UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

テレビや新聞は何も言わないけれど、これはどう見ても過剰警備です!

2019-06-28 01:34:41 | 日記
首都圏のほうではどうか知りませぬが、関西ではここ数日、新聞もテレビもG20関連のニュースのてんこ盛りであります。

G20関連のニュースと申しましてもG20の会議そのものについてというよりは、史上最大、空前といわれる警備についてのニュースなどで賑わっているのです。

「主要二十カ国の首脳が大阪にやってくる、日本で初のG20開催だ、ここはオレたちの出番だ、これ以上の舞台はない、大活躍するぞ!」と警察が大張り切りなのです。「我々は絶対にテロを防ぐぞ~!不届きもの、不審者は断固検挙してみせるぞ~!」と張り切って全国から警官を動員、その数およそ3万人!日本の警官の総数は約30万人ですから、全国から総数の1割にあたる警官が動員されていることになります。

3万人の動員、動員に要する費用もバカになりませんが、この3万人の宿を確保するだけでもタイヘン・・・これではまるでG20便乗全国警察官大会ではないか!

関西にお住いの方はこれまでに何度もくりかえし「空前の警備」の様子をテレビや新聞で耳にタコができるほど知らされておりますのでもうウンザリでしょうけれど、参考のためにその主な警備の内容を記してみます。

常識的には、外国からの首脳などを警護するには、空港や首脳などが停まるホテル近辺、会談が行われる施設の周辺、要人が行き来する道路などの警備などで十分であると考えられるのですが、大張り切りの警察は以下に記しますように、この他に、いろいろな場面にしゃしゃり出て張り切っております。

・阪神高速全面閉鎖:27~30日、大動脈である10路線を早朝から深夜まで閉鎖。東京で言 えば首都高速の都心の主な路線が終日閉鎖されるようなものです・・・
・大阪市立と府立の全幼稚園、小・中・高校など計674校が27~28日休校
・大阪市が資源ごみ、包装プラスチック、粗大ごみの収集を休止、27~29日
・JR西日本、京阪神の私鉄の主要駅でコインロッカーとゴミ箱閉鎖
・大阪発の西日本JRバスの一部運休
・佐川急便やヤマト運輸は大阪市などへの配達日の指定サービスを一時停止。大阪府を通過 する郵便物が1~2日程度遅れる見込み
・大阪城天守閣休業 27~28日
・梅田スカイビル空中庭園の展望台休業27~30日
・関空:連絡橋で交通規制、リムジンバスが運休か減便
・水族館「海遊館」で手荷物検査 27~30日
・通天閣で手荷物検査 27~29日
・会議場となるインテックス大阪がある人工島「咲洲」(さきしま)の住民は全員、何日も 前から、警察が発行した身分証明書を外出時に携帯していなければならず、職務質問に応 じなければなりません。また警察は島に出入りする全車両を検問、住民はあらかじめ買い だめなどをして外出を控えざるをえないとのことです

まあ、この「空前の大警備」、名目はテロ防止ということでしょうけれど、それにしてもこんなになにもかもを規制するとは、大阪の小・中・高校生は学校に行くなとか住民は外出を控えよとか、幹線道路は終日封鎖だとか、明らかに行き過ぎ、過剰なる、余計なオセッカイ極まる警備ではないでせうか・・・

これは明らかに過剰警備です。過去に欧米の大都市でG20の会議がこれまでに開かれていますが、おそらくこんな大げさな警備は例がないでありませう

過剰警備は人々に迷惑をかけるだけではありません。膨大な公金の無駄づかいでもあるのです。テレビや新聞など、メディアのみんさんも分かってはいるのでしょうけれど、決して「これは過剰警備だ」などと報じたり批判したりいたしません。そんなことを言ったりしてアベ坊や治安関係筋などから睨まれて非国民扱いされるのが恐いのです・・・

