UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

ああ、絶望の最高裁・・・・

2015-12-18 00:41:05 | 日記

昨日の午前、まだGGIのオツムに霞がかかっているころ、電話がかかってきました

「おいGGI、新聞見たか、ひどいなあ最高裁の決定・・・」
「最高裁?あっあれか、昨夜のNHKでも報道していたなあ」
「まったく最悪のタイミングだぞ、どうする・・・・」
「う~ん、グッドアイディアなんかないけれど、こちらも強引な理屈を考えるしかないなあ・・・」

 最高裁の決定々と申しましても昨日の新聞、第一面に大きく報じられていました「夫婦同姓でないといけません」というのは合憲であるとした最高裁判決の話ではありまぬむ、同じ日に最高裁第三法廷が下した驚くべきトンデモ決定のことであります。

 夫婦同姓問題についての最高裁の判決は、GGIの考えによれば予想されたことでありました。最高裁大法廷15人の裁判官のうち、女性の裁判官三人はいずれ違憲であるとしたのですが、残りの12人の男性裁判官のうち10人が合憲であるとしていました。これらの平均年齢60歳以上である男性裁判官諸氏、いずれの方々も「同姓こそが家族の絆」と思い込みたいのですけれど、ほんとは家庭内離婚や熟年離婚の危機に見舞われているのです、そのため合憲の判決を下すしかなったというのが真相に近いのです

 もう一つの最高裁の決定は簡単に申し上げれば、「放射能を含んでいるような危険なゴミをどこかに秘密でに捨ててしまっても、どこに捨てたのか、どんなふうにして捨てたのか、ほんとうのことを明らかにすると損害賠償請求されたりして困る人が出てきたりするので、明らかにしないでもよろしい、だからほんとうのことを明らかにしろという求めは棄却する」という決定であります。まことに絶句するしかないリッパな判決であります(一昨日の16日にNHK大津放送局が16日に報じていたのですが、17日には前日のネットのニュースを消してしまっているのです、なんというリッパな公共放送なのでしょう、ニュースの全文は文末をご覧ください。京都新聞も17日の紙面で報じています)

 このゴミと申しますのは、これまでこのブログで何度か書いたことがある福島県から持ち出され湖国の河川敷に不法投棄されていた放射能(セシウム)に明らかに汚染されている木材チップ(木くず)のことです。この汚染木材チップを、環境学者を自称する女性の前知事が不法投棄した業者に命じて県外の某所に秘密裡に運び出せて処分させてしまいました。そして、この前知事の嘉田由紀子氏は後援会の席上で「あ~ら、どこへ持ってってどのように捨てたかなんて言えませんわよ、言ったりしたら私が億円単位の損害賠償を請求されかねませんからね」とイケシャーシャーと言い放ちそのまま退任してしまったのです(このことは京都新聞がちゃんと報じています)。

 この前知事の行為は常識的に考えて、もちろん社会的に決して許されない大変ワルイ行為であることは言うまでもありませぬ。ですから、汚染木材チップが県外へ持ちだされる前後から、GGIは知人らと協力して情報公開請求を行ったり、要望書や公開質問状を出したりして、この汚いゴミの行方を明らかにするよう求めてきました。その結果、湖国の情報公開審査会が今年の8月半ば、搬出先の自治体の名前ぐらいは公表しなさいというまともな答申をを出し、現知事はこれにしたがいました。その結果、搬出先は群馬県の前橋市であることが明らかになったのありますが、でもこの搬出先からさらに別の場所に移転されており、この最終的な移転先は未だ明らかになっておりません、

さあ、これから前橋市の市民オンブズマンなどの組織と協力してと思っていた矢先の上記のような最高裁の決定であります(この問題について「市民オンブズマン群馬」や「市政をひらく安中市民の会」などの市民団体がすでに動き始めています)。

 この最高裁の決定には、GGIらは直接は関係しておりません、GGIらと別のルートで元京大の先生が不法投棄した業者を告発し、昨年末に有罪が確定していました。でもこの汚染木材チップの行方は裁判の過程で明らかにされませんでした、このため、この先生は地検に捜査資料を開示するよう求めたのです、そうしましたら大津地裁は搬出先の自治体の名前ぐらいは公表しなさいとする決定を下したのですが、地検が抵抗、最高裁に特別抗告、その結果上記のようなトンデモ決定が一昨日下されてしまったのです、誰がどこに捨てたか、どのように処分したのか、地検は捜査資料を開示しなくてよろしいというわけであります

