一昨日、京の街で知人三人と懇親を深めました、GGIもふくめて全員、生息地は湖都であるのに京の街にまで懇親を深めにいったのです。
どうしてわざわざ京の街まで出かけることになったのか、定かでありませぬが、首謀者である知人の一人が勝手に決めしまったのです。別の知人に「GGIよ、理由はともかく、今日はそういうことになってしまっているのだ、泣く子と既成事実には勝てない、だからおとなしくついて来い」と命令されてしまいました。
GGIとしましては懇親を深めるには、帰り道のことを考えて、できるだけわが庵に近いところをお願いしたのですが、もうどうにもなりませぬ
連れていかれたところは暮れなずむ京の街、烏丸は御池、烏丸通を少し東に入ったビル街の一角、知人の一人がお店の前に出している看板を見て、さけびました
「オレ、ここに一度来たことがある、昼からやっている店やろ!」
確かに看板には「昼からやっています」と書いてあります、これはなかなか親切な但し書きであります。みたところ普通の居酒屋さん、京都風というよりは大阪ふう、両側の壁にメニューなどが一面にベタベタと貼ってあります、ポスターなんかも貼ってあります。何でもベタベタ壁に貼るのがすきなようです
知人のうちの二人は、日本酒が好き、酒の肴にあいそうなものを次々に頼みます。GGIは食べ物には特段のこだわりはありませぬ、と申しますか、酒の肴に詳しいというゼータクな生活はしておりませぬので、注文はこの二人に任せておきました。もう一人は人間関係においても食べ物においても、好き嫌いが激しい人物です
「ボク、魚は骨があるのはあかんのです、小さいころ兄弟のうち男はボク一人、大事にされてオフクロが骨全部抜いてから食べさせてくれたのです、あっ、それにボク、青い魚はアカン、サバあかん、えっ、キューリの一本漬、それもアカン、エビのなんとかもアカン」
まことにアカンの連則、アカンたれの見本であります
アレコレ勝手に飲み食いしておりますうちに、当然ながら自然がGGIを呼びます。席を立ち、お店の元気のいいニイちゃんにききました
「トイレ、どこ?」
「そこです」
「どこ?」
「そこですよ」
「そこってどこや?」
「そこはそこです」
「ここか?ここ、いっぱいポスターが貼ってるだけやないか、こんなものがトイレなんか?」
「よく見てくださいよ、上のほうに書いてあるでしょう」
「どこに書いてあるのや?」
「そこ、トイレのドアですよ、引き戸の左上の端っこに書いてあるでしょう」
たしかにこの元気ニイちゃんと言ったとおりでありました。
というわけで、今日の写真をクリックしてご覧くださいませ。引き戸の左上の隅っこに、ちいさく「お手洗い コチラ」
こら、何を気取っているのや、トイレならトイレと、もっとはっきり書いておけよ!どうでもいいポスターに席を譲ったりしてどういうつもりや・・・・
トイレのドアは古びた引き戸でありますが、室内は近代的かつ清潔でありました。
なもあみだぶ、なもあみだぶ、なもあみだぶ・・・
グッドナイト・グッドラック!