震災支援に感謝して
魚沼市が生んだ歌人・宮柊二の歌碑2基がこのほど、同市堀之内の宮柊二記念館前に建立され、9月11日には関係者約300人が出席して除幕式が行なわれた。
この歌碑は、中越地震で全国から激励や支援を受けたことへの感謝と市制5周年を記念して同実行委員会が建立したもの。
歌碑には柊二が父への思いを詠んだ「亡き父の ありし昔の 聲のごと 魚野川鳴る その音恋し」と、母を詠んだ「冬の夜の 吹雪の音をおそれたる われを小床に抱きしめし波波(はは)」の2首。
関係者により除幕に続いて母校の堀之内小学校の児童が歌碑の歌を朗読、参加者全員で唱和。柊二の作詞による堀之内小学校の校歌も披露された。
式には柊二の弟・宮悌伍さん、長男の布由樹さん、長女の片柳草生さんも出席。
宮悌伍さんは「柊二へお寄せくださったお心をとてもありがたく思っています。兄は終生、父母とふるさとを思って多くの短歌を詠みました。両親も兄もふるさとのありがたさを感じていると思います」とお礼を述べた。