UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

県庁大会議室のまんなかを占拠した巨大な無、その周りに無関心という名の眠気が充満・・・

2013-03-23 01:30:27 | 日記

今週の月曜日、3月18日、雨が降りはじめた午後、GGIは魚の目が痛む足を引きずりながらわが県庁内の一番大きな会議室へと出かけました
今年度を締めくくる「県防災会議」が開催され、主な議題「県地域防災計画原子力災害対策編改定案」の審議が行われ決定される予定だったからです。

退屈極まる、実質的な審議が行われる可能性は皆無にちかいシャンシャン・セレモニー会議であることは十分GGIには分かっておりました。

でも、お隣が世界最高の原発過密地帯の福井県でありますから、この大切な会議を傍聴する県民がゼロであるようなことにでもなれば、突然「卒原発」をスローガンとする政党の党首になったことのある女性知事さんの下で、原発に反対する県民が多いとされているものの、県民の原子力防災への関心は実はまことにお寒いものであるという、まことに恥ずかしき事実を世間にさらすという危機的状況に陥りかなません。このためGGIは魚の目の激しき痛みに耐え難きを耐えて、そのような危機的状況の発生を回避すべく、県民を代表したただ一人、野次も飛ばさずに紳士的に傍聴したのであります

会議には、知事をはじめとした県幹部、県の関係部局の責任者、国の出先機関の責任者(多くは部下の代理出席と思われました)、関電や鉄道会社、運輸会社などの関連事業者、医師・看護師・薬剤師の団体や社会福祉関協議会など関連団体の代表者、それに大学関係者など総勢60名近い委員諸氏と福島原発事故を受けて湖国の原子力防災計画改定案を作った事務方の諸氏が出席していました。

会議は県防災会議の会長でもある知事の司会兼議長で進められたのですが、その様子はGGIの予想と寸分たがわぬものでありました。

60名ほどの委員諸氏の中で発言したのはたったの6人・・・ 

このうちの3人はいわばサクラ役の女性の委員
知事が冒頭に「これまでの会議では女性委員は知事以外にいなかったので女性委員を増やした」と説明、これらの3人の女性委員を指名して自己紹介を兼ねた発言をさせたのでした
発言内容は毒にも薬にもならないどうでもいいものでありました

残りの3名は県市長会の代表者、県町村長会の代表者、それに医師会の代表者、市長会を代表する某市長さんと町村長会を代表する某町長さんの発言は役目柄、ここで一言は発言しておかなければカッコがつかないという類のもの、したがってたいして内容のないものでした

唯一、内容を伴った大切な指摘を行ったのは医師会の代表者でありました、この方の発言は「全国の医師会にはDマット(DMAT)と称される災害派遣医療チームが設けられており、湖国でも40名ほどの開業医が参加している。原発事故に際しての医療に備えてDMATを活用することを県の計画に入れておくべきではないか」というもっともなものでありました、どうやら県は不勉強でDMATの存在が念頭になかったようでありました・・・

このようなしだいで、わずか1時間半足らずで「改定案に異議なし」の発言がパラパラとあって、「はい一丁上がり」とでも言うかのごとく「県案は承認されました」という知事の一声で会議は終了・・・

ここでお手数ですが写真をクリックしてご覧いただければ幸いです。当日の会議の様子を撮ったものです

大きな会議場、中央の大きな空間を英語でいうところのvanityが、日本語でいうところの無あるいは空、空しさ、空虚が支配しておりました・・・

その周囲に、四方に、60名ほどの委員諸氏の「どうでもええわ、オレはただ役目柄座っているだけや、早く会議終わらんかなあ」という無関心が放つ強烈な眠気が充満しておりました

GGIにはこのようなことになることが予め分かっていたとは言え、まことに寒気のする空恐ろしい光景でありました・・・

このような光景が、湖国に限らず、日本のあちこちで繰り広げられているのでありませう

福島で原発事故が起きた後のことであり、また原発事故以前にくらべればあちこちで原発に懸念を抱いている人々が格段に増えていることでもありますので、実はGGI以外にも何人かは傍聴者がいるのではないか、GGIと同様ヒマな老人の一人や二人はいても不思議ではないと思っていたのであります。

が、しか~し、結局はGGI一人きりでありました、このこともまことに残念なことでありました。結果的にGGIは130万人余の県民を代表して傍聴したことになります、先日の日記でGGIが26000分の1の確率で厚労省の「人生の最終段階における医療に関する意識調査」の対象者に選ばれてしまってびっくりしたと記しましたが、130万に一人とは・・・それ以上の驚きというか寒気というか、何と申しませうか・・・

かようなしだいで、お彼岸になったというのにGGI、ここ数日、強烈な脱力感が充満しております、死期が近づいているのかもしれません・・・

な~んて言うほどGGIはマジメな人間ではありませぬ!

グッドナイト・グッドラック!
コメント
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