某日、灰色の空の下、湖が静かに広がっていました
暖房のきいた建物のなかで、湖岸の景色を眺めながら知人と話しておりました
「GGIさん、雨が降っているのでせうか、対岸がほとんど見えなくなりました」
「ほんとだ、これは雨というよりは霧、霧雨ではないでせうか」
「霧雨ですか・・・なかなかポエチックですね。ところでGGIさん、このような様子を五里霧中というのですかね?」
「う~ん・・・五里といえばおよそ20キロですよ、対岸まで二十キロあるでせうか?それに対岸はまだかすかに見えておりますから五里霧中というほどではないでせう・・・まあ、五里霧中未満というところかなあ・・・」
「五里霧中未満ですか・・・なんだかGGIさんの人生みたいですね。五里霧中ほでではないけれど、いつも方向を見失いがちで、迷走気味というか、生きていく手がかりがあるようなないような・・・」
「そやなあ・・まあ、あえて否定はいたしませぬが、それが世の常、それが人生の真実というものかもしれませぬ。でもそういう微妙なことはうでもいいことですから、五里霧中未満のことなんか忘れて、熱いコーヒーでも飲みにいきませう」
今日の写真は五里霧中未満の湖岸を撮ったものです。よろしければクリックしてご覧になり、あたなの人生の霧を吹きはらってください。
グッドナイト・グッドラック!