二月末、雪がちらつく底冷えのする某日、
北向き地蔵さまの近くを通りましたのでお参りすることにしました
GGIのお願いごとの類は、はなはだ身勝手な内容でありますので、
お地蔵さまはGGIに参られてもただ迷惑なだけでありませう
けれども、このお地蔵さまたちに懸命に祈ったり拝んだりしている方々の大半は仏教でいうところの四苦、生病老死に関係した苦しみでお参りに、ということであろうと思われます
しかも、おそらくはご自身のことではなく、だれか身内や親しい方が四苦から救われるようにと祈っておられるでありませう
人影がないなあと思いながらお地蔵さまたちが鎮座しておられるお堂に足を踏み入れましたら、先客がひとりいました
中年の女性です
お堂の中央で床にひざまずき、一心に祈っています
GGI、邪魔をしては悪いと思い、
この女性から離れて、女性より前方のお堂の片隅で勝手なお願いをしようと、一歩前へ踏み出そうとしました
そのとき、この女性の祈る姿をふと何気なく横から目にして、GGI、ハッといたしました
ふつう、多くの人は、立ったままかひざまずくかは別として、祈ったり拝んだりするときには、頭を垂れ目を閉じて手を合わせるものですが、この女性、そうではなく、真っ直ぐ、前方に鎮座しておられるお地蔵さまたちの方を見上げて、目を大きく見開いたまま、何事かを一心不乱に呟いていました
その真剣な表情と祈りの深さに思わずたじたじとなり、GGI、一歩前へ踏み出すのをためらい、二歩後退してしまいました・・・
かようなしだいで、人生、いつでも「もう一歩前へ」が正しいとは限らない、ときには一歩前進ならぬ二歩後退も必要であるという人生の深き真実をGGIは学んだのでありました
が、しか~し、GGIは言い訳や自己弁護の大名人でありますので、今後は、「人生、ときには後退も必要なんや、前進ばかりが能やない」などと怠惰な日々を正当化することになるかもしれませぬ・・・
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二歩ばかり後退してこの女性の後方で勝手な願いごとをお地蔵さまにしてから退出、この深き祈りの女性の後ろ姿を遠くから撮ったものです
グッドナイト・グッドラック!