UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

「故郷の廃家」はいま・・・

2016-08-31 01:16:18 | 日記

近くの城跡の公園、その正面に、湖のほうに向いて大きなマンションが二棟、建っています。

最初、湖に面して大きなマンションが建ちました。眺めが良いこともあって、すぐに全室売れたようでありました

それから何年かが経ちました。このマンションよりも湖岸に近い位置に、やはり湖に面して新しいマンションが建ちました。このため、初めに建ったほうのマンションからの眺望はだいなしになりました。聞くところによりますと、眺望が台無しになったので、初めに建ったマンションから、より湖岸に近い位置に新しく建ったマンションに引っ越した人もいるそうです。

マンション業界も生き馬の目を抜く世界でありますから、このようなことが起こるのもしかたがないのかもしれませぬが、なんともエゲツナイ商法であります。

そして、これらの二つのマンションが建ったために、その谷間に何軒か、古い民家が取り残されることになってしまいました。両側は大型マンション、取り残された民家、眺望も日当たりも、何もかも台無しになりました・・・

今日は写真はこの二つのマンションの間にある細い路地を入ったところにある、取り残された一軒の民家を撮ったものです。ぜひクリックしてご覧くださいませ

築何年かは不明、最低半世紀は経ていることでありあせう。住人がいる気配はなし、木々の枝や蔦などが朽ち果てた民家を覆っています、八重葎茂れる宿どころではありませぬ、

この様子を眺めておりましたら、GGIは「故郷の廃家」という唱歌を思い出しました。アメリカのウィリアム・へイスさんという作曲家が作った、日本語の歌詞が付けられた歌です。日本で発表されたのは1907年とのこと。学校などで習った記憶をお持ちの方もおられることでありませう

歌詞は以下のとおりです

(犬童球渓(いんどうきゅうけい)作詞・ヘイス作曲)

幾年(いくとせ)ふるさと、来てみれば、
咲く花鳴く鳥、そよぐ風、
門辺(かどべ)の小川の、ささやきも、
なれにし昔に、変らねど、
あれたる我家(わがいえ)に、
住む人絶えてなく。

昔を語るか、そよぐ風、
昔をうつすか、澄める水、
朝夕かたみに、手をとりて、
遊びし友人(ともびと)、いまいずこ、
さびしき故郷(ふるさと)や、
さびしき我家(わがいえ)や。

(曲をお聞きになりたい方は以下のサイトをどうぞ)

http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/kokyouno.html

この歌詞を口ずさんでいて、故郷の自然の美しさを詠ったいい歌詞だなあ・・・でもなあ・・・昔は故郷の廃家は、以前と少しも変わらぬ自然の中で朽ちていったのだけれでも、現代の故郷の廃家は、都市開発の波に吞まれて、変わり果てた自然の中で朽ちていくしかないのだと気づきました。なんだかこの現代の廃家が可哀そうになってしまいました・・・

グッドナイト・グッドラック!

 

 

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