UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

無念:コロナには感染していなかったのだけれど・・・

2020-07-15 00:46:04 | 日記
この日曜日、お昼前に電話がありました。誰からだろうと思って受話器を取りましたら、GGIがとても世話になっている先輩大老人ゴローさんの奥さんからでした

「GGIさん、ご無沙汰しております。お知らせするのがたいへん遅くなりましたが、実は主人、この四月の下旬に亡くなりました・・・今日で百か日になります・・・93歳でした・・・」

ゴローさん、昨秋、奥さんと娘さんをつれてわがガーデンの柿を取りに来たときに会ったのが最後でした。肺の持病があって、晩年は酸素ボンベが離せない身であり、そのときだいぶん弱っておられるようでしたので心配してはいたのですが・・・

わがマザーが亡くなったのも93歳、ゴローさんは熊本は天草の出身、わがマザーは熊本市内の出、二人は大の仲良し、生前二人はよく楽しそうに故郷の話をしておりました。

GGIはひそかに「天草ゴロー」と呼んでおりました。天衣無縫なる人物、働き盛りのころの天草ゴロー氏は天才バガボンのお父さんそっくり、元気のよい陽気な大工さんでありました

年に不足はないというべきかもしれません。しかし、ゴローさんの最後についての話を奥さんから聞きまして、GGIは慰めの言葉もでませんでした・・・

「実は今年の正月から肺の調子が一段と悪くなり、そのため1月の半ばから国道沿いの大きな総合病院に入院していました。三カ月間入院していたことになるのですが、最後の二カ月間はまったく会うことができませんでした。入院してからひと月後までは会えたのですが、二カ月目からはコロナが流行し始めていたため、その後面会禁止になってしまったのです」

「ですから、最後の二カ月はまったく主人に会うことはできませんでした。娘が着替えの衣類などを持って行ったときに看護婦さんから様子を聞くことができただけでした。息子も東京から帰っていたのですが、誰も主人の死に目に会うことはできませんでした・・・コロナに罹っていたわけではないのですが・・・」

海外からのニュースなどでコロナに罹って亡くなると、伝染の拡大を防ぐためにすぐに荼毘に付されてしまい、遺族は遺体を目にすることさえできないというよなことがあることは知ってはいたのですが、この日本で、このようなことになっているとは、GGIは思ってもいませんでした・・・

コロナには罹っていなくても、病院での感染防止のために、入院患者は最後まで家族に会うことができないとは・・・

病院側にもさまざまな事情があることは重々わかるのですけれど、何とか工夫すれば、例えばガラス越しに会うなど、家族が死に目に会うことができるようにする方策はあったのではないかと思うのですが・・・

おそらく日本のあちこちに、コロナに罹っていたわけではないのに、近親者や友人の死に目にあうことができない人たちが少なからずいるのでありませう

コロナ感染防止のためとはいえ、もう少し何とかならないのでせうか・・・

昨日、知り合いの看護婦さんにこのゴローさんの最後についてはなしましたら

実は病院も今は大変なのです、コロナの治療や検査などに関係している病院は赤字続き、残業代も十分にでず、医師や看護師さんたち過重労働を強いられ疲労困憊・・・でも、国や自治体からの病院への経済的援助はほとんどないのです・・・

まだまだコロナはおさまりそうもありません。GO TO キャンペーンなどという、まったくの役人の思い付きに過ぎない施策に膨大なカネを使うのは愚の骨頂、そんなことよりも病院などの医療施設などに対する支援や生活に困窮している人々への支援に国のおカネを投入すべきであることは自明でありませう。

今日の写真は昨夕目にした久しぶりの青空です。よろしければクリックしてちょっぴり気晴らしなさってくださいませ

なもあみだぶ・なもあみだぶ・なもあみだぶ・・・

グッドナイト・グッドラック!