 実は、ラッキーであったことに湖国の情報公開審査会が現知事に自治体の名前ぐらいは言いなさいという決定を下した時期は、京大の元先生の求めに抵抗した地検が特別抗告したもののまだ最高裁の決定が出る前であったのです、最高裁の決定の後に情報公開審査会の決定ということになっていたら、おそらく現知事は自治体の名前(前橋市)を公表しなかっただろうと思われます

 かようなしだいで、この12月のはじめに、知事にたいして「搬出先の前橋市の市民は迷惑しているのだ、もう他人に他の地域に迷惑をかけるのはいいかげんにして、知事としての責任を自覚して最終的にどこでどのように処分したのか言いなさい、」という要望書を出しており、その回答指定日が何と今日1218日なのです、この日を目前にしての最高裁の悪質極まるトンデモ決定、知事はまちがいなくこの最高裁の決定を視野に入れて回答することになるでしょう、これでは知事からの良き回答を期待することは到底無理であります。

 NHKのニュースによれば、最高裁第3小法廷の大谷剛彦裁判長は「搬入先や業者名が特定されると、風評被害や、回復しがたい経済的損失が発生し、関係する人の名誉や平穏を害する恐れがある」として自治体の名前ぐらいは明らかにしなさいとい大津地裁の決定と取り消したそうです

ほんとうにあきれるというよりも、もうムチャクチャ、亡国の決定と言わざるを得ません、もしこの決定がほんとうに正しいのであれば、放射能に明らかに汚染されているような危険なゴミを勝手にどこかに捨ててしまって口をつぐんでいてもよろしいということになります、風評被害などが起きるかもしれないと言って、巨額の損害賠償請求が行われるかもしれないからと言って、黙ったまま勝手にどこへでも危険なゴミを捨てていいということになるのです。まさに亡国の決定です・・・

 以前に日記にも書きましたが(http://blog.goo.ne.jp/ugugggi/d/20140630

元最高裁の判事であった人物が最近「絶望の裁判所」という本を著しています(講談社現代新書)。著者は東大在学中に司法試験に合格したという秀才であると思われる、最高裁判事の経験もあるという大学の先生です。 この先生、あとがきで次のように書いております

 「日本国憲法第76条には、裁判官の独立が、『すべての裁判官は、その良心に従い独立してその職権を行い、この憲法及び法律のみに拘束される』ことが、定められている。しかし、この条文は、日本国憲法のほかの数多くの輝かしい条文と同じように、実際には踏みにじられ、愚弄されている」

 今日の日記の内容はみなさんにはたいして関心がないかもしれませぬが、GGIとしてはまことにありきれませぬ、このため今日はすこし気晴らしと思い美しき夕暮れの写真をおみせしておきます

 NHKニュース(1216日大津放送局)の全文は以下のとおりですが、お読みいただかなくて結構です

《おととし高島市の河川敷に原発事故の放射性物質を含む大量の木くずが不法投棄された事件を受けて、市民団体の代表(元京大の先生のことです)が求めていた捜査資料の閲覧について、最高裁判所は、木くずが運ばれた市町村名や業者名を伏せた上で資料を開示するよう命じる決定を出しました。

 おととし、高島市の鴨川の河川敷に東京電力・福島第一原発の事故で放出された放射性物質を含む大量の木くずが不法投棄された事件を受けて、市民団体の代表は、有罪判決が確定した業者が、国内の各地に運んだとされる木くずについて捜査資料を開示するよう検察に求めました。

 検察は開示しませんでしたが、大津地方裁判所は、ことし7月、木くずが運ばれた経路や搬入先の都道府県名と市町村名、取扱い業者などが記された資料の開示を命じる決定を下し、検察が特別抗告していました。

 これについて最高裁判所第3法廷の大谷剛彦裁判長は「搬入先や業者名などが特定されると風評被害や、回復しがたい経済的損失が発生し、関係する人の名誉や生活の平穏を害する恐れがある」として、大津地裁の決定を取り消し、木くずは運ばれた市町村名や業者名を伏せた上で資料を開示するよう決定を指しました。(1216日、1849分)」

 グッドナイト・グッドラック!

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