わが八重葎庵のノーザンガーデン、ハナニラ君の季節は終わり、若葉の季節です、コブシの花はこの間咲いたと思ったらもう散ってしまい若葉に転じています、その近くで無花果君の若葉がグングンと音をたてて日に日に大きくなっていきます、
おお一年で一番麗しい季節であることよと思っておりましら、足元ではタンポポ君たちがいつのまにか大展開しておりました
今日の写真はわがガーデンのタンポポ君たちを撮ったものです、よろしければクリックしてご覧になり、タンポポ君たちのバッコぶりをしかとご確認くださいませ
タンポポ君たち、元気のかたまり、どうやら先日知人が野菜畑にするもりで土を起こしていった畑予定地(写真の左上)を目指しているようです
「おい、タンポポ君よ、聞くところによると君たち、わが国産のタンポポではなくセイヨウタンポポやということやないか?」
「そのとおり、それがどうしたの?」
「セイヨウタンポポである君たちがなぜ我が領土に存在しているのや」
「さあねえ、そんなこと、なぜボクたちがここにいるかなんて分りっこありません、まあ神のみぞ知る、つまり神の思し召しということです」
「そんないいかげんななこと言うな、ほんとは君たち、日米アンポンタン条約に基づいてここで大きな顔してバッコしているのではないのか」
「何を愚にもつかないこと言っているのですか、あんなGGIのヨタ話なんか嘘っぱちに決まってるでしょう、アンポンタンなんて言ってGGIボクたちをバカにしてるのでしょう、そんな粗野な言動を許すわけにはいきません」
「そんなことはない、ただ単純にセイヨウタンポポがなぜこんなところにいるのか素朴な疑問を抱いただけや、まあ気を悪くするな」
「そんなことおっしゃるなら、お聞きしますけどねえ、GGIのオッサンよ、あなたは、なぜここにいるのですか、答えてみなさい!」
「そやなあ・・・そんなこと言われてもなあ・・・」
「そうでしょう、そんなこと言われても困るだけでしょう」
「そやなあ・・・」
「また始まった、GGIのオッサンよ、今日も飽きもせず《そやなあ》を連発して話をごまかすつもりですか?」
「そやなあ・・・」
「ごまかしたらいけません、GGIのオッサンはなぜここにいるですか、答えなさい」
「そやなあ・・・」
「そうでしょう、答えることができないでしょう、このような質問には誰も答えることができないのです、GGIさん、なぜ答えることができないか、そのわけがわかりますか?」
「そやなあ・・・」
「あのですねえ、そのわけは、存在(実存)は当為に先行するからなのです」
「えっ、何!存在がどうしたというのや、当為?いったい何のことや、タンポポのくせに小難しいこというなあ・・・」
「分からないのですか、GGIはモノを知りませんねえ、まあおおざっぱも言えば実存主義というところです」
「えっ、何!タンポポが実存主義者!・・・これは初耳や!・・・実存のタンポポというわけか、君、春の陽気でオツム・テンテン・オブラードになったのと違うか?」
「あのねえ、もっとわかりやすく言えば、《我思う故に我在り》ではなく、《我あり、故に我思う》ということです」
「おまえタンポポのくせにムズカシイこと考え過ぎや、慣れないことすると体にワルイぞ」
「わからないのですか、あのねえ、我思う我在りならば、なぜ自分がここに存在しているのか説明できるかもしれないけれど、真実は我在り故に我思うのです、つまり存在が当為に先行しているのです、だから、GGIがなぜ自分がここに存在しているのか説明できるわけがないのです、分ったか?」
「そやなあ・・・たしかにそうかもしれんなあ・・・」
「あのねえ、いつだっためいかこのブログでもGGIは《存在は当為に先行する》という命題をテーマにした詩を紹介したことがあるでしょう?もう忘れたのですか?」
「そやなあ・・・・そんなことがあったかなあ・・・」
「GGIさん、しっかりしてください、自分の行ったこと忘れるようでは死期は近いですよ、もうすぐそこですよ」
「そやなあ・・・」
「じゃあ、思いださせてあげます。杉山一平という人の詩です
生
ものをとりに部屋へ入って
何をとりにきたか忘れて
もどることがある
もどる途中でハタと
思いだすことがあるが
そのときはすばらしい
身体がさきにこの世へ出てきてしまったのである
その用事は何であったか
いつの日か思い当るときのある人は
幸福である
思いだせぬまま
僕はすごすごあの世へもどる
(ついてに読んでもいいよというかたは以下のサイトをご覧くださいませ
http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/d/20141218 )
「どうです、GGIのオッサン、わかりましたか、GGIさんもぼやぼやしていたら、どんな用事があってこの世に出て来たのか分からないまま死んでしまうことになりますよ、どうするんですか」
「そやなあ・・・そうかもしれんなあ・・・どうするかなあ・・・」
「オッサン、風力自動車なんてアホなこと言っていないで真剣に考えなさい」
「そやなあ、そやけどなあ・・・でもなあ、当面の用事はやはりコロンブスのタマゴも真っ青の世紀の大発明かもしれんなあ、成功すれば、すくなくともイグ・ノーベル賞ぐらいは貰えるかもしれんなあ・・・」
「オッサン、気は確かですか?この春の陽気でオツムのネジが吹っ飛んだのですか!」
「そやなあ・・・」
今日もまことに不毛なる日記になってしまいました。お許しくださいませ
グッドナイト・グッドラック!