1月は豪雪のため週末は除雪作業に追われたが、2月入ってからは雪も一段落。2月初旬の晴天に恵まれた日曜日に魚沼市内のスキー場に向った。例年になく遅いシーズン初滑りだ▼仕事柄もあって比較的色々なことに関心が湧き手を出してみることも多いが、長く続いているものは少ない。その中でスキーは唯一長く続けているスポーツだ。上手い下手は別として健康維持、ストレス発散に役立っていることが今まで続いている理由だと思っている▼晴天に恵まれたこの日の初滑り。たまたまリフトで乗り合わせた人が知人で、お互いにびっくり。話を聞くと、この地域の多くの人たちと同様に、若い頃は結構滑っていたが、その後はずっとスキーから遠ざかっていたという。定年を迎えた後、昨シーズンから再び滑り始め、今シーズンはスキーを新調したそうだ。夏の登山に備える意味もあって体力づくりのためにと週に3回はスキー場にいっていると聞いて驚いた。スキー場を訪れる人たちの大半は若者と子どもたちである中、中年スキーヤーの連帯感とでも言うか、リフトを降りた後も話が弾んだ▼つい先日のこと、定年後、非常勤の仕事をしている人と職場で話しをしていたら「昨日、20年ぶりにスキーに行ってきたよ」とのこと。知人からカービングスキーをもらっていたこともあり、友人に誘われて久々のスキーを楽しんだそうだ。「前は長いスキーを振り回していたから、短いスキーは最初キョロキョロして怖かったが、慣れてくると曲りやすく楽だったよ」と笑顔で話していた▼スキー離れが進む中、時を置かずして若い頃スキーを楽しんだ人たち2人が、再びゲレンデに帰ってきたという話を聞いたのは奇遇だった。スキーは生涯スポーツ。その気になれば高齢になっても楽しむことができる。自らの健康維持のため、そして低迷する市内のスキー場を盛り立てるためにも中年の人たちからも、またゲレンデに戻ってほしいと思う。「中年よゲレンデを目指せ」。
<魚沼百景>
「雪国の夜」
結8万8千の雪灯りの取り組みもあって、魚沼市内のイベントに合わせて市内各地でロウソクの灯が灯され、幻想的な風景を見せてくれている。小出雪まつりのスキーカーニバルの夜、小出橋のたもとには可愛らしいウサギが2羽、闇夜に浮かび上がっていた。