去る6月25日の日記で、久しぶりに発見したトマソン物件を紹介いたしました。紹介したのはトマソン物件のなかで「植物パワー」に分類される物件でしたが、今日はその続編ともいうべき植物パワー物件を紹介させていただきます。
トマソン物件とはいったい何だ、何のことだ?とお思いになる不幸な方は、簡単な説明を上記の日記に記しておきましたのでお勉強なさってください。お勉強なさると、世の中にはこんな素晴らしいモノが存在しているのかと、人生が少し変わるかもしれませんよ!
「トマソン物件」というのは、学問的な高尚な説明はともかく、ごく平たく簡単に申し上げれば、当初の存在価値を既に失ってしまっているにもかかわらず今なお街角などに鎮座しているアーチファクトつまり人工物のことを意味しています。もっと分りやすく申しますと、もう無用の長物と化しているにもかかわらず、どういうわけか時を経ても大切に保存され街角に鎮座しているさまざまな物件のことです。これらの物件は「超芸術トマソン」と総称されています。
「超芸術トマソン」の第一発見者は存命中「ニセ札」裁判などでかなり世の中をお騒がせした画家の赤瀬川原平氏です。氏はかつて東京でオリンピックが開催されていた最中に、外国の皆さんを歓迎するために、すなわちわがニッポンが誇りとする「おもてなし」を誇示すべく、秘密結社「ハイレッドセンター」の仲間たちと、白昼堂々、東京は銀座の歩道を雑巾がけしてキレイにするという、まことにリッパなボランティア活動を大々的に展開したことでも知られています。
このボランティア活動についてもっとお知りになりたい方は赤瀬川氏の著作「東京ミキサー計画:ハイレッドセンター直接行動の計画」(ちくま文庫)をご覧になってくださいませ。
トマソン物件と言うのは一般的には上記のような街角に鎮座している人工物を意味しているのですが、例外的に、「植物パワー」と称される物件もトマソン物件であるとされています。植物のパワーをまざまざと見せつけている物件がトマソン物件とされます。
先日は隣家のフェンスにものすごい勢いで噛みついている樹木の姿を植物パワー物件として紹介したのですが、今日ご紹介しますのはこの先日の物件が示している植物パワーをはるか上回る猛烈植物パワー全開の物件でございます。
まずは今日の写真をご覧下さいませ。クリックしてご覧になり何が起きているのか、しかとご観察くださいませ。
一昨日、小雨降るなか、近くの市立保育園のフェンスの様子を撮ったものです。
いかかでせうか、一見するとフェンスが大きな木の幹の中を貫通しているように見えますが、そうではありあせぬ。フェンスが成長して木の幹を貫通するようなことが起きるはずはないからです。
そうではないのです。フェンスの近くに植わっていた木が、成長するにつれ、このフェンス、邪魔だなあと感じて、どうしたらよいのか考えた結果がこの写真なのです。
困ったなあ、どうしようかなあ、このフェンス、邪魔だなあ、フェンスを避けて成長しようかなあ、でも障害物があるからといって避けて通るのもシャクだなあ、障害物を避けるなんてそんな情けないことをするわけにはいかない、ボクのプライドが許さない、断固障害を突破しなければならない、そうだ、いっそのこと障害物をガブリと呑み込んでしまえばいいんだ・・・
という結論に至ったのでありませう。この結論の通り、植物パワーを最大限に発揮してフェンスをまるごと呑み込んでしまったのです。なんというパワーでありませう。あきれるばかりのパワーです、植物パワーってなんて偉大なのでありませう!!
GGIはまれにみる根性ナシでありますので、毎日々々、わがガーデンの植物パワーに圧倒されて足を取られて転びそうになったりしているだけではなく、人生の途上にで、いろいろな場面で各種障害物を避けてまいりました。まことに恥ずかしき限りであります。この逞しき、逞し過ぎる植物パワーを見習って明日からは強く生きるんだ!などと決心したいのですが、もう遅すぎます・・・
ひたすら植物パワーに敬意を表して老境の日々を小さくなってコソコソと生きていくしかありませぬ・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!
