをどうマネジメントしていくのか・・・?

自分の土地はどうなる、住宅の環境はどうなる、という生活視点での話は当然ですが、
まずは八幡地区全体の広い視点でまちづくりを捉える必要がありますね。

順天堂大学が市原市に?

2023-07-21 | 都市・交通
昨日、定例議会が閉会しました。
選挙からこの方気が抜けない日々でしたが、ようやくこれで一息・・・
・・・と思ったら、なんともう来月にはまた次の定例議会が始まるじゃぁないですか!
そうでなくても、
このところ市原市は次々と大きな問題(小湊鐵道線や帝京大学ちば総合医療センターの件)
に見舞われているし・・・まったくホッとしている間はありません。

昨日も(これは直接「問題」とは言えないのですが)、
閉会後にまたまた大学に関する大きな発表がありました。

順天堂大学八幡宿駅の近くに新たな学部を開く構想があるというものです。
新たな学部は「(仮称)食農学部」。
農業技術、食品科学、食農マネジメントといった学科です。

今後大学側は、
学生確保などの見通しを確認するため、東京近郊の高校や企業にもアンケートをとるそうです。
本決まりではないけれども、大学が設置される可能性は非常に高いと思われます。

そうであれば喜ばしいことでしょうし、確かにビッグニュースではありますが、
これが本当に市民にとってプラスになるかどうかはこれからです。
浮かれず、冷静に未来を見据えなければ。

写真は、議会棟の正面玄関付近。
窓辺のグリーンカーテンが涼しげです^^


カーテンは主にヘチマですが・・・


注目はこれ。
一緒に植えられたプチトマトが食べ頃になってきましたよ^^


走り出しています*危険な通学路

2023-06-08 | 都市・交通
『選挙はゴールではなく、スタートだ』
と誰かが言っていたような、いないような・・・。

選挙期間中にも市民の皆さんから寄せられた課題がいくつかあって、
「早く調査しなきゃ」ってずっと思っていたんですよね。
いまは、これからまた思い切り活動できるというワクワク感で一杯です。

例えば、とある学校前の通学路。
雨のたびに歩道が冠水してしまうので、
子どもたちがいつも歩道を避けて車道を歩いていると伺いました。

普段はこんな感じ。


ちょうど雨の日に選挙カーで回っていて現場に遭遇したので、撮影したのがこの写真。


法面から土が流れて、排水口を詰まらせているのか?
これではとても歩くことができません。
車道は車一台がやっと通れるほど狭く、車道側を歩くのはとても危険です。

今日さっそく学校に確認し、市の担当課に写真を見せて改善を要望しました。
学校側も、1年以上前に要望は出していたそうですが・・・

早急に現地調査が入るとの返事をもらい、ひとまず安心。

八街市で下校中の児童が飲酒運転のトラックにはねられて死傷した事故をきっかけに、
全国で通学路の点検と対策が進みましたが、
普段は安全だが天候によって危険な状況になるというこんなケースは、
どうしても見落とされてしまいます。

それを補うのが、普段から利用している地域住民の声。やっぱり大事ですね。

小湊鐵道線の行方は・・・

2023-04-24 | 都市・交通
28日金曜日に臨時議会の予定が入りました。
主な内容は、税関係の見直しや、物価高騰対策のための補正予算など。
今日は、議会を開くための準備として、
各会派代表者による会議や市による説明会などが開かれました。



市からの説明で注目は『小湊鐵道線の今後』について。
もともと人口減で乗降人員も減少していましたが、加えて台風被害やコロナ禍が打撃となり、
非常に厳しい経営を強いられているとのこと。

路線の維持には10年間で約60億円が必要で、
上総牛久駅以南については廃線も視野に入れているという状況。
そこで市に対し支援を要請しているというものです。

そこで市としては、まずは客観的・定量的に現状を把握して、
今後の経営状況も勘案し、支援する必要性があるかどうか検討したいとのこと。
そのための調査委託費として、約2700万円の補正予算案が出される見込みです。

小湊鐵道線といえば・・・
菜の花の絨毯の中を走るトロッコ列車が、
市原ナンバーのプレートデザインにも採用されているほど、今や市原市のシンボル。
鉄道そのものが重要な観光資源でもありますが、
路線維持のために血税をどこまでつぎ込めるのか、
廃線になった場合の地元の生活交通の代替手段をどう確保するのかなど、
様々な比較検討課題があります。
住民や事業者との丁寧な協議と総合的な判断が求められます。

利用者の減少で廃線を模索する動きは全国的にも加速していますが、
やはり他人ごとではなかった・・・。
なんともショックでやりきれない気持ちです。

写真は、小湊鐵道線でいちはら散歩・思い出の一コマ。








「みんなでつくり、育てる」施設へ

2023-04-04 | 都市・交通
八幡宿駅西口方面の八幡運動公園に建設予定の複合施設
市原支所、八幡公民館、青少年会館、教育センター、青少年指導センター、武道館の
老朽化した6つの施設を統合して、八幡認定こども園も敷地内に配置。
令和8年3月に開業する予定です。3年後ですね。

イメージ図


このほど、この計画の概要が市から発表されました

 市原市HP「八幡宿駅西口公共施設再配置の取り組みについて」

設計施工から維持管理運営まで一括で担うのは「(株)やわた未来パートナーズ」さん。
この事業のために作られた合同会社です(代表企業は(株)新昭和さん)。

白金通り沿いに広場と認定こども園があり、その奥(海側)に二階建ての複合施設。
駐車場はその裏側になるようですね。




複合施設の内部イメージ。
一階・二階とも、中央に広場が配置されているのが特徴のようです。


屋外の「はらっぱ広場」から見たイメージ。


民間が運営するのですから、ある程度儲けがなくてはなりません。
そうでなければ、その分市が税金で負担しなければならないからです。
今回の提案では、ブックカフェができるそうですよ。


私がいま気になっているのは主に二点。

公民館がなくなってしまうことで、これまで行政が責任を持って担ってきた、
図書館機能も含めた地域の社会教育の役割は今後も保障されるのか。
それから海沿いのハザードエリアの立地に支所が入ることから、
大災害時に現地連絡本部としてちゃんと機能するのかどうか。

何度か議会で質問してきたのですけれど、、、未だにスッキリしていません。

市は「設計段階から市民意見を取り入れて『みんなでつくり、育てる』施設を実現する」
とのことですので(この意識はホントに重要!)、
市民の皆さんには、ぜひご自分の財産として関心を寄せていただけたらと思います。

いま言っとかないと!!

皆さんの応援が励みになっています


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