生誕百年で墓にオカリナ設置
魚沼市今泉出身の彫刻家で「オカリナの父」と言われる故・明田川孝(あけたがわたかし)さんの生誕100年を記念して、古里に立つ墓に特大オカリナが設置されることになり9月22日にはその設置式典が行なわれた。
明田川孝さんは1909年、今泉生まれ。上京後、旧制中学在学中にオカリナに魅力を感じ、東京芸大彫刻科に入学した年から本格的にオカリナ制作を始め、現在一般化している12穴式オカリナを発明。また、彫刻家としても多くのすぐれた作品を残したが58年、49歳の若さで死去。その後、妻のカズさんや弟子がオカリナ制作の遺志を継ぎ日本に広くオカリナを普及させた。
同所の真福寺にある明田川さんの墓は中越地震で被害を受修復が今年行なわれたが、今年が明田川さんの生誕100年にあたることや、明田川さんが起業した「アケタ・オカリーナ」の創業80年を記念して、修復された墓に特大のオカリナが設置されることになったもの。
設置式典には妻のカズさん、長男で株式会社アケタ代表の荘之さんら親族や、荘之さんと交流のある県内のオカリナサークルの会員、地元の人たちなど60人余りが参加。開眼法要に続いて、設置されたオカリナが披露された。
また、この後はオカリナ制作者・奏者でジャズピアニストである荘之さんによるオカリナのミニライブも行われ、父・孝さんのために作曲した曲をはじめ、ジャズや日本の民謡などが演奏され「オカリナの父」明田川孝さんを偲んだ。