トマソン物件とはいったい何だ、何のことだ?とお思いになる不幸な方は、簡単な説明を上記の日記に記しておきましたのでお勉強なさってください。お勉強なさると、世の中にはこんな素晴らしいモノが存在しているのかと、人生が少し変わるかもしれませんよ!
「トマソン物件」というのは、学問的な高尚な説明はともかく、ごく平たく簡単に申し上げれば、当初の存在価値を既に失ってしまっているにもかかわらず今なお街角などに鎮座しているアーチファクトつまり人工物のことを意味しています。もっと分りやすく申しますと、もう無用の長物と化しているにもかかわらず、どういうわけか時を経ても大切に保存され街角に鎮座しているさまざまな物件のことです。これらの物件は「超芸術トマソン」と総称されています。
「超芸術トマソン」の第一発見者は存命中「ニセ札」裁判などでかなり世の中をお騒がせした画家の赤瀬川原平氏です。氏はかつて東京でオリンピックが開催されていた最中に、外国の皆さんを歓迎するために、すなわちわがニッポンが誇りとする「おもてなし」を誇示すべく、秘密結社「ハイレッドセンター」の仲間たちと、白昼堂々、東京は銀座の歩道を雑巾がけしてキレイにするという、まことにリッパなボランティア活動を大々的に展開したことでも知られています。
このボランティア活動についてもっとお知りになりたい方は赤瀬川氏の著作「東京ミキサー計画:ハイレッドセンター直接行動の計画」(ちくま文庫)をご覧になってくださいませ。
トマソン物件と言うのは一般的には上記のような街角に鎮座している人工物を意味しているのですが、例外的に、「植物パワー」と称される物件もトマソン物件であるとされています。植物のパワーをまざまざと見せつけている物件がトマソン物件とされます。
先日は隣家のフェンスにものすごい勢いで噛みついている樹木の姿を植物パワー物件として紹介したのですが、今日ご紹介しますのはこの先日の物件が示している植物パワーをはるか上回る猛烈植物パワー全開の物件でございます。
まずは今日の写真をご覧下さいませ。クリックしてご覧になり何が起きているのか、しかとご観察くださいませ。
一昨日、小雨降るなか、近くの市立保育園のフェンスの様子を撮ったものです。
いかかでせうか、一見するとフェンスが大きな木の幹の中を貫通しているように見えますが、そうではありあせぬ。フェンスが成長して木の幹を貫通するようなことが起きるはずはないからです。
そうではないのです。フェンスの近くに植わっていた木が、成長するにつれ、このフェンス、邪魔だなあと感じて、どうしたらよいのか考えた結果がこの写真なのです。
困ったなあ、どうしようかなあ、このフェンス、邪魔だなあ、フェンスを避けて成長しようかなあ、でも障害物があるからといって避けて通るのもシャクだなあ、障害物を避けるなんてそんな情けないことをするわけにはいかない、ボクのプライドが許さない、断固障害を突破しなければならない、そうだ、いっそのこと障害物をガブリと呑み込んでしまえばいいんだ・・・
という結論に至ったのでありませう。この結論の通り、植物パワーを最大限に発揮してフェンスをまるごと呑み込んでしまったのです。なんというパワーでありませう。あきれるばかりのパワーです、植物パワーってなんて偉大なのでありませう!!
GGIはまれにみる根性ナシでありますので、毎日々々、わがガーデンの植物パワーに圧倒されて足を取られて転びそうになったりしているだけではなく、人生の途上にで、いろいろな場面で各種障害物を避けてまいりました。まことに恥ずかしき限りであります。この逞しき、逞し過ぎる植物パワーを見習って明日からは強く生きるんだ!などと決心したいのですが、もう遅すぎます・・・
ひたすら植物パワーに敬意を表して老境の日々を小さくなってコソコソと生きていくしかありませぬ・・・
なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・・
グッドナイト・グッドラック!