UGUG・GGIのかしこばか日記 

びわ湖畔を彷徨する独居性誇大妄想性イチャモン性前期高齢者の独白

神さま、あなたは何ゆえ魚の目の苦しみを私にお与えになるのですか?・・・

2013-03-30 01:12:11 | 日記

この日曜日、わがマザーが生前たいへんお世話になった教会を表敬訪問いたしました
お彼岸にあわせて永眠者のための礼拝を行うので出頭せよとのお知らせが牧師さんからありましたので、泣きじゃくる魚の目を引き連れて出かけたのでした

3月29日が受難日ということですので、牧師さんの説教はイエス・キリストの死についての話でありました
最後の瞬間にイエス・キリストは「神よ、なぜ私をお見捨てになったのですか」と叫んだとされているのですが、この言葉が真に意味するところは何か、といった信仰なきGGIには難し過ぎる話でありました

それでGGIは、牧師さんの話を聞きながら、イエスさんのそのときのお気持ちはともかく、誰にでも事情というものがあるんだよなあ、だから、あのとき神さまのほうにも何か事情があったにちがいない、たとえば年度末で神さまもとても忙しかったので、つい・・・などと信仰深き方からきついお叱りを受けそうなショモないことを考えておりました

礼拝を終わって痛む足を引きずりながら教会のなかを彷徨しておりましたら玄関の片隅におかれた水槽の中で金魚君たちが泳いでいるのが目に入りました
なんとなく眺めておりましたら、そのうち一匹の金魚君がGGIのほうに近づいてきましたら

「誰かと思ったらGGIさんですか、久しぶりですねえ、お元気ですか?GGIさん、彼岸のときだけでなくもっと教会に来なければいけませんよ」

「そんなこと、金魚なんかに言われとうないなあ」

「おや、今日は何か機嫌わるいんですね、ところで今日の牧師さんの話、GGIは理解できました?」

「難しくてよう分からんかった、それより魚の目が痛うて、話を聞いているあいだ、ずっと神様に訴えていたんや、《神さま、あなたは何ゆえ魚の目の苦しみを私にお与えになるのですか》」

「そうなの、GGIも悩むことあるんだ!」

「そうや、人間やからな、ところで君は魚の目痛んだりせんのか」

「見たら分かるでしょう、ほら、清らかの水に浮かぶこのボクの澄みきった瞳、痛むはずなんかないでしょ、ボクらには生まれつき魚の目があるんだから、それに魚の目が痛んだりなんかしたら魚の恥ですよ!」

「そうか・・・でも、君たちはともかく、何で魚の目ができる人間とできない人間がいるんやろ?君、分かるか」

「GGIさん、それはまことにグッド・クエスチョンです、教会の金魚が答えるにふさわしいクエスチョンです!」

「そんなエラソーなこと言って、ほんとに君に分かるのか?」

「まかせなさ~い、あのねえGGIさん、人間にはもともと誰にでも《魚の目幹細胞》というものが存在しているんです」

「魚の目幹細胞?それなんや」

「ガンの場合と同じです、ガンの元になる細胞が誰にでもあるように、魚の目の元になる細胞、すなわち魚の目幹細胞も誰にでもあるのです、でもガンの元になる細胞があってもガンになる人とならない人がいます、魚の目の場合も同じことなのです」

「そうか・・・じゃあ、金魚君、おまえに聞くけどなあ、いったいどんな人間が魚の目で苦しむことになるんや?」
「GGIさん、よくぞ聞いてくれました、これこそ真のグッド・クエスチョン、本日の話の核心に触れるクエスチョンです!」
「何をそんなに浮かれているんや、おまえ、ほんまに分かってるのか」

「おまかせ下さい、ちゃんとお答えいたします、魚の目ができない、魚の目に苦しむことがない人間、それは神さまの教えにしたがい人生をまっすぐに歩いてきた人間です、魚の目に苦しむ人間、それは神の教えに背いて人生をまっすぐに歩いてこなかった人間です」

「そういうことか、それならこのGGIさまは人生をまっすぐに歩いてこなかったというわけか、なあ金魚よ、そういうことになるやろ、なんか気に喰わんなあ・・」

「それはGGIさんご自身の判断におまかせします」

「でもようわからんなあ、なぜ人生をまっすぐに歩いてこなかったら魚の目ができるんや?」

「それはですねぇ、正しい姿勢で規則正しく両手を振ってまっすぐに目標に向かって歩むことをせずに、両手をポケットなんかに突っ込んだまま、よそ見したり、あちこちキョロキョロしながら、がに股であるいたり、足を引きずって歩いたりしていると、まっすぐ直線状に進みません、右に寄ったり左によったり、よれよれに歩くことになります、そうした歩き方をしておりますと、誰でもというわけではありませんが、とりわけ邪心に満ちた大バカ朝日だとか小バカ小役人などと他人を批判してばっかりいるような自らを省みることのない人間の場合は、不自然な無用な荷重が足にかかり、あげくのはて邪心との相乗作用の結果、魚の目君が発現することになるからなのです、おわかりですかGGIさん、ですから今日から悔い改め、もっと教会に来て、神さまの教えにしたがい、まっすぐに人生を歩む努力をしてください、そうすれば魚の目君たちもやがて姿を消し、まっとうな日々がGGIさんのうえに訪れるでありませう」

「こらあ!黙って聞いていたら、いい気になって、なんという口から出まかせのデタラメを言うんや、何が教会の金魚や、ええかげんにせえ、おまえいつからそんなアホなデタラメを吹くようになったんや!」

「いつからかははっきりしないのですが、GGIさんの日記、それにあのヨッサリアンのアホ日記を読むようになってからのことだと思います、どうかお許しください、ですからGGIさん、これからも時々教会に来て、ボクと仲よくしませうね」

「知るかっ!」

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GGIとの対話にはげんでくれた教会の金魚君です

グッドナイト・グッドラック!