「過剰警備」というのは、本当は行う必要がない警備を、どうしても必要なものであるかのようにもっともらしく装って行うことにより、警察の存在を、その治安維持能力を誇示することを主目的とした行為に他なりません・・・

これは慧眼なるGGIの私見ですけれども、いまこの日本には、どこかの国の首脳を襲おうとする日本人のテロリストなんかおりませぬ。9・11以降、「テロ」という言葉は世界中で大流行、日本でも何かと言うと当局が便乗して「テロ防止のため云々」と言ったりしますが、9・11以後、この日本でテロの危険性が迫ったという事態は皆無です。日本にはテロリストはいないからです。デタラメを言っているのではありませぬ。ウソだと思うなら公安調査庁にでも問いあわせてみてください。外国の諜報機関や危ない過激な組織の手先となった日本人テロリストがいるかもしれないなんて言われるかもしれませんが、そんなものは安物スパイ小説の読み過ぎです。

海外からテロリストが来るかもしれないではないかとおっしゃるかもしれませんが、日本は幸い島国、主要な空港を抑えておけばテロリストの入国はふせげます。ハイテクを駆使する日本の入管は優秀です。海上からのテロリストということもリクツでは考えられますが、まあ可能性は限りなくゼロに近い・・・

いつであったか、ある新聞記事で、日本で暮らすイスラム系の外国人が言っておりました。「ボクたち、欧米ではともかく、日本では目立ち過ぎてテロリストなんかにはなれっこないですよ」。御説ごもっともであります

唯一可能性が考えられるのは日本へフリーパスで出入りできる在日米軍の兵士かもしれませんね。なにしろ米軍には日本の治安当局も手が出せないからです。トランプ憎し、あるいはトランプ命と思っている兵士が基地を抜け出して・・・まあ、これも話として面白いのですが、笑い話のうちでありませう。

つまり、大阪でのG20に出席しているどこかの国の首脳を襲うテロリストが出現する可能性は(治安関係者は密かに望んでいるのかもしれませんが!)実際には限りなくゼロに近いのです。にもかかわらず、この警察当局挙げての空前の過剰なる大警備、市民のだれもがたいして不平もいわずにこの警備にしたがったとなれば、警察は一段と自信を深めることになるでありませう。

市民なんかどうにでもなる、香港なんかようなことを起こさせないと自信を持つことでありませう。このたびの空前の大警備は、これからは一旦緩急あれば大胆に超法規的な過剰警備で行こう!というための予行演習なのではないか、というのがGGIの見解です

秘密保護法や共謀罪という治安関係の法律が次々に制定されてしまったことについて、京大法学部の某先生が日弁連主催の某講演会で、「これらの法律が施行されると、これまではいわば小文字の治安であったものがこれからはいわば大文字の治安という時代になるでありませう」と政府が本格的に治安対策に深入りすることになるのではないかと指摘されていました。このたびの空前の大警備もその現れの一端かもしれませぬ、というのは考えすぎでありませうか・・・

ここまで書いてきて、作家の故・堀田善衛氏があるエッセーで次のようなこと記していたことを思い出しました。ずいぶんむかしのことです

あるとき、警察庁の幹部である知人と話していて、私は次のように尋ねてみた
「それで君たちは日本をどのような国家にしたいと思ってるんだ?」
「そうですね、ほんとうのところを言えば《警察国家》にしたいというところでしょうか」

G20の影響は大阪から遠く離れたわが湖都の地にまで現れております。その証拠が今日の写真です。先日乗った湖都の市内を走っている京阪電車さんの車内に吊り下げられていたポスターを撮ったものです。鉄道テロ防止のポスターです。

ポスターには次のように記されています。

鉄道の警戒警備を強化しています
We will reinforce railway security during G20 Osaka Summit

そして、「鉄道テロを防ぐのは一人一人の目と行動です」

まさに監視社会のススメですね・・・

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 歴史を捏造なんかしないバス... | トップ | トランプさん、あなたを熱烈... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事