思い出語り別れ惜しむ
昨年12月に交通事故により亡くなった魚沼市堀之内の獣医師、山森勲さんを偲ぶ会が3月22日、Aコープ堀之内店で開かれ、集まった人たちが山森さんの業績を振り返るとともに思い出を語り合った。
山森さんは北海道出身。獣医師として旧堀之内町職員となり魚沼地域の畜産業の振興に尽力。退職後は動物用医薬品販売会社に勤務するとともに自宅に雪国動物医院を開業していた。職員時代から地域の文化活動に積極的に取り組み、徐々坊敬慕会事務局長として堀之内の江戸期の俳人・宮徐々坊の業績を広く紹介したのをはじめ、山岡荘八顕彰会事務局長として顕彰碑の建立や業績を後世に伝える活動を展開。郷土史研究家として貞心尼などの研究にも力を注いだ。
偲ぶ会は山森さんと親交の深かった人たちにによる実行委員会が開いたもので、魚沼市内を中心に南魚沼市、長岡市などから約90人が出席した。
会では発起人代表の星野芳昭さんが「本日は大勢の方からご出席いただき、たぶん山森さんも喜んでいるのではないと思います。短い時間かもしれませんが山森さんを偲んでいただき、懐かしい話をお互いにさせていただければ幸いです」とあいさつ。実行委員の宮正?さんから、この日記念品として出席者に配布された遺稿文集について説明され、坂西省吾さんから掲載されている山森さんの俳句が紹介された。
献杯の後はテーブルスピーチで山森さんの思い出が語られ、生前の写真も会場に映し出されて故人を偲んでいた。