わが庵にも秋が訪れております、よろしければ写真をクリックしてご覧くださいませ
秋雨のなか、赤い花が点々と咲いていて、わが庵の庭はバルビゾン派ならぬ印象派、若干モネふうと言えないこともなさそうな風情であります
この花、ハーブの一種ですがその名前をGGIは承知しておりませぬ、賢妹が勝手に植えていったからです、
この小さな赤い花々、いっときは周囲に急に出現した元気な雑草に負けかかっておりましたが、めずらしくGGIが若干の除草作業を行ったところ、元気になりました、夏ごろから、いやもっと以前からかもしれませんが、ずっと咲き続けており、まことにありがたき限りであります
そして、この庵のガーデンには、今年はどうしたのでありませう、ホトトギスがやけにあちこちにバッコしております
ホトトギスというのは茶花なるものの一種だそうであります、でも恥ずかしながらGGIはシティボーイでありますが故、日本のトラディッショナルな文化に関する知識と関心がまったく欠落しております
ですからホトトギスなるものに関して大恥をかいた経験があります、いつであったか、いまから数年前、あるときやって来た知人の某パワフルオバサンが庵の庭をながめていてのたまいました
「ホトトギスがたくさん生えているやん、ちょっともらってもいい?」
「ホトトギス、そんなものうちにおらんでぇ」
「何言うてんのGGI、あんたモノ知らんなあ、ホトトギスって鳥のことやない、あの紫の花のこと、ホトトギスは茶花や」
「茶花って何や?お茶の花のことか?あんまりキレイな花とは思えんけど・・・」
「ほんまにGGIはモノ知らんのやなあ、茶花っていうのは茶席に飾るお花のことや、GGIももう老人やから、茶道のような渋い趣味をたしなんだらどう?」
「まことに有難きお言葉ではございますが、私めはシティボーイでありますのでご辞退申し上げる、でもホトトギス、すきなだけ持っていかはったらよろし」
このオバサン、感心なことに、後日再びやって来て、ホトトギスのお礼にとスズランを植えていきました、しかしながら、ガーデニングなる高尚なる趣味を持ち合わせていないGGI、何も手入れせずに放置しておりましたら、ありがたきスズラン君は深草の間に行方不明になってしまいました・・・
グッドナイト・グッドラック!
「 雑草なぞ無い、すべての草には名前が在る」
と おっしゃっていたのでは?
いつもの頓知を期待しております。