先月環境省は、東電福島原発事故による千葉県内の高い値の
放射性廃棄物の処分場の候補地を、
千葉市中央区の
東電千葉火力発電所敷地内に選定したと発表しました。
こう書いても何のことかわからない方のために簡単に説明すると、
事故によって舞い上がった放射性物質が千葉県内に降り注ぎ、汚染された焼却灰など8000ベクレル超の廃棄物が、現在も県内各地に約3700トン保管されています。
国は、これらを県内1か所で処分することとし、森田県知事はこれをすんなり了承。県内各自治体も渋々ながら了承している形です。
そしてこのほどその白羽の矢が当たったのが千葉市というわけです。
私たち市民ネットワークは、発表のずっと以前からこの問題を重視し、「
放射性廃棄物を考える市原市民の会」という市民有志の会の立ち上げから関わり、党派・団体の枠を超えて広く市民と共有するための活動をしてきました。
以前ブログにも書きましたが、同様に栃木県で白羽の矢が当たった塩谷町の首長をお招きしての講演会も、この会が主催したものです。
「塩谷町からのメッセージ」
先日、若い世代の方々と話をしていて、処分場建設のニュースを知らない方がまだまだ多いのだということに気付きました。
「絶対に反対」
「どこかが引き受けなきゃならないんだから仕方がない」
「安全性と補償を担保してくれるなら・・・」
いろいろと意見は分かれるところと思いますが、まずは市原市民も当事者意識を持ってほしい。
子どもたちにどんな市原市を残してあげあられるのか。それを決めるのが私たち大人の責任です。
少なくとも、密室で決められた国の計画に黙って従うような、主体性のかけらもない自治体になるなんてことだけは、まっぴら御免です。
市議会では、千葉市への処分場建設に関し、佐久間市長に対して以下の事項を環境省に申し入れるよう要望しました。
(1)市原市を「重要な隣接地」として認識すること
(2)市原市や市議会に対し、選定の経緯や今後の計画などについて説明すること
(3)市原市民に対する説明会を開催し、周知徹底すること
私としては、(1)の「
重要な隣接地」という中途半端な表現には大いに不満があります。
千葉市といっても候補地は
蘇我ですから、市原市
八幡から3キロぐらいしか離れていません。「
地元自治体」同様に扱ってほしいのです。
(残念ながら議会での私のこの主張は、少数意見のため却下となりました・・・)
お口直し(?)に・・・
昨日、市民ネット元議員の上符さんがお手製のフルーツロールケーキを差し入れてくださいました。
その日の朝にパパッと焼いてくださったのだそうです。素晴らしい!
メロンの香りが広がる、とってもさわやかなお味でした(^.^)